2014年07月31日
パリ
(ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2014年第2四半期の売上高が120億5000万ドルとなったと発表しました(2014年第1四半期は112億4000万ドル、2013年第2四半期は111億8000万ドル)。第2四半期の売上高は前四半期から7%増、前年同期から8%増となりました。海外部門の売上高は80億9000万ドルで、前四半期から6億400万ドル(8%)増加し、北米部門の売上高は38億9000万ドルで、前四半期から2億500万ドル(6%)増加しました。
シュルンベルジェの継続事業による利益(特別費用・利益を除く)は18億ドルで、前四半期から13%の増加、前年同期比では17%の増加となりました。継続事業による希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)は、前四半期の1.21ドル、前年同期の1.15ドルに対し、当四半期は1.37ドルでした。
第2四半期の税引き前営業利益は26億2000万ドルに達し、前四半期から11%の増加、前年同期比で15%の増加となりました。海外部門の税引き前営業利益は19億4000万ドルで前四半期から14%の増加、北米部門の税引き前営業利益は7億ドルで、前四半期から3%の増加となりました。
第2四半期の税引き前営業利益率は21.7%で、前年同期比での増分営業利益率は39%でした。海外部門の税引き前営業利益率は24.0%、北米部門の税引き前営業利益率は18.0%でした。
シュルンベルジェのポール・キブズガード最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「第2四半期、シュルンベルジェは沖合および主要陸上市場の双方で活動が非常に活発であったことから、優れた業績を達成しました。海外部門では多くの地域で活動が回復して最も大きく成長しましたが、北米でも、沖合事業が好調で、カナダでの春季の解氷期にもかかわらず陸上でも非常に堅調な進展が見られたことから、著しい成長を果たしました。当社の執行の強みと新しい技術の浸透に支えられ、すべての地域とすべてのグループで成長を果たしました。
地域別業績は欧州/CIS/アフリカが牽引しました。ロシアでは厳しい冬季の影響から大幅に回復し、ノルウェーでは夏季の地震探査シーズンに向けて勢いを増しました。中東・アジア地域では、サウジアラビアとオーストラリアの主要市場でさらなる成長を果たしましたが、これに加え、アラブ首長国連邦地域市場では地震探査および掘削の双方で活動が活発になり、カタールで地震探査活動が増加しました。北米では、リグカウントの増加、効率化、市場シェアの向上により米国陸上で2桁の成長を果たしたことが、カナダでの急激な春季解氷の影響を上回る効果を上げました。また、米国メキシコ湾での沖合活動は、リグが掘削作業に戻ったことから回復しました。中南米では、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラで大きな成長を果たし好調でしたが、全体的な業績はメキシコでの活動の低迷の影響を受けました。また、ブラジル地域市場の売上高は前四半期から横ばいでした。
技術に支えられた成長は、油層定義グループの製品とサービスで最も顕著でした。ロシアとノルウェーで掘削活動が回復したためワイヤーラインのサービスに対する需要が高まり、北海および中東で地震探査活動が伸びました。掘削グループでは、ロシア、サハラ以南アフリカ、中南米でM-I SWACOの世界的な活動が活発となりました。掘削・計測は、北米とロシアで掘削作業が増えたことから好調でした。生産グループの技術は、米国陸上での業界の圧力ポンピング利用が増えたことや、抗井仕上げの売上が世界的に拡大したことから好調でした。新しい技術の売上はすべてのグループで引き続き好調で、全体的な価格レベルは依然として競争が激しい状態であるものの、価格上昇の機会をもたらしています。
全体的な世界経済の見通しは今も複雑です。米国では異常に厳しい冬季の気候の影響から回復したものの、ブラジルでの弱い見通し、ユーロ圏の成長の沈滞、中国でのGDPの安定化により、短期的な成長の見通しはやや慎重になっています。しかし、ゆっくりではあるものの着実な回復に向けたファンダメンタルズは今も変わっていません。一方、需要の高まりと非OPEC諸国の供給減少により石油の需給ギャップが厳しくなっており、そのため余剰生産能力が低下し、結果として石油価格が上がることで顧客の支出が低下します。一方、天然ガス市場は、若干の価格押し上げで安定的に供給されているようです。
