8月米自動車販売台数減少も今後回復期待高まる
2008年09月04日
8月の米主要自動車会社の新車販売台数は減少を示したが、多くのアナリストらは8月を境に自動車市況が回復するとの見方を示している。8月の米自動車業界全体での新車販売台数は季節調整済みで1,370万台となり、前年同月比で15.5%の減少となったが、前月の1,250万台からは10%の上昇を示した。
米GMの8月自動車販売台数は、前年同月比では20.3%減となったものの、前月比では31%の上昇を示した。GMの軽トラック販売台数は同24.1%減、普通自動車販売台数は同13.9%減となった。北米GMセールス部門バイスプレジデントのMark LaNeve氏は、6月、7月が米自動車業界にとっての底であったとし、「8月の自動車販売台数の回復にとても励まされている」と述べた。
クライスラーの8月新車販売台数は前年同月比34%減、前月比では12.3%増となった。フォードは前年同月比で26.5%減、前月比でも減少を示し、3.6%減となった。フォードは3日、今年下期にさらに5万台の新車生産削減を行うと発表した。特に8月にはフォードリンカーン、マーキュリー販売台数が前年同期比で9%の減少、トラック新車販売台数は同32%超の減少となった。フォード、GM両社は2009年型モデルに衣替えするのに伴い、8月に大幅な在庫削減を行っている。GMは新車販売台数増加のため、同社従業員全員に同社自動車を9月30日までディスカウント価格で販売している。
トヨタの新車販売台数は前年同月比9.4%減となった。トヨタの普通自動車販売台数は8月に前年同月比で3.4%減少、トラック販売台数は17.6%減少を示した。北米で販売している小型車「ヤリス」販売台数は好調に推移し、同20%増となった。一方でミドルサイズセダンのカムリ販売台数は同3.3%増と穏やかな上昇を遂げた。
ホンダの新車販売台数は前年同月比7.3%減となった。ホンダ普通自動車販売台数は4.9%減、トラック販売台数は10.3%減となった。
日産は唯一8月新車販売台数の上昇を示し、同13.6%増となった。日産の普通自動車販売台数は同0.8%減となったものの、トラック販売台数は同34.8%の急上昇を示した。特に「フロンティア」「エクステラ」「ローグ」「インフィニティEX」「FXクロスオーバー」の販売台数が上昇した。
アナリストらは8月に入ってからガソリン価格が穏やかな下落を示すようになってきたことが消費者心理を改善していると分析している。ガソリン価格下落に伴い、トラックやスポーツ多目的車などの大型車への志向も目立つようになってきたという。米自動車会社各社は、米消費者景況感が改善しており、住宅価格が下落、米製造業生産活動は安定しており、米輸出高は今後も力強く推移すると期待している。
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