本日の相場見通し/日経はもみあい想定、電池等材料株の先駆銘柄の急落は警戒
2008年06月04日
3日の米株式市場でNYダウは3営業日続落。前日比100.97ドル安の12402.85ドル、ナスダック総合指数は続落し、同11.05ポイント安の2480.48ポイントで取引を終えた。リーマン・ブラザースの財務や資金繰りに関する不安が嫌気され、金融株を中心に軟調に推移した。リーマン株は9%超下落し、前日にCEO辞任を発表した米銀大手ワコビアも大幅に下げた。4月の製造業受注額は前月比1.1%増と市場予想を上回ったが相場への影響は限定的だった。NY原油先物相場は3営業日ぶりに大幅反落。WTI期近の7月物は前日比3.45ドル安の1バレル124.31ドルで取引を終えた。
NY円相場は反落。前日比65銭円安・ドル高の1ドル=105円ちょうど―10銭で取引を終えた。バーナンキFRB議長が講演で、インフレ圧力拡大につながるドル安を警戒する発言をしたことを受け、対円、対ユーロなどでドル買いが優勢となった。発言がインフレ警戒的と受け止められ、追加利下げ観測がいっそう後退した。NY債券相場は3日続伸。10年物国債利回りは前日比0.07%低い3.89%で取引を終えた。シカゴ先物は14220円大阪比30円高だった。
リーマンの増資報道は昨日の東京市場後場で織り込んでいた。このため、昨日の米株下落の影響は軽微とみている。円相場が売られている点はむしろポジティブ。輸出関連株が買い戻される公算が大きいとみる。日経平均の想定レンジは14000円〜14500円程度。基本はもみあいと考える。ただし、個人投資家の関心は、ここ最近活況のリチウムイオン電池、原発、太陽電池、食糧資源関連銘柄の材料株の動向に集まっているとみられる。これらはやや過熱気味に推移している上、物色の裾野がやや広がりつつある感が強い。先駆した銘柄群のスピード調整を警戒しておきたい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」