三菱HCキャピタルとハイレゾが資本業務提携契約を締結
三菱HCキャピタル株式会社

GPUクラウドサービスによるAI開発用の計算資源の提供を推進
三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井 大樹/以下、三菱HCキャピタル)と、AI開発用GPUデータセンターの運営およびGPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を展開する株式会社ハイレゾ(代表取締役:志倉 喜幸/以下、ハイレゾ)は、このたび、資本業務提携契約(以下、本提携)を締結しました。
今後、両社は本提携にもとづき、AI開発用GPUデータセンターを活用した新たなビジネスモデルの構築や両社のお客さまへの計算資源*1の提供を進めてまいります。
1. 本提携の背景について
近年、製造業や金融、医療、エンターテインメント、小売など幅広い業種でAI導入が進むなか、生成AIや機械学習など高度な計算処理を必要とする分野では高性能な GPU(Graphics Processing Unit)*2などの計算基盤が不可欠となっています。一方で、GPUは価格の高騰や供給不足に加え、電力消費や発熱対策など運用コスト面や環境負荷面の課題を抱えています。
ハイレゾは、最新型のGPUを必要な時に必要なだけ利用できるクラウドサービスを提供し、AI開発などに必要な計算資源の提供に特化したデータセンターの運営を行っています。
ハイレゾが提供するGPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」は、柔軟性と効率性に優れた計算資源を企業や研究機関に提供しており、AI技術の発展に寄与しています。また、データセンターの開発においては、地方自治体と連携し、廃校や遊休施設などを有効活用することで地域の活性化に貢献しています。
三菱HCキャピタルは「2023~2025 年度中期経営計画」における事業戦略として「ビジネスモデルの進化・積層化」を掲げ、デジタルやデータ活用による高付加価値サービスの提供や新ビジネスを開発すべく、パートナー企業とともにさまざまな取り組みを進めており、本提携もその一環になります。
2. 本提携の内容について
本提携にもとづき、両社はハイレゾが提供する計算資源を幅広いお客さまに向けて提案します。企業のAI開発に必要なデジタルインフラ基盤の構築にあたっては、三菱HCキャピタルグループがこれまで培ってきたファイナンス機能の提供やパートナー企業との連携といった強みを活用し、ハイレゾと連携しながら、AI開発用GPUデータセンターの新設を含む計算資源の提供を進めます。
ハイレゾのAI開発用GPUデータセンターは、地方分散型の運営を特徴としており、これまで石川県、香川県、佐賀県で開設しています。今後、三菱HCキャピタルグループが保有する太陽光発電などの再生可能エネルギー発電設備からの電力をAI開発用GPUデータセンターに供給することで、二酸化炭素排出量の削減を図ります。これにより官民で検討が進められている「ワットビット連携*3」に貢献していきます。
両社は、計算資源の提供価値のさらなる向上を図るとともに、AI開発用GPUデータセンターの周辺ビジネスの拡充にも積極的に取り組み、次世代のデジタルインフラ基盤の構築を推進していきます。
なお、本提携は、三菱HCキャピタルが、スタートアップ企業とのオープンイノベーションを通じた新サービスの創出、新事業の開発促進を目的に運用する、「イノベーション投資ファンド*4」を活用したものです。
*1 AIやデータ分析を効率的に動かすための「計算の土台」となる仕組みで、ハードウェア・ソフトウェアの総合環境。
*2 画像処理装置として開発されたコンピューターデバイスで、動画編集やAI開発など大量のデータを並行して処理する能力に優れている。
*3 今後のデータセンターの整備を見据え、効率的な電力・通信インフラの整備を通した電力と通信の効果的な連携を図る取り組み。
https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250612001/20250612001.htm
*4 2023年6月8日付ニュースリリース「総額100億円のイノベーション投資ファンドを創設」
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2023060801.pdf
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/165128/28/165128-28-49bdb3ce1af7589f7782aad8066e745a-252x166.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/165128/28/165128-28-52247a213daf81802716039319e68c71-239x166.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ハイレゾグループが開発・運営するAI開発用GPUデータセンター(左写真:香川県高松市、右写真:佐賀県玄海町)
■三菱HCキャピタルグループについて
三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現に向けて、祖業のリースはもとより、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に活用したサービスや事業経営などに取り組んでいます。「カスタマーソリューション」「海外カスタマー」「環境エネルギー」「航空」「ロジスティクス」「不動産」「モビリティ」の7つのセグメントのもと、連結総資産は約11兆円、連結従業員は約8,400人を擁し、世界20カ国以上で事業を展開しています(2025年3月末時点)。
わたしたちは、絶えず変化する社会や事業環境の変化を先取りし、お客さま・パートナーとともに新たな社会価値を創出することで、社会的課題の解決、ひいては持続可能で豊かな未来の実現に貢献していきます。
詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/
■株式会社ハイレゾについて
ハイレゾは、2019年より石川県志賀町にてGPUデータセンターを運営し、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を提供しています。
2024年には香川県に中四国地方初となる「AI開発用GPU専用データセンター」を高松市に開設。2025年8月には、佐賀県玄海町の廃校を利活用したGPUデータセンターを新規開設。2026年には中四国地方2拠点目となるGPUデータセンターを香川県綾川町に開設予定。これらの地方拠点を通じて、地方創生と生成AIの発展を推進しています。
2022年6月 NVIDIA「Best CSP Partner of the Year」受賞
2024年4月 経済産業省による「クラウドプログラム」供給確保計画に認定
コーポレートサイト:
https://highreso.jp/プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes