IFS、Anthropicと提携し産業用AIソリューションを開発、次世代産業革命を加速
IFSジャパン株式会社

[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64235/110/64235-110-f5fa9be473c8b6fe70cddb984e1fbe10-930x423.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
新しいIFS Nexus Black産業用AIソリューション、Claude搭載により、現場作業者が工場ラインを止めずに稼働させ、災害後の復旧を40%迅速化し、重要インフラ資産を維持
2025年11月13日、米国ニューヨーク - 本日「IFS Industrial X Unleashed」にて、IFS Nexus BlackとAnthropicは、世界の最も重要な産業におけるAIの影響力を加速・拡大するためのパートナーシップを発表しました。IFSは、新ソリューション「Resolve」を発表します。これは、多くの新しいIFSソリューションの第一弾であり、産業特化型AIを現場作業者の手に直接届け、業務を変革し迅速に価値を提供することを目的としています。
このパートナーシップは、IFSのグローバル産業用AIリーダーであるIFS Nexus Blackの深い産業知見とAI人材(航空・製造・プラントなどの現場で数十年にわたりお客様と共に活動してきた経験)と、Anthropicの世界トップクラスのAI能力および安全で信頼性の高いAI構築への取り組みを融合させたものです。
IFS Nexus BlackのCEO、クリティ・シャルマは以下のようにコメントしています。
「Anthropicとの提携は、単に同社の最先端AIモデルを活用することだけではありません。責任ある、安全なAIへの取り組みも重要です。これは、命に関わる現場で業務を行う産業においては絶対に譲れない条件です。真のAI革命は、こうした過酷な産業現場で起きています。世間を賑わすニュースのAIではなく、照明を維持し、倉庫を満たし、世界を動かす現場作業者の生命線となるAIなのです。」
Resolveの紹介:AIで重要産業の運用を変革
Resolveの機能は、航空宇宙・防衛、建設・エンジニアリング、製造、エネルギー・公益事業・天然資源、通信など、現場技術者やフィールドワーカーが直面する厳しい現実を反映しています。ResolveはClaudeを活用し、従来不可能だった手法を可能にします。数千枚に及ぶ設備画像の分析、センサー計測値の相関、視覚検査や運用データ全体のパターンの統合により、人間が見落とす可能性のある問題を予測・防止し、故障に至る前に異常を検知します。
これらの産業は、老朽化したインフラ、失われつつある専門知識、供給網の不安定化など、ますます予測困難な環境の圧力にさらされており、再工業化やAIインフラ構築という世代に一度の需要増にも直面しています。
一方で、従来の汎用AIやホワイトカラー向けの消費者向けAIは、資産・サービス中心の現場業務には不向きであり、産業用途に特化したスケーラブルで高インパクトなAIソリューションの提供が急務となっています。
Anthropicの応用AI部門責任者、ガーヴァン・ドイル氏は以下のようにコメントしています。
「Anthropicは最先端AIの能力と、産業が求める安全性・信頼性を組み合わせています。IFSは、資本集約型・資産集約型の現場でAIを実装・活用できる実績があり、産業現場の複雑な現実を熟知しています。両社は、リスクが最も高い現場にAIを展開しています。」
実際の成果:スコットランドの蒸留所での運用改善
世界的なウイスキー「グラント」やジン「ヘンドリックス」で知られる William Grant & Sons社 は、IFSの Resolve を活用してダウンタイムを削減し、業務プロセスを一新しています。以前はデータが分断されていたため、技術者による修理の38%が緊急対応であり、予防的対応ではなかったことから、コストのかかるダウンタイムが発生していました。
現在、Resolveは複雑なプラント設計図を読み取り、既存センサーと連携して故障を事前に予測。また、技術者が実際に必要とする情報に基づいて異常診断を行います。パイプの異音、部品の不自然な動きの映像、圧力変動などをもとに、現場技術者はResolveを使って迅速に問題を特定できます。
これにより、蒸留所のダウンタイムは大幅に削減され、生産量も向上しました。通常運用が確立されれば、年間で 約840万ポンド のコスト削減が見込まれています。
William Grant & SonsのCTO兼事業成長担当責任者バドリ・ナラシムハン氏は以下のように述べています。
「IFS Nexus Blackは当社の業界を深く理解しており、汎用的なソリューションを無理に適用しようとはしませんでした。実務に即した迅速なイノベーションで、実際の成果に直結しています。」
災害対応の変革
工場現場だけでなく、IFS Nexus BlackとAnthropicのソリューションは、災害対応でも重要な課題を解決しています。気象関連の損失は米国GDPの36%に相当し、昨年は10億ドル規模の損失を伴う気象災害が27件発生しました(2019年は14件)。
技術者は、暴風雨や山火事、洪水などの救援活動の中心で活躍します。過酷な現場で作業者は静かなヒーローとして、危険な条件下で送電柱に登り、停電地域の復旧や病院の稼働回復を支援します。Resolveを活用することで、本社のプランナーはより迅速に電力を復旧できます。
予測分析により、どの地域がいつ被害を受けるかを評価 技術者は優先度の高い現場に派遣され、隣接する電力会社との相互支援を統合 現場では、Resolveが画像や映像をもとに修理方法を指示し、必要な部品を自動で再配分
その結果、ガス・電力事業者は主要災害後の電力復旧を従来より40%早く行えるようになり、より多くのコミュニティが守られ、学校や病院の稼働回復も迅速化しています。
IFS Nexus Blackに関する詳細情報:
https://www.ifs.com/nexus-black
Industrial X Unleashed に関する詳細情報:
www.industrialX.ai
IFSについて
IFSは、産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアの分野で世界をリードするプロバイダーであり、製造、資産管理、サービス運用を通じて、地球を支え、守るハードコアなビジネスを支援しています。IFSのテクノロジーは、製品を製造し、複雑な資産を保守し、サービス重視の業務を管理する企業が、産業用AIの変革力を活用し、生産性、効率性、持続可能性を向上させることを可能にします。
IFS Cloudは、AIを活用した完全にコンポーザブルなプラットフォームであり、お客様の特定の要件やビジネスの進化に柔軟に対応できるよう設計されています。ERP、EAM(企業資産管理)、SCM(サプライチェーン管理)、FSM(フィールドサービス管理)などのニーズを包括的にカバーします。IFSのテクノロジーは、AI、機械学習、リアルタイムデータ、アナリティクスを活用して、お客様が十分な情報に基づいて戦略的な意思決定を行い、「サービスの瞬間 (Moment of Service(TM)) 」を実現できるように支援します。
IFSは1983年に、最初のお客様の敷地の外にテントを張った5人の大学の友人によって設立されました。彼らは、年中無休で対応し、お客様のニーズを第一に考えていました。それ以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長しました。機敏性、顧客中心主義、信頼という基本的な価値に基づいて、IFSは価値を提供し、戦略的変革を支援することで世界的に認められています。当社は、この分野で最も推奨されるサプライヤーです。その理由については、ifs.com/jaをご覧ください。
※本プレスリリースは、2025年11月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes