携帯電話や無線基地局の性能を高めるRFパワー・ディテクター製品を発表
2008年06月18日
アナログ・デバイセズ、携帯電話機と無線基地局の性能を高める
RFパワー・ディテクタ製品を発表
●「ADL5502」クレスト・ファクタRFパワー・ディテクタ
●「ADL5513」RFパワー・ディテクタ(ログアンプ)
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、携帯電話機、無線基地局用機器、および通信用計測機器において、設計の簡素化とパワー検出性能の改善を実現するRFディテクタ製品「ADL5502」および「ADL5513」を発表しました。
「ADL5502」は、携帯電話機向けに設計された業界初のクレスト・ファクタ(波高率)RFパワー・ディテクタICで、rms(最小二乗平均)RFディテクタとエンベロープ・ディテクタの組み合せにより、ワイヤレス端末の消費電力をより効率的に管理できるので、バッテリ寿命を延長し、複雑な3Gおよび4G携帯電話の信号処理能力の向上が可能になります。
「ADL5513」は、業界で最も広い80dBのダイナミック・レンジ(≦4GHz)を提供し、WiMAXおよびLTE(Long Term Evolution)の周波数帯までの出力パワーをより正確に検出し制御できるようになります。これらの新製品は、ADIの次世代パワー・ディテクタ技術の高い性能を実証するものです。業界をリードするADIの変調器、復調器、ミキサー、RFアンプ、VGA、小電力無線用トランシーバ、およびシンセサイザ製品と組み合せることにより、完璧なワイヤレス・シグナル・チェーン・ソリューションを構築することができます。
■携帯電話機のバッテリ寿命を20%延長するクレスト・ファクタRFディテクタ
ADL5502は、RMSディテクタとエンベロープ・ディテクタをシングル・パッケージに組み込んだ業界初のデュアル機能RFディテクタで、複雑な信号のクレスト・ファクタの測定を容易にします。高い精度のパワー測定とクレスト・ファクタ計算により、携帯電話機のパワーアンプの性能を最適化し、信号の歪みの低減を可能にします。このRFディテクタは、最高+11dBmのクレスト・ファクタにおいて±0.1dBという高い精度が特長で、これは競合デバイスのおよそ5倍の精度と言えます。高集積化による低消費電力化で、最高20%もバッテリ寿命を延長できます。また、携帯電話機メーカーは、ADL5502を使用することにより、送信パワー・レベルを正確に制御するために通常必要となるルックアップ・テーブルと補正係数が不要になるため、コストと開発に要する労力を軽減することが可能です。ADL5502は、-40℃から+85℃までの温度範囲において±0.2dBの温度安定度を提供するので、端末機の幅広い温度範囲にわたる高信頼性の動作を可能にしながら、キャリブレーション・ルーチンを簡略することができます。
■4GHz周波数範囲にダイナミック・レンジを拡大するRFパワー・ディテクタ(ログアンプ)
ADL5513は、ADIのRFパワー・ディテクタ「AD8313」の次世代版で、RF/IFパワー・レベルの測定や制御を必要とするあらゆるTx/Rxアプリケーションに使えるように設計されており、±3dB対数適合度で80dBという、現在入手可能な同クラスの中で最も広いダイナミック・レンジを誇ります。他の競合に比べて、ADL5513は、4GHzまでの周波数範囲全体にわたって80dBダイナミック・レンジを保つという良好な性能を提供します。このようなADL5513の特性により、広い周波数帯域にわたって動作する通信システムにおいて、ダイナミック・レンジの周波数劣化をほとんどおこさず、より広いパワー・レベル範囲の測定と制御を行うことができます。他のパワー・ディテクタでは、1dBを超える温度ドリフトを補償するためには、総合的な温度キャリブレーションかルックアップ・テーブルが必要となります。それに対し、ADL5513では、温度ドリフトが±0.5dB未満なので、単に室温補償を行うだけで済み、システムのキャリブレーション・ルーチンが簡素化されます。また、ADL5513は、他の競合RFディテクタよりも高い動作温度である125℃まで動作します。
■供給と価格について
クレスト・ファクタRFディテクタ「ADL5502」は、現在量産出荷中で、1.5mm×1.5mmの8バンプWLCSP(ウェーハ・レベル・チップ・スケール・パッケージ)で供給しています。ADL5502の単価は1,000個受注時で5.90ドル(米国における参考価格)ですが、ハイ・ボリュームの携帯電話端末アプリケーション向けにはより低価格で提供します。ADL5513ログアンプは現在サンプル出荷中で、量産出荷は2008年9月の予定です。ADL5513は3mm×3mmの16ピンLFCSP(リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ)で供給しており、単価は1,000個受注時で5.49ドル(米国における参考価格)です。詳細情報については、ウェブサイト www.analog.com/jp/ADL5502マタハwww.analog.com/jp/ADL5513 をご覧下さい。
■すべてのRFシグナル・チェーンをカバーするADIのRF ICポートフォリオ
ADIは、設計スキル、システムに対する理解、そしてプロセス技術を活用して、業界をリードする高性能のRF機能ブロックから高集積シングルチップ・トランシーバ・ソリューションまで、すべてのRFシグナル・チェーンをカバーする最も広範な無線周波数(RF)IC製品群を提供しています。RF機能ブロックには、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)、フェイズ・ロック・ループ・シンセサイザ(PLL)、TruPwr(TM)と呼ばれるパワー・ディテクタとログアンプ、X-Amp(R)に代表される可変ゲインアンプ(VGA)、パワーアンプ(PA)やローノイズアンプ(LNA)などのRFアンプ、ミキサー、ダイレクト・コンバージョン変調器と復調器が含まれています。
■アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。
※TruPwrはアナログ・デバイセズ社の商標、X-AMPは登録商標です。
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ホリゾンタル・セグメント・マーケティング・グループ
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