60超の業務活動を同業比較、通信事業者の競争力は「支出額」から「支出効果」へ 【A.T. カーニー】
KEARNEY
年間50~100社規模の比較知見から、通信事業者の変革余地を可視化
A.T. カーニー株式会社(東京都港区、日本代表:針ヶ谷 武文)は、通信事業者を対象に、損益構造、支出、投資、資産を含む領域を同業他社比較で捉える「グローバル競合ベンチマーク分析 / Global Competitive Benchmarking(GCB)」を公表しました。GCBは毎年50~100社の通信事業者を対象に運用されているベンチマーキングの枠組みです。
本レポートでは、通信事業者の60超の業務活動について、総コストと同業他社比のパフォーマンス・ギャップを可視化する「エグゼクティブ・ダッシュボード」を軸に、収益、直接費、商業活動、投資、設備投資、資産を横断して分析します。収益への圧力が強まるなか、通信事業者に求められる論点は、単に「どの費目が高いか」ではなく、「どの支出が競争優位や変革成果につながっているか」を見極める段階に移っていることが示唆されます。
60超の活動単位で支出構造とギャップを把握
GCBの中核となるエグゼクティブ・ダッシュボードは、アクセスレイヤーから人事に至るまで、全業務にわたる60超の活動の総コストを整理し、各活動について同業他社比のパフォーマンス・ギャップを示します。さらに、収益、直接費、セグメント別商業活動、投資についても同様のダッシュボードを用いることで、通信事業者の支出構造を単一部門ではなく経営全体の視点から把握します。
このアプローチの意義は、コスト削減余地を見つけるだけにとどまりません。収益圧力が高まるなかでは、支出を抑えることと同時に、その支出の有効性を掘り下げることが重要になります。GCBは、支出額の大小ではなく、競争力につながる支出最適化余地を特定する手がかりとなります。
年間50~100社へ拡大、欧州起点のベンチマークはグローバルに拡大
GCBは、当初、競争の激しい欧州市場の大手通信事業者を主な参加者として始まりました。現在は対象地域をグローバルに広げ、毎年50~100社の通信事業者を対象に運用されています。通信市場では、顧客構成、導入技術、規模、事業構成、内製・外部委託の度合い、さらにはネットワーク電力消費の主要決定要因である気候といった技術的細部が異なるため、比較対象を広げるだけでは十分ではありません。
そこでGCBでは、各社の管理会計データと広範なオペレーションデータを調和・標準化し、国や事業類型をまたいで比較可能な形に整えます。単純な費目比較では、規模差や外部委託比率、導入技術、さらにはネットワーク電力消費に影響する気候条件などを十分に説明できません。意味のある比較を行うには、機能責任者が納得できる同業群を定義し、比較の前提を揃えることが不可欠です。
主な差異要因を踏まえ、意味ある同業群と比較
通信事業者のコスト構造は、事業規模や顧客構成だけでなく、導入技術、事業構成、内製・外部委託の度合い、ネットワーク電力消費に影響する気候など、複数の条件に左右されます。GCBでは、こうした差異を踏まえて比較対象を定義し、各活動について機能責任者にとって意味のある同業群と比較します。
この点は、ベンチマークを一度限りの診断で終わらせないためにも重要です。コスト水準と同業比ギャップについて強固な基準線をつくることで、経営陣はギャップの根本原因、コスト論点、変革の優先順位を議論しやすくなります。さらに、ベンチマークを財務計画や業績管理に組み込むことで、継続的改善とオペレーショナル・エクセレンスを経営システムとして定着させることが可能になります。
- Global Competitive Benchmarking(GCB)について
URL:
https://www.jp.kearney.com/issue-papers-perspectives/global-competitive-benchmarking
- 監修者
針ヶ谷 武文 日本代表 マネージングディレクタージャパン シニアパートナー
東京大学教養学部卒業。大手通信会社で営業企画・事業企画・サービス開発を経て、A.T. カーニーに入社。通信・ハイテク・メディア企業を中心に、約20年の超えるコンサルティング経験を有する。事業会社における様々な組織横断での事業推進の経験を下敷きに、デジタルを始めとするトランスフォーメーション、海外事業戦略、新規事業戦略、事業ポートフォリオの再構築、事業ターンアラウンドのテーマを中心に地の足の付いた実効性の高いコンサルティングサービスを提供。
滝 健太郎 シニアパートナー
東京大学経済学部経済学科を卒業後、A.T. カーニーに入社。約10年のコンサルティング経験を有する。通信・金融機関・消費財を中心に、戦略~新規事業・R&D~M&A~マーケ・営業~オペレーション~コスト~人事・組織など、経営に係わる幅広いテーマを手掛け、特に、全社レベルでの大規模デジタルトランスフォーメーションを得意とする。
- A.T. カーニーについて
A.T. カーニー(グローバル・ブランド名は KEARNEY)は、1926年に米国シカゴで創業、1972年に日本に進出しました。高度な専門性、目に見える成果の実現、顧客企業との密接な協働作業を最大の強みとし、現在では世界40カ国以上に拠点を有し、約5,900名のスタッフとグローバルネットワークを擁しています。あらゆる主要産業分野のグローバル1,000社や各国の大手企業・政府系機関等を中心顧客とし、戦略からオペレーション、ITにいたるまで一貫した高品質のサービスを提供しています。詳しくはWebサイトをご覧ください。www.jp.kearney.com
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes