本日の相場見通し/日経平均の想定レンジは8300円~8800円程度
2008年12月01日
感謝祭祝日明け28日の米国株式市場でNYダウ工業株は1年4ヶ月ぶりの5日続伸した。
26日比102.43ドル高の8829.04ドル、ナスダック総合指数は、同3.47ポイント高の1535.57
ポイントで取引を終えた。感謝祭翌日で午後1時までの短縮取引だったため、市場参加者
が少なく、薄商いだった。シカゴ日経平均先物は8515円大証終値比5円安だった。
本日の日経平均の想定レンジは8300円~8800円程度。米クリスマス商戦の行方、米ビッ
グスリーの救済策の行方など、米国経済の足元、先行きを見極めたいとのムードが強く、
輸出関連の動きは鈍る。一方、世界経済動向の影響受け難い、内需系銘柄は物色される公
算が大きい。全面高にならないため、指数の動きは鈍いだろう。しかし、極度の下値不安
は後退しており、堅調な相場をイメージする。ただし、様子見姿勢を崩さない投資家も多
いため、商いは閑散状態が続くだろう。
ところで、11月26日にオリエンタル白石(1786)、28日には東証2部のモリモト(8899)
が経営破綻した。これで今年の上場企業の破綻は30社となるなど企業の資金繰りは非常に
厳しくなっている。なお、NHKは、1日、「日銀は厳しさを増している企業の資金繰りを
支援するため、今週中にも臨時の金融政策決定会合を開いて、資金需要が一段と高まる年
末から年度末にかけて、金融機関に対し貸し出しに必要な資金を融通する制度を10年ぶり
に導入する方向で検討することになりました。」と報じている。だからといって、銀行が貸
し出しを積極化するかというと疑問だ。
物色面では、1日付け日本経済新聞が、「新型インフルエンザが上陸した場合に国内で発症
する人数が、政府の被害想定を大きく上回るとする研究成果などが相次いでいる。国立感
染症研究所は首都圏では発症率が政府想定の約2倍に達すると試算、東北大学の研究者も
大幅に超えるとみる。政府は被害想定を基に治療薬の備蓄量などの対策を立ててきたが、
研究の進ちょくを踏まえ、被害想定を再検討する考えだ。」と報じている。これを受け、イ
ンフルエンザ関連に物色の矛先が向かう見通し。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)