アセンド株式会社、シリーズBラウンドにて総額11億円の資金調達を実施
アセンド株式会社

Vertical SaaSのその先へ。日本の物流を支える基盤づくりを加速
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物流DXを推進するアセンド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:日下瑞貴、以下「当社」)は、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家として、既存株主、新規投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、金融機関からの融資により、シリーズBラウンドにて総額11億円の資金調達を実施しました。これにより累計調達額は約18億円となります。
今回の資金調達により、2022年から提供を開始した運送管理プラットフォーム「ロジックス」を起点としながら、運送事業者・荷主企業・協力会社を横断してつなぐ新たな物流ネットワーク基盤の構築、そしてサプライチェーン全体の変革を見据えた新規事業展開を強化します。
「2024年問題」をきっかけに顕在化した物流の構造的課題に対し、当社はこれまでの業務効率化・経営改善の支援を超え、持続可能な物流の基盤づくりに向けた取り組みを本格化してまいります。
「物流の2024年問題」が社会的に注目を集めてから、まもなく2年。2024年4月からトラックドライバーの時間外労働規制による輸送力の不足で、2030年には物流供給量の約35%が不足し、経済損失は10兆円規模にのぼると試算されています。
物流業界の本質的な課題は、人手不足そのものではなく、構造的に利益が出にくい産業モデルにあります。
トラックなどの重い固定資産を抱えながら、サービスは差別化が難しい”運ぶこと”に限定されるため、利益率は低く、デジタル投資やデータによる業務改善の循環が生まれにくい状態が続いてきました。
また、荷主企業ごとの個別最適な輸送網が積み上がってきた結果、業界全体の平均積載率は約38%にとどまり、多重下請けを含む複雑な取引構造が常態化しています。
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こうした構造的な非効率を解消するには、データの分断をなくし、車両・人・荷物の稼働状況を正確に把握することが不可欠です。
当社が開発・提供するクラウド型運送管理プラットフォーム「ロジックス」は、受発注から配車、請求、労務、車両管理まで運送業務のすべてを一元化し、日々の業務データを自動的に経営データへと転換します。これにより、業務効率化と経営改善を同時に実現し、車両単位での収益管理や荷主ポートフォリオの最適化が可能になります。
リリースから約3年で、中小から上場企業まで全国各地の運送事業者に導入され、多様な荷物と輸送形態(運行パターン)を担う現場で活用されており、前年比250%超のペースで拡大を続けています。実際に導入企業の中には、データに基づく価格交渉によって売上20%増を実現した事例も生まれています。
さらに、現在は「協力会社連携」機能の開発および実証実験を進めています。
運送会社間の荷物・車両融通をクラウド上で標準化し、受発注・配車・請求・支払までを一気通貫で完結させながら、物流改善に取り組める基盤の構築を目指しています。
ロジックスは、単なるSaaSシステムではなく、物流業界が長年抱えてきた構造課題を根本から解くためのプラットフォームとして進化を続けています。
当社は物流業界に特化し、長期時間軸で業界変革に取り組む企業として、祖業である運送管理プラットフォーム「ロジックス」およびコンサルティング事業を軸に、4PL/3PL(物流実行)・M&A・BPaaS(Business Process as a Service)へと業態を多層化し、バリューチェーン全体を変革する「Vertical Conglomerate(バーティカル・コングロマリット)」企業を志向しています。
具体的には、ロジックスを介して得られるデータを起点に、共同配送・在庫調整・中継輸送などを最適化するデータドリブンな物流の仕組みを構築するとともに、荷主と運送会社の共通KPIを整備し、サプライチェーン全体でデータを活用できる基盤の確立を目指します。
さらに、実運送および3PL事業者のM&Aを通じて、物流ネットワークの最適化に向けた企画・運営機能を自社に内包し、デジタルとリアルの両面から、物流構造の再設計に取り組んでまいります。
また、物流DXの推進にあたり、社内リソースや専門人材の不足に課題を抱える運送事業者に対しては、ロジックスおよびAIを活用した配車・請求・情報管理等の業務代行に加え、3PLと連動した荷主企業への営業支援まで担うBPaaSモデルを展開予定です。
