アナログ・デバイセズ、システム設計の簡素化とクロック用部品点数の削減を実現
2008年10月01日
システム設計の簡素化とクロック用部品点数の削減を実現する
プログラマブル・クロック・ジェネレータ「AD9520」「AD9522」を発表
●高品質のクロック信号と柔軟性の高い出力ポートを提供
●オンチップ・メモリによるシステム起動用プログラミングの簡素化を実現
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、低ノイズ、低ジッタ性能、および柔軟性の高い信号出力ポートを兼ね備えた、クロック生成、分配用IC「AD9520」と「AD9522」を発表しました。このマルチ出力クロック・ジェネレータのAD9520とAD9522は、512バイトの組込みEEPROMを内蔵しており、システム設計者は、オンチップ・メモリに特定の出力条件を自分でプログラミングすることで、システムの電源投入またはリセット後に設定条件に基づいた同期信号を得ることができます。
競合のクロックICの場合は、EEPROMを搭載していないため、システム・プロセッサまたはマイクロコントローラが必要になります。これは、ネットワーク・ライン・カードや、ワイヤレスおよびブロードバンド・インフラストラクチャ、医用イメージング機器、データ・コンバータのクロック設計において、部品点数、コスト、および設計の複雑さをまねくことになりかねません。
AD9520とAD9522は、オンチップEEPROMとPLL(フェイズ・ロック・ループ)に加え、分周器、ファンアウト・バッファ、および1.4GHzから2.95GHzに同調するVCO(電圧制御発振器)を集積しています。また、最高2.4GHzまでの外部3.3V/5V VCO/VCXO(電圧制御水晶発振器)も使用することができます。このPLL/VCOクロック発生回路は、200MHzクロック信号上でオフセット10kHzにおいて-150dBc/Hzという優れた位相ノイズ性能とともに、クロック配分ファンアウト・チャンネルは225フェムト秒という超低ワイドバンド・ジッタ性能を特長としています。
リファレンス信号の損失時には、PLLホールドオーバー・モードにより出力周波数を保持します。また、2つあるリファレンス入力ポート間で冗長構成を必要とするアプリケーションにおいて、グリッチ・フリーの切り替えを行うことができます。また、ゼロ遅延機能は、入力と出力間の精密な位相整合を可能にします。AD9520は12個の差動LVPECL(低電圧ポジティブ・エミッタ結合ロジック)出力を4グループに分けて提供しており、それぞれ1/32分周器と位相遅延機能を備えています。AD9522は12個の差動LVDS(低電圧差動信号方式)出力を内蔵しています。両デバイスとも、最高250MHzで最大24個のシングルエンドCMOS出力の構成も可能です。
セキュリティ市場向けに、ワイヤレス位置特定ソリューションを提供している米国のトゥルーポジション社(TruePosition)研究開発担当ヴァイス・プレジデントのアラン・ララビー(Alan Larrabee)氏は次のように述べています。「当社が第3世代のワイヤレス位置特定機器にアナログ・デバイセズのAD9520を採用したのは、卓越したジッタ性能が最大の理由でした。
AD9520は、用途の広いマルチ出力アーキテクチャ、集積PLL、およびオンチップEEPROMを搭載する、優れたサンプリング・クロック発生分配ソリューションです」
■供給と価格について
AD9520は現在量産出荷中です。AD9522はサンプル出荷中で、量産出荷は2008年10月の予定です。AD9520とAD9522は64ピンLFCSP(リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ)で提供しており、1,000個受注時の単価は12.65ドルです(米国における参考価格)。
詳細は、ウェブサイトhttp://www.analog.com/jp/clockgeneratorsをご覧下さい。
■トゥルーポジション社(TruePosition)について
トゥルーポジション社(http://www.trueposition.com)は、個人や公共、そして政府機関のセキュリティ市場向けにワイヤレス位置特定ソリューションを提供している世界的リーディング・プロバイダの1社です。同社の高性能なターンキーと管理ソリューションには、ポジショニング技術、アプリケーション、インテグレーション・サービス、そしてテクニカル・サポートが含まれます。これらのソリューションは、米国のE-911をはじめ世界各国の緊急通報指令で求められる厳しい位置特定要求に適合しています。トゥルーポジション社の関連会社には、ロケーション・アグリゲータのユースフル・ネットワークス社(Useful Networks)、コンスーマ・アプリケーション開発企業のズームバック社(Zoombak)があります。トゥルーポジション社は1993年に創立され、本社は米国ペンシルバニア州フィラデルフィアにあります。
親会社はリバティ・メディア・コーポレーション(Liberty Media Corporation)です。
■アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。
<お問い合わせ先>
アナログ・デバイセズ株式会社
ホリゾンタル・セグメント・マーケティング・グループ
電話:03-5402-8128