本日の相場見通し/米株下落を嫌気も、円高・原油安メリット株に注目
2008年11月18日
17日の米国株式市場は続落した。NYダウは前週末比223.73ドル安の8273.58ドル、ナス
ダック総合指数は34.80ポイント安の1482.05ポイントで取引を終えた。フィラデルフィ
ア証券取引所の半導体株指数(SOX指数)は前週末比5.67ポイント安の195.72ポイン
トと心理的な節目の200を割り込み、98年10月以来、約10年ぶりの安値となった。
NY連銀の11月の製造業景気指数はマイナス25.43となり、10月のマイナス24.62からマ
イナス幅が0.81ポイント拡大したこと、シティグループが全従業員の約15%に相当する5
万人超を削減する計画を発表したこと、JPモルガン・チェースも数千人規模の人員削減
を計画していると英紙が報じたことで、先行きの雇用情勢と消費の悪化懸念が強まったこ
とが嫌気された。
ところで、麻生首相と小沢民主党代表が17日、初の党首会談を行った。小沢氏は追加経済
対策の財源となる今年度第2次補正予算案の今国会提出を要求したが、首相は即答を避け
たという。小沢氏は会談後の記者会見で海上自衛隊の給油支援活動の延長法案など重要法
案の採決を先送りする考えを示しており、対決路線回帰が鮮明になった。
米国株が下落したことを嫌気して、本日の日経平均はシカゴ日経平均先物(8420円)にサ
ヤ寄せするべく、売りが先行する見通し。ただし、昨日日銀が発表した10月の交易条件指
数は84.2と、前月から2ポイント上昇した。改善幅は比較可能な90年以降の最大だ。円
高・原油安を背景に仕入れ価格が下落したことで、企業収益には追い風となっている。業
種別では非鉄の7.1、石油・石炭製品の5.9、食料品の3.2、化学製品の3.0、窯業・土石の
2.9、パルプ・紙の2.6、繊維製品の2.1などとなっている。このあたりのセクターには買い
が入る可能性がありそうだ。(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)