2008年05月23日
22日の米国株式市場では、NYダウ3営業日ぶりに小反発。前日比24.43ドル高の12625.62ドル、ナスダック総合指数は5営業日ぶりの反発で、終値は16.31ポイント高の2464.58ポイントで取引を終えた。早朝の時間外取引で135.09ドルまで上昇し、連日で過去最高値を更新した原油先物相場の上昇が一服したことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比9000件少ない36万5000件と市場予想の37万件を下回ったことが好感された。シカゴ先物は14040円大阪比50円高。NY円相場は3日ぶりに反落。前日比1円の円安・ドル高の1ドル=104円00銭-10銭で取引を終えた。
LMEではニッケル、亜鉛、銅、シカゴでは小麦、トウモロコシ、大豆などが下落し、バルチック海運指数も下落した。商品市況では利益確定売りが幅広く出たようだ。この動きは、株式市場全般にはポジティブに作用するだろうが、これまで賑わっていた資源関連銘柄には、当然のことながらネガティブに作用する見通しだ。
なお、商品先物市場での投機が米国民の可処分所得を奪っているとの世論の高まりを背景に、米議会では先物市場のマージン率を引き上げるような規制を盛り込むべきとの議論が出るなど、政策的に原油市場での投機を抑制していこうという機運が一段と高まるとの観測が囁かれているもよう。一般的に市場は政府の介入・規制を嫌うため、この機運が一段と高まるようなら、昨日の商品市況の騰勢一服は、やや長めの調整のスタートとなる可能性がある。今後の米議会の議論の行方には注目しておく必要があろう。
なお、本日の日経平均は米株反発、原油反落、円相場反落を素直に好感する見通し。想定レンジは13800円〜14300円程度。輸出関連株や銀行株が買われ、資源関連が売られるとみている。このため全面高は期待できず、強含みのもみあいをイメージする。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)