日産自と北京市交通情報センター、渋滞回避ルート情報を提供する車載ナビゲーションを実用化
2008年07月23日
北京市交通情報センターと日産自動車、交通渋滞・環境改善のための新交通情報システム「STAR WINGS」を実用化、新型「ティアナ」に搭載
北京市交通情報センター(以下 BTIC)*1と日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は22日、北京市の交通渋滞・環境改善を目的とした「STAR WINGS:スターウイングス(中国名:星翼)プロジェクト」の第一段階として、渋滞回避ルート情報を提供する車載ナビゲーションの実用化を開始したと発表した。本ナビゲーションは、6月に発売した新型「ティアナ(中国名:天)」の最上級グレード(3.5リッター)に標準装備し、また2.5リッターの上級グレードにオプション装備する。
同システムは、北京市内において、BTICの持つ世界最高密度のプローブカー交通情報システム*2が生成するリアルタイム交通情報にもとづくもので、同機能を持つ車載ナビゲーションの実用化は中国初となる。
あわせて、両者は同機能を付加した簡易型ナビゲーション(PND)を、北京市内のタクシー200台に2ヶ月間搭載し、お客さまのニーズにより適合するために交通情報の使われ方をモニターする。また、PNDは北京五輪期間中にスタッフ用車両にも使われる予定である。
さらに、BTICと日産は本プロジェクトによる渋滞改善、CO2削減など社会的効果を検証するプログラムを北京工業大学、広島大学と共同で完了させたと発表した。同プログラムは、北京市における交通情報の有無によるドライバーのルート選択行動をモデル化し、交通流シミュレーションに組み込み、普及することで見込まれる社会的効果を検証した。その結果、北京市の全車両に「STAR WINGS(リアルタイム交通情報に基づいたルート案内機能付)」対応型ナビゲーションが約30%普及した場合の目的地到達までの走行時間は最大16%短縮し、CO2は最大27%削減されると試算された。
BTICと日産は、中国での交通渋滞・環境改善のために、STAR WINGSの拡大に向けて、今後も連携を深めていく。
*1北京市交通情報センター(北京市交通信息中心/Beijing Transportation Information Center:BTIC):
北京市交通委員会の下部機関で、北京市の交通情報、ETCの規格・開発・運用管理等を担当する。
*2 プローブカー交通情報システム:
無線通信技術を用いて車両の位置、速度などの情報を収集する技術。