2015年05月11日
東京
(ビジネスワイヤ) -- 日本精工株式会社(代表執行役社長 大塚紀男)は本日、平成27年3月期の連結決算を発表した。
平成27年3月期 連結決算について
当社グループは、平成28年の創立100周年における売上高1兆円を目指し、平成25年4月より3年間の中期経営計画に取り組んでいます。事業戦略としては「収益重視の成長」、経営基盤の強化に向けては「1兆円の物量を回す管理能力の構築」を推進しています。当連結会計年度の世界経済を概観すると、日本経済は、消費税増税後の消費回復が緩慢にとどまるなか、原油価格下落の影響や政府・日銀による各種政策効果もあり、緩やかな回復基調となりました。米国経済は堅調な回復が続きました。欧州では、政府債務問題や地政学的リスクによる影響はあるものの、ユーロ圏を中心に景気の持ち直し傾向が続きました。アジアにおいては、インド経済に持ち直しの動きがみられたものの、アセアンは総じて景気の足踏み状態が続きました。また、中国の景気拡大テンポが鈍化しました。このような経済環境下、当連結会計年度の売上高は9,748億85百万円と前期に比べて11.8%の増収となりました。営業利益は973億27百万円(前期比+43.0%)、経常利益は910億2百万円(前期比+36.3%)となりました。税金費用、少数株主利益等を控除した結果、当期純利益は619億62百万円と前期に比べて98.8%の増益となりました。
平成27年3月期 セグメント別業績の概要
①産業機械事業産業機械関連需要は、世界全体で緩やかな回復傾向が続いています。地域別にみると、日本では、スマートフォン関連設備需要が好調に推移し、工作機械向けや半導体向けを中心に売上高が増加しました。米州は、一般機械向けを中心に増収となりました。欧州においては、風力発電向けや工作機械向けが好調に推移し売上高が増加しました。中国は、鉄道車両向けや風力発電向け需要が景気刺激策も寄与して好調に推移しました。アセアンでは市場の停滞が続きましたが、アフターマーケット向けを中心に産業機械軸受の売上高が増加しました。この結果、産業機械事業の売上高は2,763億61百万円(前期比+13.7%)、営業利益は343億62百万円(前期比+44.9%)となりました。
②自動車事業自動車市場は、中国市場の伸びに鈍化がみられましたが、北米市場が堅調に推移し、グローバルには緩やかな成長が続きました。地域別にみると、日本では、消費税増税後の市場回復に足踏みがみられ、自動車メーカーによる海外現地調達に対応した当社生産の海外移転の影響により売上高が減少しました。米州は、北米市場の堅調な成長に加え、日本からの生産移転による効果もあり増収となりました。欧州は、自動車市場の緩やかな回復が続き増収となりました。中国では、市場の伸び率が鈍化したものの、欧州系・日系向けを中心に自動車軸受の売上高が増加し、電動パワーステアリングの新規受注効果も寄与して大幅な増収となりました。その他アジアにおいては、各国の市場にばらつきがありましたが、日系・韓国系向けに売上高が増加しました。この結果、自動車事業の売上高は6,569億98百万円(前期比+11.3%)、営業利益は657億18百万円(前期比+33.6%)となりました。
平成28年3月期 連結業績予想について
次期の世界景気につきましては、米国の金融政策正常化に向けた動きの影響、地政学的なリスクの高まりや中国を中心とした新興国における成長鈍化のリスクをはらみながらも、緩やかな回復基調が続くことが想定されます。このような状況下、平成28年3月期の業績予想として下記を見込んでいます。
〔連結業績予想〕 売上高1兆200億円
(前期比 +4.6%)
営業利益1,020億円
(前期比 +4.8%)
経常利益1,000億円
(前期比 +9.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益
700億円
(前期比 +13.0%)
*想定為替レートは1米ドル115円、1ユーロ125円を使用しています。
期末配当について
当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営方針の一つとしています。配当につきましては、安定的な配当を継続実施していくことを基本としつつ、連結ベースでの配当性向や業績水準等を勘案の上、決定したいと考えています。この配当方針に基づき、当期の期末配当金につきましては、1株当たり16円とさせていただきます。なお、昨年12月2日に1株につき12円の中間配当を実施いたしましたので、年間での配当金は、前期と比べて12円増配の1株につき28円となります。次期の配当金につきましては、年間で1株当たり34円(内1株当たり中間配当金17円)を予定しています。
上記の業績予想は、資料の作成時点においての経済環境や事業方針など一定の前提に基づいて作成しています。従って実際の業績は、様々な要因により、これらの業績予想とは異なる可能性があります。
詳細につきましては、弊社「平成27年3月期 決算短信」をご覧下さい。(当社ホームページ(http://www.jp.nsk.com/)に掲載予定)
以 上
連絡先
NSK
漆野 麻紀子
urushino@nsk.com
Fax:03-3779-7431
記事提供:ビジネスワイヤ
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