本日の見通し/「米雇用統計・原油急騰ショック」
2008年06月09日
6日の米国株式市場は急反落。NYダウは前日比394.64ドル安の12209.81ドル、下げ幅は今年最大で、昨年2月27日の世界同時株安で記録した下落幅416.02ドル安以来の大きさだった。ナスダック総合指数は3日ぶりに下げ、75.38ポイント安の2474.56ポイントで取引を終えた。雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比4万9000人減と市場予想6万人減ほど悪化しなかったが、失業率が5.5%と前月比で0.5ポイントの急上昇となり、市場予想5.1%も大きく上回った。失業率が前月比で一気に0.5ポイント上昇するのは86年2月以来の記録で、米景気の低迷が長期化するとの懸念が広がった。さらに、原油先物相場が一時1バレル139ドル台に急伸し、過去最高値を更新した。原油高で、景気低迷とインフレが同時に進む「スタグフレーション」への警戒感も出たことが嫌気された。
6日のNY原油先物相場は大幅続伸。WTI期近の7月物は前日比10.75ドル高の1バレル138.54ドルで終えた。上げ幅は史上最大だった。ドル安や中東情勢の不安、モルガン・スタンレーが、7月初めまでに原油先物相場が150ドルに達する可能性があると予想したことを手掛かりに、買いが膨らんだ。NY円相場は4営業日ぶりに反発。前日比1円05銭円高・ドル安の1ドル=104円85―95銭とこの日の高値圏で終えた。債券相場は3日ぶりに急反発。10年物国債利回りは前日比0.13%低い3.91%で終えた。シカゴ先物は14065円大阪比455円安だった。
米株下落、原油高、円高を嫌気して、さながら「米雇用統計・原油急騰ショック」の様相を呈することが見込まれる東京株式市場。日経平均の想定レンジは14000円〜14500円程度。テクニカル上のポイントは25日移動平均線(6日現在、14072.88円)を終値でキープできるかがポイント。寄り付き直後からの売り一巡後、多少でも戻せるかに注目しておきたい。一方、資源関連株は物色される公算が大きい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」