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GSMA、消費者向け機器用リモート・プロビジョニングのグローバル仕様を策定するモバイル業界イニシアチブを発表

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2015年03月12日

共通のリモート・プロビジョニング仕様を提供して消費者がモバイル機器の接続を制御できる状態にし、市場拡大を助長

スペイン・バルセロナ

GSMAは本日、モバイル・ネットワーク・オペレーター、モバイル機器メーカー、SIMベンダーと協力し、消費者向け機器向けの無線リモート・プロビジョニングおよび接続管理の世界共通仕様を策定すると発表しました。業界規模のこのイニシアチブにより、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル機器などに組み込まれたSIMを消費者が好みのモバイル・ネットワーク・オペレーターで使用できるようになります。また、共通の手法、一貫性のあるユーザー体験が提供されることから、消費者向け機器メーカーはグローバル展開に対応する製品を製造することが可能になり、市場の拡大にも貢献することになります。

GSMA最高技術責任者（CTO）のアレックス・シンクレアは、次のように述べています。「現時点で消費者がデバイスをモバイル・ネットワークにリモート接続する方法に関して、業界内で合意に至った方式は存在しません。今回の発表は、今後の市場断片化を抑え、デバイス接続体験を維持するために、相互運用可能な共通仕様の策定に業界が一丸となって取り組むということを証明するものです。」

GSMAコンシューマー・リモートSIMプロビジョニング・イニシアチブは、先頭に立って業界を取りまとめる活動で、数多くの補足的な「概念実証」を伴います。こうした活動全体でエンドツーエンドのリモートSIMソリューションの開発に貢献することになります。この活動が目指しているのは、消費者のみならず、モバイル業界のために最高の技術仕様を作り上げる支援をすることです。イニシアチブ参加企業はモバイル・ワールド・コングレス2015において、新しい消費者向けモバイル機器にリモート接続することで得られる利便性と機会を紹介するデモンストレーションを数多く実施する予定です。

2015年第3四半期には成果が出て、2016年までに消費者向け機器のリモート・プロビジョニング共通仕様が提供される見込みです。

コンシューマー・リモートSIMプロビジョニング・イニシアチブに対する業界の支援

GSMAコンシューマー・リモートSIMプロビジョニング・イニシアチブは、AT&T、ドイツテレコム、エティサラート、ハチソン・ワンポア、KDDI、NTTドコモ、オレンジ、オーレドー、テレフォニカ、テリアソネラ、テルストラ、タークセル、ボーダフォンなどのモバイル事業者から強力な業界支援を受けています。

AT&Tモノのインターネット・ソリューション担当シニアバイスプレジデント、クリス・ペンローズ氏は、次のように述べています。「AT&Tは数年間にわたり、AT&TグローバルSIMと呼ばれる現在のグローバル・ソリューションでこの分野の技術革新を行い、消費者と企業が利用するワイヤレス接続を簡単でシームレスな高い安全性が確保されたものにしています。私たちは今後もGSMAコンシューマー・リモートSIMプロビジョニング・イニシアチブに継続的に取り組み、世界中の事業者と協力しながら、当社のお客さまがさらに簡単にモバイル環境を整えられるようにしたいと考えています。」

ドイツテレコムのコア・テルコ製品担当SVPトールステン・ミューラー氏は、次のように述べています。「私たちは当社のエンドカスタマーのために、eSIMで平易さと利便性を実現させたいと考えています。私個人のデータプランにデバイスを1台追加するのは、バーコードをスキャンする程度に簡単になるでしょう。」

エティサラート・グループの最高経営責任者（CEO）アハマド・ジュルファール氏は、次のように述べています。「オンラインやリモートでのSIMプロビジョニングは、現実になろうとしており、特に配信コストの低減といった利点が生じています。ただし一部の管轄区域では、セキュリティー上、生体認証などの義務化が予想されるため、導入は大幅に減速すると考えています。これはモバイル業界が克服しなければならない課題です。」

KDDIの商品統括本部長の山本泰英氏は、次のように述べています。「Embedded SIM（エンベデッドSIM）は、当社のお客さまや増加の一途をたどるローミング・サービス利用者の皆さまに、快適な消費者体験をお届けできる見込みのあるソリューションです。KDDIでは、お客さまの利便性をさらに高めるために、世界で唯一の相互運用可能なエコシステムをGSMAやパートナー事業者と共に確立すべく取り組んでいます。」

NTTドコモのCTO（取締役常務執行役員）の尾上誠蔵氏は、次のように述べています。「DOCOMOはすでにM2Mソリューション向けのリモート・プロビジョニングを提供しています。消費者向け機器のユーザビリティーを高めるために、このGSMAイニシアチブで連携を図っていきたいと考えています。」

オーレドーのグループCEOのナセル・マラフィー博士は、次のように述べています。「オーレドーは、強化した一貫性のある顧客体験をサービス展開地域全体に提供するために尽力しています。今回の業界全体での取り組みには全面的に関与して、ワイヤレス機器によるリモート・プロビジョニングに関する合意済みの手法を支援しています。この共有努力により、お客さまはモバイル・アイデンティティー、M2M、モバイルコマースなどのモバイル技術の持てる最大限の可能性の恩恵を受けられるようになるでしょう。」

オレンジのイノベーション担当副社長（EVP）のマリ・ノエル・ジェゴ・ラヴェシエール氏は、次のように述べています。「オレンジは、GSMAと共にあらゆる業界で利用されるオープンな組み込みSIMソリューションを開発し、現行のSIM同様、どのような環境下にあるお客さまにも便利でシンプルなユーザー体験をしていただけるように全力を傾けています。このソリューションでは、お客さまのプライバシーを守る高セキュリティー環境も確保する必要があります。」

テレフォニカ・グループのグループデバイス部門ディレクターのフランシスコ・モンタルボ氏は、次のように述べています。「リモートSIMはこの業界では自然な成り行きです。今のうちに技術、ユーザビリティー、ユーザー体験に関して正しい選択をすれば、当社顧客である消費者がモバイル・ネットワーク・オペレーターに期待するサービスの質を下げることなく、無事に移行を果たすことができます。」

テリアソネラのネットワークおよびITインフラストラクチャー担当バイスプレジデントのMats Svärdh氏は、次のように述べています。「テリアソネラは組み込みSIMには当社のお客さまにとって明らかな利点があると考えていることから、GSMAの共同規格開発には全面的に関与しています。お客さまの利便性を高めて、世界中で偏りなく提供するために協力することは大切です。」

テルストラ・リテールのグループ・マネジングディレクターのワーウィック・ブレイ氏は、次のように述べています。「テルストラはGSMAおよび業界と協力して単一のオープンなSIM規格を開発し、当社のお客さまが簡単で安全かつセキュアな方法で将来の幅広いデバイスを自分のアカウントに接続できるようにしようと尽力しています。」

ボーダフォン・グループのグループ端末担当ディレクターのパトリック・チョメット氏は、次のように述べています。「ソニーのPSP Vitaとアマゾンのキンドルで組み込みSIMのパイオニアとなったボーダフォンは、単一の共同規格の開発に全力で取り組んでいます。Embedded SIMは消費者にとって、ボーダフォンの信頼性のある高速ネットワークに接続する新たな方法となります。電気通信業界が一体となって世界中で一貫した顧客体験を提供するということは重要です。」

-以上-

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください：@GSMA

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連絡先

For the GSMA
Charlie Meredith-Hardy, +44 7917 298428
CMeredith-Hardy@webershandwick.com
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GSMA Press Office
pressoffice@gsma.com

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