この見通しはなかなか変わらないと見ており、先月ニューヨークでの投資家会議で発表した成長のシナリオは非常に現実的だと考えています。新しい技術がお客さまの課題に応えて提供する機会とさらなる統合により、信頼性と効率の向上による利益でのみ強化される明確に異なった財務的成長につながるでしょう。このような環境で、シュルンベルジェは今後も優れた業績を達成します。」
業績ハイライト
第2四半期の業績は、数多くの統合の成功と契約獲得によるものです。これにより、シュルンベルジェの統合的サービス、技術、プロセスが提供する価値と差別化が明確に示されました。
例えば、オマーンでは、BPがカザン油田開発プロジェクトにおいて、掘削および抗井仕上げ製品とサービスの供給でシュルンベルジェと5年契約を結びました。この契約は契約期間全体で4億ドルに相当すると予想され、シュルンベルジェの革新的な掘削および水圧刺激技術を採用し、孔隙率の低い難しいタイトガス貯留層で資源の可能性を開拓します。
今年初め、ロシアではガスプロム・ネフチが、西シベリアの巨大プリオブスコエ油田の南部で予定しているバジェノフ・シェール開発プロジェクトの効率向上のために、シュルンベルジェと技術協力契約を結びました。両社は協力して事業プロセスを改善し、石油技術・科学の専門知識、非在来型資源の知識、油田機器および資産などの主要なリソースを共有します。油層定義、抗井建設、抗井仕上げの技法では統合的アプローチを採用します。これには微小振動計測による水圧破砕の計画、執行、評価が含まれます。シュルンベルジェとの技術協力により、ガスプロム・ネフチはバジェノフ・シェール開発に対応したワークフローを策定し、パイロット・プロジェクトの技術仕様を定義する予定です。
その他の出来事
当四半期、シュルンベルジェは当社普通株式1153万株を1株当たり平均101.85ドル、総額11億7000万ドルで買い戻しました。
当四半期、シュルンベルジェは、カルガリーを基盤とする世界的陸上掘削サービス会社のSESホールディングス・リミテッド(サクソン)の残りのすべての株式を、ファースト・リザーブおよび一部のサクソン経営陣から買い取りました。
北米
北米部門の売上高は38億9000万ドルで、前四半期から6%増加しました。北米ではマルチクライアント地震探査の売上が軟調だったものの、掘削活動が回復したことで沖合での売上高は8%増加しました。米国陸上事業では、リグカウントが5%増加し、また効率の向上や市場シェアの獲得により売上高は2桁の成長を果たしました。しかし、その効果は春季の解氷によりカナダ西部での季節的低迷により部分的に相殺されました。
カナダ西部での季節的な春季の解氷や圧力ポンピング物品のインフレの影響があったものの、北米の税引き前営業利益率はわずか0.53ポイントの低下にとどまり18.0%でした。
第2四半期、新たな技術によって北米の顧客企業の難問に対処し、掘削効率が向上し、抗井の健全性が確保され、油田での生産が向上しました。
例えば、北米における在来型資源の開発で、水平抗井の貯留層の質を定義・評価するThruBit* 検層サービスの市場浸透率はこの2年で2倍になりました。ある在来型プレイでは、ThruBit 検層データにより、抗井の穿孔効率は標準的アプローチに比べ28%向上しました。標準的アプローチでの有効な穿孔作業はわずか64%でした。2011年に取得し、今では完全な裸抗計測セットとなったThruBit技術は、ビットを介した独自の配置を行い、掘削プロセスを遅らせることなく抗井の調整と検層作業を同時に行うことができます。
米国陸上での他の地域では、抗井介入サービスがディーボンエナジー向けにLIVE* デジタル・スリックライン・サービスを採用し、複雑なダウンホール構造の成熟抗井で生産の問題を診断しました。高度な機械的スリックラインと生産検層ツールを用いたLIVEサービスのリアルタイム機能により、ダウンホールの機器の特性、流体レベル、流れの入口を効率的に特定し、適時に修正決定を行うことができました。また、LIVEサービスの汎用性により、同じ作業で穿孔を行うことができ、追加機器を取り寄せる必要がなくなり、顧客企業は補修作業を数日短縮することができました。
オクラホマ西部では、掘削機器・補修サービスのNeyrfor* ターボ掘削システムを採用し、掘削効率を高めました。オペレーターが従来のモーターを用いて10回ドリルビットを走行させ、抗井を2700フィート掘削した後、Neyrfor技術を用いて抗井の残りの1300フィートを1回の走行で掘削することができました。掘削性能の向上により、不要なビット走行に関連するリスクがなくなり、顧客企業はリグ時間を4日短縮できました。
海外
海外部門の売上高は前四半期から13%増の32億7000万ドルとなりました。これを後押ししたのは欧州/CIS/アフリカ地域で、ロシアとノルウェーで活動レベルが回復し、サハラ以南アフリカで探鉱活動が増加しました。
中東・アジア地域の売上高は前四半期から4%増の29億7000万ドルでした。オーストラリアで探鉱および掘削活動が活発になり、中国沖合では開発活動が好調でした。また、サウジアラビアでは成長が続き、アラブ首長国連邦およびカタール地域市場で地震探査活動が増加しました。
中南米の売上高は前四半期から5%増の18億5000万ドルで、シュルンベルジェ生産管理(SPM)を含むすべての技術においてコロンビアとベネズエラで活動が堅調でした。しかし、この売上高増加の効果は、メキシコでのリグカウントの減少と活動の低迷が続いたことで部分的に相殺されました。一方、ブラジル地域市場での売上高は前四半期から横ばいでした。
海外部門の税引き前営業利益率は前四半期比で1.22ポイント上昇して24.0%となり、増分営業利益率は39%でした。中東・アジアでは前四半期から1.51ポイント上昇して27.8%となり、欧州/CIS/アフリカでは1.80ポイント上昇して22.1%となりました。一方、中南米では前四半期からほぼ横ばいの21.2%でした。
海外部門の利益率向上は、ロシアでの季節的な活動の回復と、サハラ以南アフリカおよび中東・アジア地域での好調な業績によるものです。利益率の高い探鉱および深海での活動が増加したことも、前四半期比での増分営業利益率上昇に寄与しました。
ポートフォリオ全体にわたって新しい技術とサービス統合の一連の契約を締結したことで、継続的な海外市場への浸透が際立ちました。
これには、ロシア・東シベリアのクユムビンスコエ油田で地層圧が異常に低い自然破砕のRefey炭酸塩層でのスラブネフチ-クラスノヤルスクネフチガス向け統合サービス・プロジェクトの成功が含まれます。このプロジェクトには、掘削エンジニアリング・サポートとのプロジェクト管理調整、ドリルビット、掘削流体、ライナーハンガー、ならびに傾斜掘り、掘削同時計測、セメンチング、ケーシング走行、採揚作業、泥水検層、ワイヤーラインサービスが含まれます。この統合サービス・アプローチにより、1000mの水平区間を含む全深度3485mの水平抗井を、予定より12日早い78日で効率的に掘削することができました。この実績は、地質学的に複雑なRefey地層において新たな掘削ベンチマークとなりました。
ブルネイでは、ブルネイ・シェル石油会社がウェスタンジーコと、Punyit沖合油田でIsoMetrix* 海洋地震探査技術を用いて約1500km2にわたる調査を行う契約を結びました。IsoMetrix 技術が選ばれたのは、他の技術では不可能な非常に浅瀬の難しい領域でデータを取得する能力が評価されたためです。
ウェスタンジーコはまたトタルE&Pカタールと、カタールの約100km沖合、アラビア湾のアル・ハリージ油田の生産モニタリングを支援するため388 km2の4次元地震探査を行う契約を結びました。複数船舶による調査では、複雑な炭酸塩貯留層全域をカバーするため、Q-Marine Solid* ストリーマー技術とアンダーシューティング技術を用います。
赤道ギニアでは、ノーブル・エナジーがウェスタンジーコと、世界で唯一の地震探査専用船舶であるアマゾン・ウォリアーでドゥアラ盆地の1700 km2の調査を行う契約を結びました。これはこの新しい船舶で初の商業プロジェクトとなります。高解像度3次元調査には、Q-Marine Solidストリーマー技術、ObliQ* スライディング・ノッチ広帯域データ取得・画像化技術、油田の範囲内に設置された2つの設備での二重船舶アンダーシューティングが含まれます。
