「祈りの地」とも呼ばれる被爆地・長崎。爆心地近くの浦上天主堂に代表されるカトリック教会の信者のまとめ役であるカトリック長崎大司教区の高見三明大司教(62)は、母親の胎内で被爆した「胎児被爆者」だ。投下から63年となり、原爆の記憶の風化が懸念される中、「平和と命の大切さを訴えたい」と宗教者の立場で積極的な発言を続けている。原爆投下時、高見さんは母親のおなかの中だった。被爆者援護法では胎児被爆と分類される。母親が原爆を話題にすることはなかったが、原爆は家族に確実に影を落としていた。母方の祖母は被爆約1週間後に亡くなり、爆心地付近にいた母の妹はついに見つからなかった。高見さん自身も年2回、同法に基づき健康診断を受けている。
2008年08月07日の最新ニュース