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中国企業の躍進で世界のOLED蒸着材料市場に変化の兆し|カウンターポイントリサーチ

カウンターポイントリサーチ株式会社


【ソウル、北京、ベルリン、ブエノスアイレス、フォートコリンズ、香港、ロンドン、ニューデリー、台北、東京 - 2025年8月7日】

主なポイント
・世界のOLED蒸着材料市場の売上高は、2025年に前年比約7%の成長が見込まれています。
・中国のOLED蒸着材料企業の売上高は、2025年に前年比21%の成長が見込まれています。中国パネルメーカーからの材料売上高に占める中国のシェアは、2029年には43%に達すると予測されています。
・2025年には、LTOMが中国のOLED蒸着材料企業として初めてトップ10入りを果たすと予想されています。

【市場動向】
カウンターポイントリサーチの最新の半期AMOLED材料レポートによりますと、世界のOLED蒸着材料市場の売上高は、2025年に前年比約7%の成長が見込まれています。2029年には年平均成長率(CAGR)7%で約280億ドルに達すると予測されています。

この市場成長の背景には、主に3つの要因があります。(1) 中国のパネルメーカーは、第6世代OLED生産能力の継続的な拡大に伴い、高い稼働率を維持しています。(2) ノートパソコンやタブレット市場におけるOLED採用の増加を背景に、第8世代IT OLEDラインがまもなく量産開始されます。(3) 2スタックタンデムIT OLED、4スタックWOLED、5スタックQD-OLEDといった高性能OLED材料構造が製品に採用されるにつれ、RGB発光材料の使用が増加すると予想されます。

特に、第8世代IT OLED生産ラインの多くは、2スタックタンデム構造を念頭に設計されています。顧客獲得に成功すれば、OLED蒸着材料の使用が拡大し、OLED蒸着材料市場の成長率がさらに高まると予想されます。

     AMOLED Evaporation Material Market Revenue (2024 - 2029)



こうした動きの中で最も注目すべきは、中国のOLED蒸着材料企業の成長です。前述のレポートでは、有望な中国のOLED蒸着材料企業9社の2024年の業績と、2029年までの売上動向予測を分析しています。

レポートによりますと、中国のOLED蒸着材料需要は2029年までに世界需要の46%を占めると予想されています。

2024年時点で、中国のOLED蒸着材料企業の中国パネルメーカー向け材料売上高シェアは約33%でしたが、2029年には43%に拡大すると予想されています。特に、中国のOLED蒸着材料企業は、これまで参入が難しかった高価格帯のOLED蒸着材料分野において、着実に技術力を確保しつつあります。中でもLTOMは、2025年に世界トップ10入りを果たす最初の中国のOLED蒸着材料企業になると予想されています。

     Top 10 AMOLED Evaporation Material Suppliers by Revenue



LTOMは、既存の中国OLED蒸着材料企業が主に共通層材料を取り扱うのに対し、グリーンホストやRプライムHTLといった高付加価値発光材料・機能性材料をBOEに供給しています。近年、中国国内の他のパネルメーカーへの供給を拡大しているほか、GプライムHTL、レッドホスト、そして次世代OLED向けの新材料の開発も積極的に進めています。

もう一つ注目すべき企業はサマー・スプラウトです。同社は、pドーパント、赤色ドーパント、緑色ドーパントといった高難度・高コスト材料を、中国大手パネルメーカーに供給することに成功しています。これらの材料は、高い技術障壁のため、UDCやノバレッドといった少数のグローバル企業によって独占されていました。サマー・スプラウトは供給量を拡大し、新たな顧客を獲得できれば、2027年にはLTOMに次ぐ売上高で急成長を遂げると予想されています。

【専門家の解説】
シニアアナリストのカイル・ジャンは、「これまで中国企業のOLED蒸着材料は主に国内市場向け製品に採用されていましたが、2024年以降、グローバルモデルへの採用も始まり、世界市場シェアの拡大が本格化するでしょう」と述べています。

ジャンはさらに、「中国のOLED蒸着材料企業が特許ライセンス契約やグローバル材料企業との提携を通じて技術力を高めれば、市場環境は今後大きく変化する可能性があります」と述べています。

カウンターポイントリサーチの半期AMOLED材料レポートは、現在OLEDパネルメーカーや材料サプライヤーが量産に適用している主要なOLED蒸着材料構造を層別にまとめているだけでなく、リン光青色、TADF、ハイパーフルオレセンスといった次世代OLED材料技術の動向も網羅しています。本レポートでは、タンデム構造、インクジェット印刷、有機光検出器(OPD)、カラー・オン・エンキャプシュレーション(CoE)といったOLED材料に関連するその他の重要な課題や技術についても取り上げています。

さらに、付属のExcelレポートでは、パネルメーカー、主要企業(中国のOLED蒸着材料メーカー9社を含む)、材料タイプ、技術タイプ別の市場動向と材料使用量の詳細な分析に加え、2029年までの予測も提供しています。

当社サイトもぜひご覧ください。
https://japan.counterpointresearch.com/insights/pr/signs-of-change-in-global-oled-evaporation-material-market-as-chinese-companies-forge-ahead/

【カウンターポイントリサーチについて】
カウンターポイントリサーチは、テクノロジーエコシステム全体を対象とした製品を専門とするグローバルな市場調査会社です。
当社は、世界中の主要なイノベーション・ハブ、製造クラスター、商業都市に拠点を構え、スマートフォンOEMからチップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業に至るまで、幅広いクライアントにサービスを提供しています。
経験豊富な専門家が率いるアナリストチームは、企業の経営幹部、戦略担当者、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品およびマーケティングの各部門のステークホルダーと連携しながら、市場データ、インサイト、コンサルティングなど幅広いサービスを提供しています。
当社の注力分野には、AI、自動車、コンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイ、eSIM、IoT、位置情報プラットフォーム、マクロ経済、製造、ネットワークインフラ、半導体、スマートフォン、ウェアラブルなどが含まれます。

公開中の市場データ、インサイト、ソートリーダーシップについては、当社ウェブサイトの「Insights」ページをご覧ください。重点分野についてより深くご理解いただくためにも、ぜひアナリストと直接ご相談いただければと思います。
https://japan.counterpointresearch.com/



配信元企業:カウンターポイントリサーチ株式会社
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