これらの取り組みを通じ、物流業界全体が持続的に成長できる仕組みを構築しながら、物流があらゆる産業を支える世界の実現を目指してまいります。
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- 調達金額:11億円- 調達方法:第三者割当増資(9億円)、融資(2億円)- 株主:〈新規〉 Value Chain Innovation Fund 投資事業有限責任組合、株式会社エル・ティー・エス、マーキュリア・サプライチェーン投資事業有限責任組合、三菱UFJ キャピタル10 号投資事業有限責任組合〈既存〉 Globis Fund VII, L.P.、グロービス 7 号ファンド投資事業有限責任組合、Samurai Growth Fund 1 号投資事業有限責任組合- 融資:株式会社北國銀行
既存事業のさらなる伸長を見据え組織基盤を強化するとともに、新規事業の立ち上げを積極化します。具体的には、開発体制強化に向けたエンジニア採用、サービス導入支援・カスタマーサポート体制の強化、新規サービスの立ち上げを含む事業開発を予定。運送業SaaSの先にある物流基盤の構築に、本格的に取り組んでまいります。
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グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社 パートナー
湯浅エムレ秀和 氏
2023年のシリーズAに続き、今回のシリーズBでもリード投資させていただいたことを心から嬉しく思います。
この2年間でアセンドの「ロジックス」は、プロダクト改善を重ね、複雑・高度なオペレーションに対応できるようになり、多くの顧客に支えられて事業は10倍以上に拡大しています。
今後は、「ロジックス」の更なる成長に加え、当初から思い描いていた物流業界全体の課題を根本から解決するプラットフォーマーを目指すビジョンの実現に期待しています。アセンドの素晴らしいチームが一丸となり、その未来を現実のものにしていく挑戦を、これからも全力で応援していきます。
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株式会社サムライインキュベート パートナー
會 義貴 氏
シード期から今回で4回目となる出資をさせていただきました。 創業以来変わらぬ「物流業界を良くしたい」という情熱の下、物流の在り方から問い直すアセンドの姿に、多くのすばらしい仲間が共感し参画してくれています。
構造が複雑で課題が多岐にわたる物流業界において、アセンドは足元の課題を一つ一つ解決しながら、新たなプラットフォーマーとしての階段を着実に上っていると感じます。アセンドの粘り強さがあれば、持続可能なロジスティクスの新しい姿を創れると信じています。
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Spiral Innovation Partners株式会社
(※Value Chain Innovation Fundを運営)
General Partner 岡 洋 氏
Associate 水野 翔 氏
アセンドのシリーズBラウンドに参画できたことを心より嬉しく思います。運送業界は人手不足や運送会社の低い利益率、その他様々な課題が山積していますが、アセンドは「ロジックス」を通じてそれらの課題に直接的に向き合う稀有な存在です。
更に、今後はSaaSだけでなく運送業界に対する緻密で包括的な“Vertical Conglomerate 戦略”を以って根本的な業界変革に取り組もうとしています。“物流構造の再設計”という壮大な挑戦に向き合うアセンドを、弊社も全力でご支援させていただきます。
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アセンド株式会社 代表取締役社長
日下 瑞貴
まずは今回のシリーズBラウンドにご参画頂きました投資家の皆さまに厚く御礼申し上げます。また、当社がシリーズBラウンドに進出することができたのは、物流という社会のインフラを担いながら当社を信頼しお取引を続けて下さったお客様のお陰に他なりません。そして日々のハードワークの中、素晴らしい製品とサービスを産み出し続けてきた当社チームメンバーに謝意を表したいと存じます。
2024年問題が叫ばれてから早5年が経ったものの、物流業界を巡る環境は必ずしも好転したとは言えません。むしろ本当の勝負はこれから。2030年にかけてドライバー不足が益々深刻化してくる時代において、当社が果たすべき責任は日に日に大きくなりつつあります。
