英ブラウン首相、英経済を注意深く楽観
2008年09月05日
英ゴードン首相は4日、スコットランドで行われたビジネス経営者会議における演説で、先週末にダーリング財務相が英経済が60年ぶりの低迷期を迎えていると発言したとの報道内容を緩和し、「英経済については油断できないが、同時に長期的には持続性があり、堅固な経済力を維持できると注意深く楽観視している」と述べた。
ブラウン首相は現在の英経済の低迷は10年間続いた英住宅市場価格高騰がピークを迎え、下落に転じたことにあるとしている。8月になって英住宅価格平均は12.7%の減少を示している。そのため米国と同様に英住宅ローン借入者らが食費・燃料費の高騰に直面する中、消費を切り詰めざるを得ない状況にある。
8月英新車販売台数も前年同月比で18.6%の下落を示し、1966年以来の最低水準を示した。ブラウン首相は英国だけでなく世界のすべての国々が同様の問題に直面しており、G7各国が消費者支出低迷に苦悩していることを言及、「我々は世界経済の低迷期に直面している。世界的な信用収縮と商品価格高騰の波が襲いかかっている」と述べた。
ダーリング財務相は先週土曜日に英紙へのインタビューで同様のコメントを述べたが、内容が過大に解釈され、60年来の景気低迷期に直面していると報道された。その結果低迷を示している英経済がさらに悪化するとの懸念が広まり、ポンドが諸外国通貨に対して急落を示した。
ブラウン首相は「英経済で困難な時期を迎えているということは間違いない。ダーリング財務相も私も英国民の直面する危機を認識している」とし、英政府が困難に直面している英世帯に対し新規住宅購入者、および住宅ローン返済で困難に陥っている国民に対して16億ポンド規模の住宅ローン支援策を検討していることを伝えた。
英イングランド銀行(BOE)は4日の金融政策委員会で政策金利を5.0%に据え置くと発表した。BOEは金利を5か月連続で据え置いている。英経済の低迷が懸念される中、商品価格高騰が過ぎ去り、原油価格が下落すれば、11月にも利下げに転じるのではないかとの声も一部英アナリストの中で聞かれている。
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