最後に、中国では、ペトロチャイナ(中国石油天然気)がシュルンベルジェ・インフォメーション・ソリューションズ(SIS)と石油物理学ソフトウエア、メンテナンスおよびトレーニングの各サービスで多年契約を結びました。この契約の大きな特徴はTechlog* 抗井ソフトウエア・プラットフォームの販売で、これには3年間のメンテナンスおよびトレーニング・サービスが含まれています。Techlogプラットフォームにより、顧客企業の事業部門全体にわたって抗井の石油物理学/地質学データ分析を標準化することができます。この契約が結ばれたのは、業界をリードするソフトウエアと技術サポートサービスを提供するSISの実績が評価されたためです。
油層定義グループ
第2四半期の売上高は31億ドルで、前四半期から9%の増加、前年同期比で1%の増加となりました。税引き前営業利益は9億1800万ドルで、前四半期から18%増、前年同期比で1%増でした。前四半期比で売上高が増加した主な要因は、米国メキシコ湾で掘削活動が活発になったことと、ロシアとノルウェーでの活動が季節的に回復したことで、ワイヤーラインのサービスの利用が増えたことです。夏季の活動のために海洋船舶が北海に戻ったことから、ウェスタンジーコの売上高は前四半期から増加しました。また、ソフトウエアの売上とサポートが増えたためSISの売上高も増加しました。
ウェスタンジーコの船舶利用が増え、利益率の高いソフトウエアの売上が好調で、ワイヤーラインの活動が活発だったことから、税引き前営業利益率は29.7%となり、前四半期比で2.33ポイント上昇し、増分営業利益率は57%となりました。
第2四半期、油層定義グループの多くの技術が、地下のリスク抑制、複雑な油層の定義、油田生産および貯留層採収の向上により、顧客の難問に対処しました。
アブダビでは、ADMA-OPCOが、ナスル沖合油田の評価井で石油と水のサンプルを取得するため、ワイヤーラインのSaturn* 3D ラジアルプローブ技術を採用しました。Saturnの楕円形プローブ設計により流量範囲が広がったことで作業効率が向上し、8つの区間にわたって流体サンプルを取得することができました。これにより、顧客企業は従来の方法に比べて、流体サンプリング時間を30%短縮することができました。
インド沖合では、リライアンス・インダストリーズが、インド東海岸の易動度の低い砂岩貯留層の深海試掘井で貯留層測定を行うため、同じくワイヤーラインのSaturn 3D ラジアルプローブ技術を採用しました。Saturnの技術により、従来の地層試験法にかかる時間の約4分の1の時間で、0.03 mD/cPの低い易動度で質の高い地層流体サンプリングを行うことができました。これにより顧客企業は抗井の仕上げ設計を適時に決定し、リグ時間を約28時間短縮することができました。
インドの別の地域では、石油天然ガス公社が、高温のムンバイハイ・サウス油田にあるインテリジェント仕上げの難しい水平抗井で、ワイヤーラインのFlow Scanner* 抗井生産検層システムを採用し、MaxTRAC* ダウンホール・ワイヤーライン・トラクター技術でこれを搬送しました。Flow Scanner技術により、顧客企業は油田開発計画において重要な新しい区間からの生産率を評価することができました。
オーストラリアでは、BHPビリトンが、ノース・カーナーボン盆地にあるMungaroo地層の貯留層の質を評価し、堆積環境を判断するため、ワイヤーラインの技術を採用しました。12 1/4インチの抗井では、NGI* 非導電性泥水による地質画像化サービスにより、2000 mの区間に沿って油系の掘削流体で高解像度の抗井内画像を取得し、目標貯留層の地層評価をサポートしました。また、XL-Rock* 大容量回転式側壁コアリング技術により、5回の作業で244のコアの採取に成功し、97%以上を回収しました。
またクウェートでは、シュルンベルジェ・ペトロテクニカル・サービスが、クウェート石油会社向けにグレートバーガン油田のアハマディ地層で多抗井石油物理学評価を行いました。石油物理学分野の専門家がSISのTechlog抗井ソフトウエアを用いて、290の抗井から取得した油田データに基づいて解釈ワークフローを作成しました。この調査により、顧客企業は地下の不確実性を軽減し、この油田で新たな抗井を掘削する際に貯留層の問題を解決するため集中的なデータ取得プランを策定しました。
