2020年03月12日
英レディング
(ビジネスワイヤ) -- ベンダー中立的技術コンソーシアムのオープン・グループとラクイラ大学は本日、欧州の先進的研究組織、技術開発者、産業用ソフトウエア開発者、オープンソース・フォージ・プロバイダーから成るコンソーシアムとのパートナーシップを発表しました。これらの関係者は、Eclipse.org、OW2、GitHubを含む多数の主要オンライン・プロバイダーが提供するオープンソース・ソフトウエア(OSS)プロジェクトを選定・活用する複雑性に協力して対処してきました。
欧州連合の支援を受け、Developer-Centric Knowledge Mining from Large Open-Source Software Repositories(CROSSMINER)プロジェクトは、プログラミング・コードの分析やOSSプロジェクトを取り巻くやり取りの把握を可能にする革新的プラットフォームの開発に450万ユーロ(490万米ドル)を投資しました。この新しいCROSSMINERプラットフォームは詳細な知識を抽出し、ソフトウエア・エンジニアが無料提供されているOSS技術に基づいて製品・サービスの開発や保守を行うことができるように支援します。
新しいプラットフォームは、OSSソフトウエア・プロジェクトの分析と監視向けに、革新的でカスタマイズ可能なツールを使用するオープンソース技術などを提供し、ソフトウエア開発の管理に大きな進歩をもたらします。この技術は、従来のコード・メトリクスに加えて新しく強力な分析とマイニングの手法を提供します。評価対象はコードだけにとどまらず、OSSプロジェクトの基調の動向が分析され、開発者に依存性やプロジェクト間の関係についての注意が通知されます。同時に、本プラットフォームは公共のフォージで提供されている何千ものOSSプロジェクトに含まれている知識を掘り起こすツールも提供します。
CROSSMINERプラットフォームがソフトウエア開発者に提供する先進的ツールには、次のようなものがあります。
OSSプロジェクトの品質を評価するコード分析ツール。 関連するコミュニケーション・チャネル(ニュースグループ、フォーラム、メーリングリスト等)、ソーシャルメディア、OSSプロジェクトを支えるバグ・トラッキング・システムから抽出した情報を評価する最新鋭の自然言語処理(NLP)とテキスト・マイニング技術。 別のコンポーネントに対するOSSの依存性特定やプロジェクト間の関係把握のための構成分析ツール。 カスタムメイドのOSS分析指標の開発や知識抽出を素早く行うためのツール。 開発作業の進行に伴ってソフトウエア・エンジニアに指針と推奨事項を提供する開発者向けダッシュボードと、既存の開発環境との統合。オープン・グループが組織し、ラクイラ大学が高度な研究を主導して技術的なリーダーシップを発揮しているCROSSMINERコンソーシアムには、ソフトウエア・プログラミング技術に関する研究で著名なオランダのCentrum Wiskunde & Informatica、ソフトウエア分析向けツールとダッシュボードの提供大手のBitergiaおよびFrontEndART、ソフトウエアのモデリングおよび分析、NLP、大規模分析の各分野でリーダーとして認められているヨーク大学、エッジ・ヒル大学、アテネ経済商科大学、モデル・ベースのソフトウエア開発向けに最も人気の高いオープンソース・ツールを提供する業界向けソリューション・サプライヤーのSofteam、新しい革新技術を活用するための業界向けガイダンスとサービスを専門に手掛けるアンパラレル・イノベーションとキャスタリア・ソリューションズ、そして業界有数のフォージ・プロバイダーであり、業界で使用されている多数の人気の高いオープンソース・プロジェクトをホスティングするエクリプス財団とOW2コンソーシアムが参加しています。
この技術的な前進は、OSSプロジェクトの評価と知識抽出に対する業界のニーズが後押ししたもので、本プロジェクトの業界パートナーによって複数のビジネス・シナリオで検証されています。本プラットフォームの最終評価は、産業用ソフトウエアの開発組織とオープンソースのフォージ・プロバイダーが最近完了しました。
オープン・グループの最高技術責任者(CTO)のDavid Lounsburyは、次のように述べています。「CROSSMINERプロジェクトは、ソフトウエア・プロジェクトのモデリング、コード分析、構成分析、メトリクス、NLPの専門家を結集し、ソフトウエア開発者が質の高いオープンソース技術を特定するための包括的な包括的なツールセットを開発し、開発者が自身のアプリケーションとプラットフォームで使用するオープンソース技術の監視と管理を改善できるように支援していきます。ソフトウエア開発者の大半は、現在オンラインで提供されている無数のオープンソース・プロジェクトの中から選ぶ際に、単調で時間がかかる評価作業を行う必要がありますが、この新しいプラットフォームはその作業を自動化できるという点で重要です。また、相互依存性を明確にし、オープンソース技術を活用した新しい製品とサービスの開発・保守にかかるコストと時間を低減します。」
ラクイラ大学のDavide Di Ruscio教授は、次のように語っています。「ソフトウエアの開発組織は、オープンでカスタマイズ可能な本プラットフォームを利用し、包括的なツールを使用して、OSSプロジェクトを選定・導入できるようになりました。これにより、組織は品質と保守性に関する各自の要件に合わせて監視内容を個別に調整しつつ、OSSプロジェクトの継続的な開発に従事する活気に満ちたコミュニティーを確保できます。CROSSMINERプラットフォーム自体もオープンソースで提供されるため、オープンソース・フォージ・プロバイダーは、それぞれのフォージで提供する個別のOSSプロジェクトを利用するユーザーに明確な指針を提供するために利用できます。また、ソフトウエアの開発組織が主要な開発ツールとして使用してソフトウエア・プロジェクトの管理を改善することもできます。」
プロジェクトのこれまでの技術的進展や革新技術を説明した成果をプロジェクトのウェブサイト(www.crossminer.org)で一般に公開しています。CROSSMINERプラットフォームの最終版は、Eclipse.orgのウェブサイト(www.eclipse.org/scava)でSCAVAプロジェクトの下で一般提供されています。
CROSSMINERプロジェクトは、欧州連合ホライズン2020研究革新プログラムに基づいて資金提供を受けています。このプログラムは、欧州共同体が新しい技術、アプリケーション、業界に関する欧州の研究開発を促進するために創設した取り組みです。
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オープン・グループについて
オープン・グループは、技術標準を通じてビジネス目標の達成を実現する世界的なコンソーシアムです。当グループの多様な会員は740以上の組織から成り、複数業界にわたる顧客、システムおよびソリューション・サプライヤー、ツールベンダー、インテグレーター、学術機関、コンサルタントが含まれます。オープン・グループの詳細情報については、www.opengroup.orgをご覧ください。
ラクイラ大学について
ラクイラ大学の情報工学・コンピューターサイエンス・数学学部は、情報工学、コンピューターサイエンス、純粋・応用数学の教育および研究の柱として、国際的に評価されています。この学部はイタリア語と英語で学位プログラムを提供し、方法論と学際的アプローチに大きな重点を置いています。ラクイラ大学の詳細情報については、www.disim.univaq.itをご覧ください。
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