2008年08月28日
27日の米国株式市場では、NYダウは続伸した。前日比89.64ドル高の11502.51ドル、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発し、終値は20.49ポイント高の2382.46ポイントで取引を終えた。7月の耐久財受注額は前月比1.3%増と市場の事前予想の0.4%減を上回った上、民間設備投資の先行指標とされる国防および航空機を除く資本財も3カ月続けて増加したことが好感された。
また、メリルリンチが、ファニーメイとフレディマックへの政府による救済が迫っていると市場が判断するのは時期尚早と指摘したことが伝わった。公的資金注入で既存の株主価値が失われる懸念から急落していた両公社株が上昇し、それが金融株買いにつながった。なお、通常取引終了後に、ファニーメイは経営陣の一部交代を発表した。これを受け、同社株は時間外で弱含んでいる。
NY原油先物相場は3日続伸。WTI期近の10月物は前日比1.88ドル高の1バレル118.15ドルで終えた。ハリケーンがメキシコ湾岸に近づくとの予報が買い材料となった。シカゴ日経平均先物は12900円大証終値比120円高だった。
本日は米国株高を好感した買いが先行する見通しだが、商いが盛り上がることはなさそう。日経平均の想定レンジは12700円~13200円程度。各種報道によれば、自民、公明両党は27日、総合経済対策をめぐる調整を行ったが、公明党が求める所得税の定額減税については自民党が強く難色を示し、溝は埋まらなかったという。この議論の行方次第では、相場は大きく動く公算が大きい。当然、減税はポジティブだが、それが見極められるまでは、投資家は様子見姿勢を崩さないだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)