掘削グループ
第2四半期の売上高は46億5000万ドルで、前四半期から7%の増加、前年同期比では10%の増加となりました。税引き前営業利益は9億8100万ドルで、前四半期から11%増、前年同期比で23%増でした。
前四半期から売上高が増加した主な要因は、主にロシア、サハラ以南アフリカ、中南米でM-I SWACOの技術を用いた海外での活動が活発だったことです。また、掘削・計測サービスは北米およびロシアで伸び、掘削機器・補修サービスでは機器の売上が好調でした。サクソンのリグ売上高も前四半期からの成長に寄与しています。
前四半期比で、税引き前営業利益率は0.74ポイント上昇して21.1%となり、増分営業利益率31%となりました。その要因は、北米および多くの海外部門において掘削・計測サービスの利益率の高い活動が増加したことです。
第2四半期、新しい掘削グループの技術により掘削効率が向上し、抗井の健全性が確保され、抗井配置が最適化されたことで業績向上につながりました。
中国では、ペトロチャイナ・シェルが、Chang Bei油田でのタイトガス・プロジェクトで水平抗井の掘削効率を高めるため、掘削・計測サービスの技術を採用しました。PowerDrive* 回転走行性技術、TeleScope* 高速掘削同時遠隔測定、geoVISION* 掘削同時画像化の各技術と抗井配置サービスを組み合わせることで、それぞれの抗井を掘削予定より20日以上早く掘削することができました。全体として、7つの抗井を予定より約150日早く掘削しました。これによりペトロチャイナ・シェルは抗井建設コストを約1200万ドル節約できました。また、4つの抗井はクラス最高と見なされ、2つの抗井は顧客企業へのサービス提供とコスト削減おいて上位4分の1に入りました。
トルクメニスタンでは、トルクメニスタン国営地質探査会社がシュルンベルジェと、世界最大のガス油田の1つであるガルキニシュ油田で10の採油井を掘削する統合サービス契約を結びました。この契約は油田開発の第1段階を対象としており、掘削モーター、ドリルビット、掘削流体、セメンチングの各サービスが含まれます。
ブラジル沖合では、シェルが、カンポス盆地の深海井の偏距した17 1/2インチの浅い地層区間で信頼性と掘削効率を高めるため掘削・計測サービスの技術を採用しました。個別対応のPowerDrive Xceed* 回転走行性技術を用いて、非常に難しいライザーレス環境で傾斜抗井を確実に掘削しました。その結果、この技術によって初めて合計2600mにわたる4つの偏距抗井を連続して掘削しました。この信頼性の大幅な向上により動作故障率はゼロになりました。個別対応のXceed技術により、予定していたドリスストリングを海面に戻す2回の作業が不要となり、シェルはリグ時間を2日短縮し、約300万ドルを節約することができました。また、掘削・計測サービスにより効率が高まったことで、顧客企業は7つの抗井の掘削キャンペーンを予定より18日早く実施できました。
オマーンでは、オマーン石油開発会社(PDO)がSmithドリルビット技術を用いて、ハーマル油田に掘削された試掘井の12 1/4インチ区間で新記録を達成しました。IDEAS* 統合ドリルビット設計プラットフォームでカスタマイズされたONYX*カッター技術によるSmithビットにより、24時間で最長の掘削距離を達成しました。また、ONYXカッター技術により、初めて単一作業でケーシングシューからケーシングポイントまで、並外れた平均掘進率20 m/時で掘削することができました。
アゼルバイジャン沖合では、M-I SWACOがシュルンベルジェとSOCARの合弁事業であるAZERI M-Iを介して、BEOC向けにGum Deniz油田で抗井を掘削する際、ULTRADRIL* 高性能水系流体システムを用いてシェールの安定性を高め、掘進率を向上させました。ULTRADRIL とULTRAHIB*、ULTRACAP* とULTRAFREE* 抑制剤を組み合わせることで、高性能の流体が生まれ、流体損失なしに抗井を掘削することができました。M-I SWACOの流体システムを用いることで、顧客企業はリグ時間を短縮し、合計100万ドルの化学薬品コストを節約できました。
生産グループ
