本日の相場見通し/外部環境好転、買い先行、後場は債先の動向を注視
2008年05月30日
29日の米国株式相場は3日続伸。NYダウは前日比52.19ドル高の12646.22ドル、ナスダック総合指数は21.62ポイント高の2508.32ポイントで取引を終えた。原油先物相場が1バレル126ドル台に反落したことや、強気な業績見通しを発表したクレジットカード大手のマスターカードが急伸したことが、好感された。インフレ懸念の高まりから軟調な債券から、投資資金が株式に流れた。
29日のNY原油先物相場は大幅反落。WTI期近の7月物は前日比4.41ドル安の1バレル126.62ドルで取引を終えた。在庫統計では原油在庫が大幅に減少、ガソリン在庫も予想以上に減少した。発表直後に原油相場は一時、133.12ドルまで上げた。しかし、エネルギー省が原油在庫の減少は一時的な輸送の遅れが背景と説明した上、ガソリン需要が前年同期比で減少したため、価格高騰でエネルギー需要が減少し始めるとの思惑が出たため、相場は急反落、126.11ドルまで売られる場面があった。
NY債券相場は大幅に3日続落した。10年物国債利回りは前日比0.08%高い4.08%で取引を終えた。FRB高官のインフレ警戒発言などを受けて債券売りが出た。利回りは一時4.13%まで上昇し、07年12月28日以来の高水準を付けた。NY円相場は3日続落。前日比80銭円安・ドル高の1ドル=105円45―55銭で取引を終えた。円は一時105円88銭まで下げ、2月28日以来、約3カ月ぶりの円安水準を付けた。シカゴ先物は14230円大阪比100円高。
原油安、米株高、円安を背景に、本日の東京株式市場は買いが先行する見通し。日経平均の想定レンジは14000円〜14500円程度。昨日、415円高と大幅上昇しただけに上値では利益確定売りが出るとみられるが、外部環境の改善で、終日堅調な相場が期待できそう。債券先物売り+株価指数先物買いの動きが需給面で、株式相場を押し上げることになろう。ただし、後場に入り、債券先物の買戻しの動きが出るようだと、短期筋の手仕舞い売りで急速に伸び悩む公算が大きい。後場は債券先物の動きに注視したい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」