2008年05月22日
21日の米国株式市場ではNYダウは大幅続落。前日比227.49ドル安の12601.19ドル、ナスダック総合指数は4日続落し、終値は43.99ポイント安の2448.27ポイントとなった。原油価格の急伸に加え、4月29-30日開催分のFOMC議事要旨を受け、利下げ休止観測やインフレ警戒感が一段と広がったことが嫌気された。シカゴ先物は13765円大阪比155円安だった。
アメリカン航空の持ち株会社AMRが同日、原油高騰を理由に運航能力を削減すると発表した。AMRを含む航空株はアナリストの目標株価や業績見通しの引き下げもあって軒並み急落した。ガソリン価格上昇の影響が懸念される消費関連株に加え、業績悪化懸念の強い金融株も大きく売られた。
公表されたFOMC議事要旨は4月の利下げ決定は大半の委員にとって「微妙な判断だった」ことが明らかになった。同時に公表された四半期の経済見通しでは、08年の成長率見通しが引き下げられる一方、失業率や物価見通しは上方修正された。
なお、21日のNY原油先物相場は、WTI期近の7月物が一時、通常取引終了後の時間外取引で一時1バレル134.10ドルまで上昇し、前日の過去最高値129.60ドルを大きく塗り替えた。米週間在庫統計で原油・ガソリンの在庫が大幅に減少したのに加え、ドル安が買い材料となった。
FRBが当面金利を据え置く可能性が高まったことで、ドル安がどんどん進行する状況でない点は、東京株式市場にとってポジティブだ。ただし、原油価格の騰勢が一服するまでは、世界的なインフレ懸念が株式市場の頭を抑えよう。
本日の日経平均は米株安、円高、原油高を背景に、売りが先行する見通し。想定レンジは13500円〜14000円程度。テクニカル的には、25日移動平均線(21日現在13762.45円)を終値で超えるか否かがポイント。これを割り込むと、一目均衡表の基準線(同13625.58円)がサポートとして期待できる。このレベルでは、売り方の買戻しや出遅れた投資家の押し目買いが十分見込めるとみている。13600円〜13750円のゾーンは買い好機と考える。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)