本日の相場見通し/日経はもみあい想定、物色では水産資源関連に注目
2008年06月11日
10日の米国株式市場では、NYダウ小幅続伸。前日比9.44ドル高の12289.76ドル、ナスダック総合指数は3日続落し、終値は10.52ポイント安の2448.94ポイントで取引を終えた。バーナンキFRB議長が「経済が深刻に落ち込むリスクは小さくなってきた」と述べたと伝わり、景気悪化への懸念がやや後退したことが相場を支えた。一方、前日夕に発表した利益見通しの中心値が予想に届かなかったテキサス・インスツルメンツが軟調で、ハイテク指数を押し下げる一因になった。
NY円相場は大幅続落。前日比1円15銭円安・ドル高の1ドル=107円40―50銭で取引を終えた。バーナンキFRB議長のインフレ警戒発言などを受けて円売り・ドル買いが進んだ。円は107円45銭と2月26日以来の安値を付けた。NY原油先物相場は続落。WTI期近の7月物は前日比3.04ドル安の1バレル131.31ドルで取引を終えた。国際エネルギー機関(IEA)が発表した6月の石油市場月報で08年の世界の石油需要見通しを下方修正したことが、売り手掛かりとなった。シカゴ先物は14045円大証終値比5円安。
為替が円安傾向だが、米国株が方向感乏しいため、本日の東京市場はもみあいとなる見通し。原油価格が続落したことで、代替エネルギー関連の材料株には利益確定売りが出易い状況が続く見通し。日経平均の想定レンジは13700円〜14200円程度。「全国漁業協同組合連合会は10日、燃料費の基準となる中東産ドバイ原油が1バレル150ドルまで高騰すると、約12万5000ある漁業経営体の約4割にあたる4万5000が廃業する可能性があるとの試算を発表した。」との報道を受け、物色面では水産資源関連に注目している。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
兜町に豊富な人脈を持つ金融情報会社「カブ知恵」