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NY原油相場、中東情勢懸念高まり受け120ドル近くまで反発

2008年08月07日

 NY原油相場は欧州正午時間のニューヨーク商業取引所(NYMEX)電子取引で1.21ドル上昇して1バレル119.79ドルとなり、4週間継続して生じた下落傾向から反発を示した。イラン核開発プログラムなどの中東情勢の先行き不安定が原油価格上昇に寄与している。その他NYMEXで取引された石油製品では、灯油先物が3セント以上上昇して1ガロン3.2717ドル、ガソリン先物が4セント超上昇して1ガロン2.99ドル、天然ガス先物が9セント近く上昇して千立方フィートあたり8.862ドルとなっている。
 ロンドンブレント原油9月限はICEフューチャーズ取引所で1.54ドル上昇して1バレル118.54ドルとなっている。

 シンガポールPurvin&Gertzエネルギーアナリストのビクター・シャム氏によると、「原油市場は再度供給懸念が高まるようになった。主要各国がイランにさらなる制裁をかける兆しが強まっている」と述べた。国連常任理事国5か国およびドイツは6日、イランに新制裁をかけることで合意した。新制裁は今後数カ月以内に施行される見込みである。イランは同国ウラン濃縮活動を国連の制止要求にもかかわらず依然として止めようとしない。米国務省は、イラン政府は米ブッシュ政権から次期大統領に移行しようとしている今の時期に、時間稼ぎをすることでイランに対する米国の姿勢が変化するのではないかと様子見しているのではないかと分析している。シャム氏は「原油市場は売られすぎの状態が続いていた。米国での需要弱まりをあまりに大きく歓迎しすぎた」と分析している。また6日にトルコで生じた石油パイプラインの爆発も原油供給懸念を生じさせた。同国からの原油供給に影響はないが、パイプラインの一部稼働が停止させられたという。

 米エネルギー省は6日、先週1週間の原油在庫が170万バレル増加したと発表した。これはアナリスト予測平均を120万バレル以上上回る増加量であり、原油市場で売りを促進するきっかけとなった。一方でガソリン在庫は先週1週間で440万バレルの減少を示したと発表した。これはアナリスト予測平均の140万バレル減を上回る減少量である。
 

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