2014年04月11日
ロンドン
(ビジネスワイヤ) -- 世界的な法律事務所のエバーシェッズが発表した新たな調査で、大規模な商業紛争の数が大幅に増加していることが明らかになりました。大企業は訴訟に頼ることを望まないという事実にもかかわらず、紛争の大半は法廷で解決されています。調査結果によれば、企業の法廷での勝敗は、訴訟に関わる専門家の力量によって決まります。
「Companies in Conflict: How Commercial Disputes are Won(紛争に直面する企業:商業紛争に勝利する方法)」と題されたこの調査は、そうした企業の大規模紛争*へのアプローチ法を調べるべく、エバーシェッズがキングス・カレッジ・ロンドンとサリー大学の学者と共同で実施しました。調査では、この3年間に商業紛争の数が増加していることが分かりました。10億ポンド以上の売上高を有する企業は、一般的にこの期間に2~5件の大規模紛争に関わり、企業の16%は10件以上に関与していました。
紛争の主な動機は金銭的損失の回収ですが、評判管理も大きな割合を占めています。調査対象となった企業の5分の1は、評判管理を紛争の最も重要な要因と考えています。
そうしたビジネス上の重要問題が問題となる中で、上級管理職が大規模紛争の管理に距離を置いていることは、驚くべきことかもしれません。最高経営責任者(CEO)の監視が長期的に行われている割合は、訴訟のわずか半数(55%)でした。しかしこれは、訴訟の90%で企業が結果を正確に予測できると考えていたという調査結果から説明できます。
キングス・カレッジ・ロンドンの法学教授でこの調査の共著者であるレナート・ナッツィーニ教授は、調査結果について次のように述べています。
「紛争の予測結果と実際の結果がこのように高い頻度で合致していて、企業は結果を予測できると言うのなら、なぜ訴訟や調停を行うのでしょうか? 通常、紛争が解決されない場合、その理由は一方の当事者が意味ある交渉や和解を拒否しているか、両当事者の主張がかけ離れているかのどちらかです。」
「このような行き詰まりの解決策は、以前から知られています。つまり、契約の重層的な紛争解決条項を守り、交渉、仲裁、そして最後の手段として訴訟や調停を組み合わせることです。こうした条項により、両当事者とも紛争の交渉・和解を試みることなく手続きを開始することができなくなっています。」
この調査では、大規模な商業紛争での成功に影響を与える要因を特定しています。まず、対応の速さとチームの適切な構成が最適な戦略の形成に不可欠であることが分かっています。訴訟に持ち込むことを決定した場合について、この調査は、成功するための5つの要因を明らかにしました。弁護人の働き、準備作業の質、証拠収集の有効性、判事の質、専門家証人の質です。
世界的な法律事務所のエバーシェッズで訴訟・紛争管理部門の責任者を務めるイアン・グレイは、次のように述べています。
「調査は、法廷での望ましい結果を確保するために企業がいかに優れた専門家チームを必要としているかを明らかにしました。しかし、これには代理人の弁護士が含まれる一方で、判事や専門家証人の質も関係してきます。企業は、統制を断念して直ちに裁判所に向かう前に、紛争への戦略的対応を策定する初期段階でこのことを心に留めておくようお勧めします。」
「かなり大規模な紛争が増加する中で、最良の結果を確保する方法に関して優れた商業上の意思決定を行えるように、最初から紛争に関する明確な戦略的概観を持つことが企業にとってこれまで以上に重要になっています。ゼネラルカウンセルは、訴訟が不可避となった場合に、包括的な能力、豊富な経験、慎重な助言、強力な支援を外部の法律顧問に求めています。」
以上
*この調査は、1000万ドル以上相当の紛争を抱える10億ポンド以上の売上高を有する企業を対象としました。
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