第2四半期の売上高は43億4000万ドルで、前四半期から6%の増加、前年同期から11%の増加となりました。税引き前営業利益は7億2500万ドルで、前四半期から2%減少しましたが、前年同期比では16%増加しました。春季の解氷によりカナダ西部では季節的な低迷がありましたが、グループ全体では前四半期から成長を果たしました。その要因は、米国陸上事業において業界が圧力ポンピング容量の利用を増やしたこと、海外での抗井サービス活動が好調だったこと、抗井介入サービスのコイルドチュービング活動が世界的に増加したこと、抗井仕上げの製品の海外での売上が好調だったことです。
税引き前利益率は16.7%で、前四半期から1.23ポイント低下しましたが、前年同期比では0.75ポイント上昇しました。利益率が低下した主な要因は、カナダでの春季の解氷と圧力ポンピング物品のインフレです。
第2四半期、生産グループの新しい技術が、操業効率の向上、生産の加速、貯留層回収の最大化において多くの顧客企業の難問に対処しました。
メキシコでは、抗井サービスがペメックス向けにBroadBand Sequence* 破砕技術とMangrove* 貯留層重視の抗井刺激設計およびSIS Petrel* E&P ソフトウエアを組み合わせ、ピミエンタ・シェールプレイで水平抗井仕上げを最適化し、商業埋蔵量を確認しました。三抗井キャンペーンにより安定した生産が可能になり、確定埋蔵量を定量化することができました。また、以前に仕上げた抗井に比べ、抗井刺激の処理時間を65%短縮することができました。
ロシアでは、シュルンベルジェの会社であるペトロスティムが、Gazpromneft-Khantos向けにサウス・プリオブスコエ油田で抗井サービスのHiWAY* フローチャンネル技術を用いて水平抗井で6段階の破砕処理を完了しました。HiWAY 技術によりプロッパントの消費量を45%削減でき、これによって操業効率が上がり、全体的な抗井仕上げコストが削減されました。また、HiWAY 技術によってフラクチャーの伝導性が高まり、浄化が強化され、抗井の生産性が高まりました。その結果、この抗井の生産量は15%以上増加しました。
SPM統合プロジェクトでも新しい技術が導入されました。
例えば、コロンビアでは、抗井介入サービスがAlianza Casabe向けに、Casabe陸上油田でLIVE デジタル・スリックライン技術を採用し、水圧入井の性能をより明確に把握し向上させました。LIVE 技術により、制御バルブを作動させながら注水圧力、温度、流量をリアルタイムに監視し、介入時間は90%短縮され、関連する後の圧入/生産量を最小限に抑えました。
またエクアドルでは、シュルンベルジェ生産グループの技術により、コンソルシオ・シュシュフィンディ抗井で初めてデュアル選択の多帯仕上げを実施し、ペトロアマゾナスにサービスを提供しました。この抗井はIntelliZone Compact* モジュラー多帯管理システムと業界初のAN-1200 電動海中ポンプを組み合わせて仕上げられました。シュルンベルジェの技術の効率的な組合わせにより、2つの異なる区間から生産が可能になり、採収率が上がるとともに予定より40%仕上げ作業時間を短縮することができました。今後の抗井介入では操業コストを55%削減できる可能性があります。
財務諸表 要約連結損益計算書 (単位:100万ドル、1株当たり金額を除く) 第2四半期 上半期 6月30日締め 2014 2013 2014 2013 売上高 $ 12,054 $ 11,182 $ 23,294 $ 21,752 利息およびその他の収入(純額) 64 30 141 63 OneSubsea設立による利益(1) - 1,028 - 1,028 経費 売上原価 9,269 8,712 18,018 17,118 研究・エンジニアリング 309 293 593 585 一般管理費 123 100 228 196 減損その他(1) - 364 - 456 利息 90 98 193 197 税引き前利益 2,327 2,673 4,403 4,291 所得税(1) 506 449 974 855 継続事業による利益 1,821 2,224 3,429 3,436 非継続事業による損失 (205 ) (124 ) (205 ) (69 ) 純利益 1,616 2,100 3,224 3,367 非支配持分に帰属する純利益 21 5 37 13 シュルンベルジェに帰属する純利益 $ 1,595 $ 2,095 $ 3,187 $ 3,354 以下に係わるシュルンベルジェの利益: 継続事業による利益(1) $ 1,800 $ 2,219 $ 3,392 $ 3,423 非継続事業による損失 (205 ) (124 ) (205 ) (69 ) 純利益 $ 1,595 $ 2,095 $ 3,187 $ 3,354 シュルンベルジェの希薄化後1株当たり利益 継続事業による利益(1) $ 1.37 $ 1.66 $ 2.58 $ 2.56 非継続事業による損失 (0.16 ) (0.09 ) (0.16 ) (0.05 ) 純利益 $ 1.21 $ 1.57 $ 2.42 $ 2.51 平均流通株式数 1,300 1,327 1,303 1,329 希薄化後平均流通株式数 1,315 1,336 1,316 1,339 経費に含まれる減価償却費(2) $ 995 $ 960 $ 1,996 $ 1,903(1) 特別費用・利益の詳細については11ページを参照してください。
(2) 有形固定資産の償却および無形資産の償却、マルチクライアント地震探査データ費用、SPM投資を含みます。
要約連結賃借対照表 (単位:100万ドル)6月30日 締め
12月31日締め 資産の部 2014年 2013年 流動資産 現金および短期投資 $ 6,699 $ 8,370 売掛金 12,251 11,497 その他の流動資産 6,464 6,358 25,414 26,225 債券投資(満期保有) 480 363 固定資産 15,743 15,096 マルチクライアント地震探査データ 727 667 のれん 15,220 14,706 その他の無形資産 4,738 4,709 その他の資産 5,764 5,334 $ 68,086 $ 67,100 負債および株主資本の部 流動負債 買掛金・未払負債 $ 8,692 $ 8,837 概算所得税債務 1,529 1,490 短期借入金・長期債務の1年以内返済分 1,505 2,783 未払配当金 525 415 12,251 13,525 長期債務 11,740 10,393 退職後給付 699 670 繰延税金 1,656 1,708 その他の負債 1,038 1,169 27,384 27,465 株主資本 40,702 39,635 $ 68,086 $ 67,100
純負債
「純負債」は、負債総額から現金、短期投資、債券投資(満期保有)を控除した額です。純負債は負債の返済に充当できる現金と投資額を反映しているため、シュルンベルジェの負債水準に関する有益な情報を提供すると経営陣は考えています。
純負債の増減の詳細を以下に示します。
(単位:100万ドル) 6月30日締め 上半期2014年
第2四半期2014年
上半期2013年
継続事業による利益(非支配持分控除前) $ 3,429 $ 1,821 $ 3,436 OneSubsea設立による利益 - - (1,028 ) 持分法投資による減損およびベネズエラでの通貨切り下げによる損失 - - 456 減価償却 (1) 1,997 996 1,903 年金およびその他の退職後給付費用 190 104 255 株式報酬費用 162 85 168 年金およびその他の退職後給付資金 (127 ) (55 ) (231 ) 運転資金の増加 (1,090 ) (292 ) (1,213 ) その他 (342 ) (279 ) 49 営業活動によるキャッシュフロー 4,219 2,380 3,795 設備投資 (1,786 ) (922 ) (1,800 ) SPM 投資 (377 ) (175 ) (367 ) 資本計上されたマルチクライアント地震探査データ (154 ) (72 ) (222 ) フリーキャッシュフロー(2) 1,902 1,211 1,406 自社株買い戻しプログラム (2,074 ) (1,175 ) (692 ) 支払配当金 (932 ) (522 ) (781 ) 従業員持株制度による受取金 492 212 189 (612 ) (274 ) 122 事業買収・投資(取得した現金と負債を控除) (964 ) (725 ) (717 ) その他 (47 ) (14 ) 92 純負債の増加 (1,623記事提供:ビジネスワイヤ
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