旭化成エレクトロニクス、CES(R)︎ 2026でプライバシーと利便性を両立したエイジテック・ペットテック向けソリューションを発表
旭化成株式会社

ミリ波レーダーをはじめとするセンシング技術で、人とペットの健康・安全を支援
旭化成エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:篠宮 秀行、以下「当社」)は、2026年1月6日(火)~9日(金)に米国ラスベガスで開催される「CES 2026」において、エイジテックおよびペットテック分野向けの新たなセンシング技術を発表します。展示は、Venetian Expo内のデジタルヘルスセクション(ブース番号:54829)にて行われ、ミリ波レーダーやエナジーハーベスティング(環境発電) 技術などを活用した製品群を紹介します。
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ブースイメージ
エイジテック分野
カメラ不要の転倒検知ソリューション
世界保健機関(WHO)によると、転倒は世界で68万人以上の死亡を引き起こす深刻な課題であり、
国際研究(Journal of Orthopaedic Surgery and Research, 2022)では、高齢者の約26%が毎年転倒を経験していると報告されています。多くの転倒はウェアラブル機器が外されやすい浴室で発生していますが、カメラによる見守りにはプライバシーの懸念が伴います。
当社は、ミリ波レーダーモジュール「
AK5816AIM」を用いた転倒検知ソリューションを展示します。本ソリューションは、人の位置や姿勢を高精度に検出し、浴室内での転倒を10秒以内に検知することが可能です。
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カメラ不要の転倒検知ソリューション
AKMセミコンダクタ*1社長 Gregg Rouse コメント
「市場は、ユーザーのプライバシーを尊重し、高齢者が危険にさらされやすい場面でも機能する見守りソリューションを待ち望んでいました。当社のミリ波技術は、カメラやウェアラブル機器を必要とせずに、命に関わる事象を検知・通知できる製品設計を実現し、この課題の解決に貢献します。」
*1 旭化成エレクトロニクス株式会社の子会社・北米事業拠点
バッテリーフリーのスマートおむつで介護者を支援
当社は、前回のCESでのコンセプト展示からさらに進化したスマートおむつソリューションを、CES 2026でデモンストレーションします。このソリューションは、尿を電解液として利用し、導電性素材を電極として発電する仕組みを採用しています。さらに、印刷可能な導電インクを電極に用いることで、製造の柔軟性を高めています。当社のエナジーハーベスティング技術である超低消費電流DC/DCコンバーターにより、極めて微弱な電力を効率的に活用できるため、コイン電池などの外部バッテリーを使用せずに排尿を検知・通知することが可能です。今回の展示では、新たに排尿の「回数」と「量」を検出できるアルゴリズムを搭載しました。これにより、介護者は排尿状況をより正確に把握でき、介護の質を高めることができます。
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バッテリーフリーのスマートおむつソリューション
ペットテック分野
米国のペット業界団体「American Pet Products Association(APPA)」が発表した『
2025 State of the Industry Report』によると、2025年時点で米国では全世帯の約71%にあたる9,400万世帯がペットを飼育しており、年々増加傾向にあります。こうした背景から、ペットの健康や安全を支えるテクノロジーへの関心が高まっています。
動物病院向けバイタルモニタリングのコンセプト提案
当社はCES 2026で、2つのペットテック向けソリューションを展示します。
1つ目は、動物病院向けの革新的なバイタルモニタリングのコンセプト提案です。ケージに取り付けたミリ波レーダーが、術後の犬や猫の呼吸や心拍をリアルタイムで監視します。呼吸に異常をきたすなど、バイタルサインに懸念が生じた場合には、獣医師に即座に通知できるため、動物の命を守るモニタリング体制を大幅に強化することができます。
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動物病院向けバイタルモニタリングのコンセプト
スマートペットカラーによる温度モニタリング
もう1つの展示であるスマートペットカラーは、内蔵の温度センサーで体表面温度とペット周辺の環境温度をバッテリーフリーで測定します。発熱や高温環境を検知し、Bluetooth(R)︎経由で飼い主に通知することで、ペットの健康管理や異常の早期発見に貢献します。
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スマートペットカラーによる温度モニタリング
当社は今後も、人とペットの健康・安全を支えるセンシング技術の開発を通じて、プライバシーと利便性を両立する社会の実現を目指します。
旭化成エレクトロニクス(AKM)について
AKMは日本を拠点とし、旭化成グループのマテリアル部門の一員として電子部品事業を展開しています。AKMは、磁気センサーに用いられる化合物半導体技術と、シリコン半導体に用いられるASIC/アナログ回路技術を組み合わせることで、独自の製品を提供しています。AKMの独自製品とソリューションは、モバイル通信機器や民生機器、自動車用電子機器、家庭用機器、産業機器など幅広い市場で採用されています。
ミリ波レーダーモジュール「AK5816AIM」について
AKMのアンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール「AK5816AIM」は、60GHz帯ミリ波レーダーIC「AK5816」と4送信/4受信アンテナアレイを、23mm×23mmのコンパクトなパッケージに統合しています。アンテナを一体化することで、複雑なRFアンテナ設計が不要となり、エンジニアリング負荷の低減および市場投入までのリードタイム短縮に貢献します。量産開始は2026年春を予定しています。
迅速な評価および開発加速を支援するため、「
AIMEZ-V」評価キットも提供しています。本キットは、スムーズなセットアップを可能にする基本ソフトウェア環境を備えるとともに、独自アルゴリズムの統合を容易にする機能を搭載しており、評価段階から製品開発フェーズへの円滑な移行を実現します。
詳細は
https://www.akm.com/jp/ja/ をご覧ください。
以上
* CES(R)︎ は、Consumer Technology Association (CTA(R)︎) の登録商標です。
* Bluetooth(R) は、Bluetooth SIG, Inc. の登録商標です。
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes