聖心女子大学の学生らが「自然」と「英語」に楽しく触れる学習キット「Metsä NATURE MAP」の制作および翻訳に協力 ― 北欧ライフスタイル体験施設・メッツァビレッジから4月に発売
聖心女子大学
聖心女子大学(東京都渋谷区、学長:安達まみ)の学生らが、北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」(埼玉県飯能市)が販売する自然観察キット「Metsä NATURE MAP(メッツァネイチャーマップ)」の開発に協力した。これは、「メッツァの森」をめぐりながら楽しく英語に触れ、生きものや自然と親しみ、学びや気づきを得ることを目的とした学習キット。メッツァビレッジは株式会社メッツァ(代表取締役社長:望月潔)の運営によるもので、同大の学生らはこれまでも施設の案内パンフレットの英訳等に協力している。今回のキットでは、英単語に関するクイズや五感を使って考える問いかけ・豆知識を取り入れており、英語文化コミュニケーション学科の学生ら32名が制作および翻訳に協力した。2025年4月1日より学校・教育団体向けに販売を開始する。
◆自然観察キット「Metsä NATURE MAP」概要
【楽しみ方と特徴】
学習指導要領(平成29年告示)をベースに、理科、生活、総合的な学習の時間、英語などの各科目から学びの要素を反映して開発。キットを通じて子どもたちに自然と生きものを身近に感じてもらうことを図る。それによって、環境を守る大切さや必要性に気づき、自分は何ができるかを考えるきっかけを提供すること、五感を使って、身近な自然や生きものに関する英語の知識を身に付けること、正解のない問いを通じて、感じたことを言葉にする力、考える力、異なる意見を尊重する力を養うことを目的にしている。
【販売開始】 2025年4月~
【販売価格】 500円(税込)
【所要時間】
①Metsä(メッツァ:フィンランド語で「森」)コース(所要時間約45~60分):メッツァビレッジ内の自然を気軽に感じることができるコース
②Järvi(ヤルヴィ:フィンランド語で「湖」)コース(所要時間 約90~120分):メッツァビレッジ内の湖畔を歩きながら森の奥深くや野原まで探索するコース
【英語レベル(目安)】 小学校低学年~高学年
【事前予約】
キットの利用は事前予約制。以下詳細ページ参照。
https://metsa-hanno.com/workshop/36169/
◆制作過程における具体的な取り組み内容
【キット制作背景 ― 産学連携の取り組み】
自然観察キット「Metsä NATURE MAP」は、聖心女子大学現代教養学部英語文化コミュニケーション学科開講科目「翻訳を通した企業協力」の一環で作成。2023年度から2024年度にかけて、メッツァビレッジイベントにおけるインターンシップ、現地でのフィールドワーク、講義を経て完成した、株式会社メッツァとの産学連携プロジェクトである。
学生たちは英語の専門性と柔軟な発想力を活かして、各コースのキャッチコピーやチェックポイント・クイズ要素などを提案し、キットの開発に臨んだ。
【キットに使用する英語 ― 小学校の英語について】
小学校学習指導要領(平成29年告示)【外国語活動・外国語編】を参照し、5、6年生までの英語教育で扱われる文字、語彙、文/文構造を把握。重文や複文を使用せず単文のみで表現する、一般動詞は使う頻度が高いものに絞り原形のみを使用するなど、小学生にとって親しみやすく教室でも活用しやすい英語表現を中心に扱うことを目指した。
加えて、東京都教育委員会や飯能市教育委員会が採択している小学校用英語教科書を参照して、使用されている単語・文構造や、扱われている内容(世界の食文化、生きものなど)を把握した。
さらに、キットの自然・生きもの監修の阿部浩志氏が編集した小学校低学年向けの日英名併記の図鑑や、英語圏で出版されている子ども向けのネイチャーアクティビティーブックも参照。日本の児童が日常のなかで触れる英語を確認するとともに、英語圏で一般的に使用される表現についても調査した。
【プロジェクト参加学生コメント】
「五感を使って自然を感じ、楽しく英語を学べるキットの作成を目指しました。企業の方針に沿ってよい提案ができるように、小学生の英語学習指導要領や海外の植物図鑑を読んだことで、私自身も新しい知識を沢山得ることができたと感じます。フィールドワークでは自然の知識を教えていただきながらそれぞれのコースを歩き、ガイドの方がいなくても同じように楽しめるキットを作成したい、という気持ちが強まりました。地域によって呼称の異なる動植物の表記や、英語・自然の知識の難易度の設定など難しい課題もありましたが、商品として完成させるためにはどうするべきか、ということを企業の方から伺いとても勉強になりました。2年間のプロジェクトを通して完成したこのキットが、自然や英語を「楽しい」「面白い」と感じるきっかけになれば嬉しいです。」
「北欧らしさと飯能の自然を活かすことや、主な対象学年の学習指導要領を参照し、使用する方々が楽しく、かつ役立つ英語を取り入れることを心がけ、皆でアイデアを出し合うことができました。これまで観光施設などで何気なく手に取っていた地図やパンフレットですが、キットづくりを通して、作り手の思いや工夫に目を向けることができるようになりました。」
【指導教員:高橋実紗子専任講師コメント】
本プロジェクトは、2023年度および2024年度の開講科目「翻訳を通した企業協力」の履修学生等、総勢30名以上が参加した産学連携の取り組みです。初年度には学生インターンとしてメッツァビレッジで開催されたイベントにも協力しつつ、メッツァの森をめぐる自然ふれあいキット「Metsä NATURE MAP」の制作に関わりました。
キットの完成を目指す今年度、学生たちはメッツァビレッジという場所の世界観を深く理解して翻訳作業にあたるべく、事前学習として同施設の「北欧」や「自然」といったコンセプトを確認したうえで、現地へ足を運び、メッツァの森でフィールドワークをおこないました。鳥のさえずり、風の感触、葉の香り、木の実の味わいなど、五感を最大限に使って実際に自然を体験し、対象読者である小学生が森のなかでどのような発見を楽しむことができるか、自然を通じたはじめての英語体験をもっとおもしろくするにはどうしたらよいか、意欲的に話し合いを重ね、各コースキャッチコピーの考案、クイズ・豆知識項目の提案、翻訳に取り組みました。
普段の大学の授業で使う英語ではなく、小学校で習う英語という制限内で翻訳するには、学生たちの創意工夫が不可欠でした。商品として販売されるものの制作に携わる責任を感じながら、小学生のはじめての英語/自然体験に関わる喜びを味わうことができたようです。
【今後の展開について】
来年度もメッツァとの産学連携翻訳プロジェクトを予定。
●メッツァビレッジ
フィンランド語で「森」を意味する「メッツァ」は、豊かな自然に包まれた湖畔の北欧ライフスタイル体験施設。100種類を超える北欧ブランドの取り扱いがある輸入雑貨を中心としたマーケットホール、レストラン・カフェ、季節ごとのワークショップやイベントも開催している。
●株式会社メッツァ
株式会社メッツァ(本社:埼玉県飯能市、代表取締役社長:望月潔)はフィンテック グローバル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:玉井信光)のグループ会社として、北欧のライフスタイルを体験できるメッツァビレッジのマーケティング業務ならびにイベント企画、運営、新規事業開発を行っている。
(参考)
・聖心女子大学の学生が北欧の生活をテーマにしたレジャー施設「メッツァビレッジ」のパンフレットを英訳 -- 英語力を地域連携に活かす取り組み、10月21日にはイベントに協力(2023.10.03)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-51556.html
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