2024年01月30日
京都
(ビジネスワイヤ) -- 株式会社村田製作所(東京:6981)(以下、「当社」)は、巻線メタルアロイを採用した車載用パワーインダクタ※1の新シリーズ「DFE2MCPH_JLシリーズ」(以下、「当製品」)を開発しました。車載用パワーインダクタとしては2016サイズ(2.0×1.6mm)と小型で、40Vの高耐圧でありながら業界最高水準※2の直流抵抗と定格電流を実現しています。2024年1月から量産を開始しています。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20240129283349/ja/
※1 パワーインダクタ:DC-DCコンバータなどの電源回路を構成するために利用するインダクタ。
※2 当社調べ。2024年1月29日時点。
近年自動車業界では、先進運転支援システム(ADAS)やIVI※3システムの継続的な性能向上とそれらの搭載数の増加が進んでおり、動力源となるバッテリや電源回路は、さらなる低消費電力化と小型化が求められています。 そこで当社は、新規開発した材料の投入と工法および電極構造の改善によって、2016サイズと小型でありながら、優れた電気特性の実現に成功し、小型、低損失かつ大電流への対応が可能な車載用パワーインダクタに対するニーズに対応しました。さらに、耐圧も40Vと高く、車載電子機器で広く用いられている一次電源と二次電源※4のいずれにも適用可能です。
※3 IVI(In-Vehicle Infotainment):自動車に搭載したIT機器によって、情報と娯楽をドライバや同乗者に提供する自動車の機能。
※4 一次電源・二次電源:一般的に車載電源は2段階構成の電源回路で、鉛蓄電池の12V電源を入力する一次降圧用電源と、1~2Vの低電圧電力を半導体に供給する二次降圧用電源がある。
当社は、今後も市場ニーズに対応したラインアップ拡充に取り組み、自動車の高性能化・高機能化に貢献していきます。
主な特長
●低抵抗・大電流対応 当社従来製品※5との比較で、直流抵抗(Rdc)※6を38%削減、直流重畳電流値(Isat)※7を64%向上、温度上昇許容電流(Itemp)※8を31%向上(いずれも0.33μH品の場合)。ADASなど、大電流で駆動する車載電子機器の電源回路にも利用可能。
●高耐圧 小型の車載向けメタルパワーインダクタとしては、前述の電気特性と、従来実現困難だった40Vの耐圧を両立し、信頼性向上に貢献。
●小型 車載向けメタルパワーインダクタとしては小型の2016(2.0×1.6mm)サイズを実現。実装基板のさらなる小型化に貢献。
※5 巻線メタルアロイ車載用パワーインダクタ「DFE2MCAH_J0シリーズ」との比較。
※6 直流抵抗(Rdc):巻線(銅線)の抵抗成分。インダクタでの電力損失や発熱に影響する値であり、低いほど優れる。
※7 直流重畳電流値(Isat):インダクタンス変化に基づく定格電流値。
※8 温度上昇許容電流(Itemp): 温度上昇の制限に基づく定格電流。
主な仕様
品番
インダクタンス*
直流抵抗(Ω)
定格電流(mA)
使用温度範囲
インダクタンス変化率 に基づく場合(Isat)
温度上昇に
基づく場合(Itemp)
公称値
(μH)
許容差
Max.
Typ.
Max.
Typ.
Max.
Typ.
0.33
±20%
0.018
0.014
6900
8100
5100
6400
-40℃~155℃
0.47
±20%
0.022
0.019
5400
6300
4400
5500
-40℃~155℃
*0.1~4.7μHの範囲で製品拡充予定
主な用途 ADASや車載カメラなどセーフティ関連、インフォテインメント関連、V2Xなどコネクテッド関連の車載電子機器の電源回路全般。
製品サイト 当製品の詳細は、車載用パワーインダクタ「DFE2MCPH_JLシリーズ」をご覧ください。
お問い合わせ DFE2MCPH_ JLシリーズのお問い合わせはこちら。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20240129283349/ja/
連絡先
株式会社村田製作所
広報部 荒山 赳
prsec_mmc@murata.com
記事提供:ビジネスワイヤ
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