NY原油相場112ドル近くまで下落
2008年08月19日
19日のNY原油相場はアジア電子取引で112ドル近くまで下落を示している。前夜のメキシコ湾岸に迫る熱帯性低気圧「Fay」が湾岸域石油精製施設に被害を与えなかったことで、原油価格は下落傾向を示すようになった。19日日本時間午後5時時点で、NY原油相場は前日比0.71ドル下落して1バレル112.16ドル、灯油先物価格は1.56セント下落して1ガロン3.0692ドル、ガソリン先物価格は1.54セント下落して1ガロン2.7998ドル、天然ガス先物価格は8.5セント下落して1千立方フィートあたり7.803ドルとなっている。
アナリストらは原油価格は世界的原油需要の減少により今後も下落傾向をたどるのではと予測している。一方でロシアとグルジアの紛争や夏季ハリケーンシーズンの天候状況など原油価格高騰要因も内包している。シンガポールエネルギーアナリストのビクター・シャム氏は、「米経済低迷の影響が欧州やアジアにも及ぶため世界的原油需要が低まり原油価格が下落していく可能性がある。ただ1バレル100ドル割れは近い将来は起こらないだろう。供給側の問題もあり110ドルのラインは保持するものと思われる」と分析している。
石油輸出国機構(OPEC)は今年度の世界原油需要は日量100万バレル、来年度は90万バレルとなるとの予測を発表した。前回の発表では今年度の需要は日量103万バレルとしており、需要は世界的に低迷していくことを示唆した。
一方でロシアとグルジアの紛争が原油価格高騰要因として根強く残っている。ロシアは南オセチア州から引き揚げを開始したが、米政府高官によると、まだ同州にミサイル発射機を配備しているという。またパキスタンムシャラフ大統領が辞任を表明したことにより、パキスタン国内での緊張感の高まりが生じるのではないかとの懸念もある。
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