本日の相場見通し/原油関連や代替エネルギー関連が利益確定売りに押される可能性大
2008年06月10日
9日の米国株式市場で、NYダウは反発。前週末比70.51ドル高の12280.32ドル、ナスダック総合指数は続落し、15.10ポイント安の2459.46ポイントで取引を終えた。4月の仮契約住宅販売指数が前月から大きく改善したことや、原油価格反落が好感されたが、5月の雇用統計で失業率が大きく悪化していたことから米景気懸念が強まっており、景気に敏感なナスダック指数は終日軟調だった。
NY円相場は大幅に反落。前週末比1円40銭円安・ドル高の1ドル=106円25―35銭で取引を終えた。ポールソン財務長官が米CNBCとのインタビューで「為替介入の選択肢を排除しない」と話したことで、介入への思惑が強まり、円売り・ドル買いが優勢になった。また、ガイトナー総裁が「世界的な金融引き締めの可能性」について言及したとも伝わり、早期の米利上げ観測が広がり、これも円売り・ドル買い要因となった。
NY原油先物相場は3営業日ぶりに大幅反落。WTI期近の7月物は前週末比4.19ドル安の1バレル134.35ドルで取引を終えた。期近の7月物は前週末5、6日の両日で約16ドル高と急伸していたため、利益確定の売りが出た。なお、シカゴ先物は14220円大証終値比10円安だった。
原油価格が反落したため、本日は昨日賑わった原油関連や代替エネルギー関連が利益確定売りに押される可能性が高まった。一方、NYダウが反発し、円相場が大幅反落したことで輸出関連が多少買い戻されるだろうが、米国先行き景気の不透明感が強いため、上値は限定される公算が大きい。日経平均の想定レンジは14000円〜14500円程度。代替エネルギー関連の下落が厳しいようだと、本日は、株価指数は底堅くても、個人中心にマインドが悪化する可能性があるとみておきたい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」