この度の資金調達は、新たに掲げたVertical Conglomerate戦略という旗印の下、物流という日本の一大産業の課題を解決していくために実施したものです。シリーズBの資金調達を終えた今だからこそ、「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」というミッションに立ち返り、愚直に、そして正面から業界課題の解決に邁進していく決意を改めた次第です。日本の物流をより良い形で持続可能な形にすべく、これからも全力で精進してまいります。
※代表・日下のnote記事はこちら
「SaaSのその先へ。シリーズBを迎えた今、アセンドという存在を再定義する。」
https://note.com/ascend_kusaka/n/ndf188a976e66
創業から5年。アセンドのこれまでの歩みと、物流の未来を見据えるメンバーの想いを特設サイトでご紹介しています。当社が取り組む産業変革の軌跡を、ぜひご覧ください。
https://series-b.ascendlogi.co.jp
“アセンドの今とこれから”を知る場として、弊社代表をはじめとした創業メンバーによる座談会をオンライン・オフラインで開催します。
1.:ウェルカム!アセンド食堂
創業時から続く、「同じ釜の飯を食う」仲間づくりを体現する「アセンド食堂」。食事を通じた交流に加え、シリーズB進出を記念して特別ゲストをお招きし、「スタートアップの事業戦略」や「キャリア構築」など様々なテーマでセッションをお送りします。
[表1:
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2.:オンライン会社説明会
アセンドのこれまでの歩み、そして今後本格展開する「Vertical Conglomerate戦略」を解説いたします。また、新CFOから「裏付けとなるファイナンス戦略」という観点で、CPO・CTOから「戦略の核を成す『Vertical SaaS』の技術的挑戦・プロダクトマネジメントの面白さ」という観点で深堀を行います。
[表2:
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運送事業者に特化したクラウド型の業務管理ツールであり、煩雑な運送事業者の管理業務を、案件の受注から配車・請求書の発行まで一気通貫でデジタル化します。ロジックスを用いて業務を行うと、経営数値(原価・利益率・車両回転率等の収支改善につながる各種指標)が自然と一元管理されるため、収支改善・運賃交渉に必要な数字を、特別な手間をかけることなく可視化することが可能です。ロジックスは、運送事業者の業務効率化と経営DXを同時に実現いたします。
ロジックス製品情報:
https://logix.ascendlogi.co.jp/
導入事例はこちら :
https://logix.ascendlogi.co.jp/case
「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」をミッションに掲げ、2020年3月に創業。
「運送事業者の理想の経営を実現」を志向し車両台数規模を問わず運送事業者が手軽に業務効率化・経営DXができる運送管理システム「ロジックス」を提供する傍ら、国土交通省をはじめとした関連省庁の物流業界の実態調査・分析事業も担い、マクロの政策提言と草の根の双方から物流業界のDXを支援。
代表取締役社長の日下瑞貴は、JILS「ロジスティクスイノベーション推進委員会」委員、「ロジスティクス経営指標調査」専門家委員、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)理事、全日本トラック協会DX講座講師を務め、業界の啓蒙・発展活動に尽力。
会社HP :
https://www.ascendlogi.co.jp/
公式note:
https://note.ascendlogi.co.jp/
本社所在地:東京都新宿区市谷砂土原町2-7-19 田中保全ビル3階
代表者:代表取締役社長 日下瑞貴
設立:2020年3月
資本金:14億2,389万円(資本準備金を含む)※2025年10月現在
社員数:38名 ※2025年10月現在
事業内容:運送管理システム ロジックス(LogiX)開発・提供、物流コンサルティングサービス
会社HP :
https://www.ascendlogi.co.jp/
ロジックス製品説明ページ:
https://logix.ascendlogi.co.jp/
当社では、一緒に物流業界の課題解決に取り組む仲間を絶賛募集中です!
採用情報は以下をご覧ください。
採用ページ:
https://career.ascendlogi.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes