本日の相場見通し/原油、円安を好感も、米国で燻る金融不安が相場の足を引っ張る
2008年06月05日
4日の米国株式市場ではNYダウは4日続落。前日比12.37ドル安の12390.48ドル、ナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発し、22.66ポイント高2503.14ポイントで取引を終えた。ADPが発表した5月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月比4万人増と、市場予想に反して増加したことや、ISM5月の非製造業景況感指数の総合指数は51.7と前月から小幅に低下したが、市場予想を上回ったことは好感された。
一方、ムーディーズが、モノラインのMBIAなどを、格下げ方向で見直すと発表したことや、バーナンキFRB議長がインフレへの強い警戒感を示したことが嫌気された。
NY円相場は小幅に続落。前日比15銭円安・ドル高の1ドル=105円15―25銭で取引を終えた。NY債券相場は4営業日ぶりに反落。10年物国債利回りは前日比0.09%高い3.98%で終えた。NY原油先物相場は大幅に続落。WTI期近の7月物は前日比2.01ドル安の1バレル122.30ドルで取引を終えた。週間の米石油在庫統計を受けて需給逼迫感がやや後退し、売りが出た。価格上昇が需要減を招いているとの見方から、ガソリン相場が大幅に下落した。シカゴ先物は14365円大阪比15円安。
原油安、円安を好感した買いが入る一方、米国で燻る金融不安が相場の足を引っ張る結果、相場は綱引き状態となる公算が大きい。日経平均の想定レンジは14000円〜14500円程度。物色の矛先は環境関連に集中する公算が大きい。リチウムイオン電池、風力、太陽電池、農業、水産資源等々、様々な切り口から物色対象の裾野が広がることになりそう。個人投資家と証券ディーラー主導で、低位株がその中心となるとみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」