2013年12月27日
モスクワ
(ビジネスワイヤ) -- 主な業績
モスクワ信用銀行の国際財務報告基準(IFRS)による2013年9カ月期の純利益は前年同期比49.5%増の56億ルーブル(1億7390万ドル)となりました。 自己資本利益率(17.3%)および資産利益率(2.1%)に明らかな通り、当行の業務効率は高水準に達しています。 当行の資産は年初から29.8%増加して4008億ルーブル(123億9100万ドル)となりました。 総貸付残高は年初から45.0%増加して2986億ルーブル(92億3250万ドル)となりました。 不良債権比率(90日以上延滞)は1.2%と健全な水準を維持しています。 費用収入比率は2012年末の40.5%から33.0%に低下しました。 当行の自己資本は年初から20.6%増加し、474億ルーブル(14億6550万ドル)となりました。 バーゼル合意に基づく自己資本は2013年の9カ月間に53.0%増加して688億ルーブル(21億2850万ドル)となり、自己資本比率は18.0%でした。最高財務責任者(CFO)のEric de Beauchampは次のように述べています。「2013年9カ月期は業務効率が高水準に達し、維持可能な高い成長率を記録しました。さらに、普通株式の追加発行が完了したことで、一段の成長を目指した戦略的な計画を推進できます。」
2013年9カ月期の主な財務業績
財政状態計算書 2013年第3四半期(百万ルーブル) 2012年末(百万ルーブル) 変化率(%) 資産 400,789 308,727 29.8 負債 353,385 269,435 31.2 株主資本(バーゼル) 68,846 44,996 53.0 総貸付残高 298,626 205,933 45.0 不良債権(90日以上延滞の貸付) 3,465 1,967 76.2 損益計算書 2013年9カ月期(百万ルーブル) 2012年9カ月期(百万ルーブル) 変化率(%) 純利益 5,626 3,762 49.5 純金利収入(引当金控除前) 11,815 8,843 33.6 手数料収入 5,090 2,924 74.1 主な財務比率(%) 2013年9カ月期 2012年末 自己資本比率(CAR) 18.0 15.8 90日以上延滞不良債権比率(引当金控除前) 1.2 1.0 貸倒引当金/90日以上延滞不良債権比率 236.5 238.9 純資金利利益率(NIM) 5.0 5.2 費用収入比率(CTI) 33.0 40.5 自己資本利益率(ROAE) 17.3 17.8 資産利益率(ROAA) 2.1 2.1利益剰余金と株式の追加発行、さらに国内劣後債や劣後ユーロ債の発行により、資本は大幅に強化されました。今期は資本構造の強化に努めましたが、自己資本利益率(ROAE)は17.3%、資産利益率(ROAA)は2.1%の健全な水準に維持できました。
2013年9カ月期の営業利益(減損引当金控除後)の増加ペースは営業費用(減損引当金控除後)を大幅に上回りました。営業利益は2012年9カ月期比で50.3%の大幅な増加を示し、171億ルーブルに達しました。営業費用は、12.5%増の56億ルーブルでした。営業利益の増加に主に貢献したのは、貸付業務の拡大と手数料収入の増加です。2013年9カ月期の営業収入は大幅に改善し、費用収入比率(CTI)は33.0%の低水準を達成しました。
純金利収入は前年同期比33.6%増の堅調な増加を示し、118億ルーブルとなりました。貸付業務の取扱高の増加が、この増加を支える要因となりました。純金利利益率は、業務効率が高水準に維持されたことを反映して業界でも比較的高い5.0%を維持しました。
手数料収入は2012年9カ月期比で74.1%増加して51億ルーブルとなりました。そのうち34.0%は貸付保険手配手数料(200%強の増加)、16.9%は現金回収手数料(21.4%増)、16.4%は決済業務手数料(34.2%増)、15.4%は保証書および信用状の発行手数料(26.7%増)によるものです。
現金回収については、当行のネットワークと法人のお客さまだけでなく、他の金融機関とそのお客さまにもサービスを提供しています。2013年第3四半期末時点で現金回収ポイントは1万664カ所に達しました。回収経路も追加され、合計181経路になりました。当行は850件の顧客に現金回収サービスを提供しており、このうち33件は銀行です。
当行の総貸付残高は2013年9カ月期に45.0%の大幅な増加を示し、2013年第3四半期時点で2986億ルーブルに達しました。企業貸付残高は38.7%増の2158億ルーブル、個人貸付残高は64.4%増の829億ルーブルとなりました。総資産に占める総貸付残高(引当金控除後)は72%でした。
2013年第3四半期現在の証券ポートフォリオは422億ルーブルで、2012年末比13.7%増となりました。ポートフォリオは非常に流動性の高い債券で構成され、その大半はロシア中央銀行のロンバード・リストに掲載されています。
預金は年初から30.2%増加して2460億ルーブルとなりました(総負債の70.0%)。企業預金は、定期預金の65.1%の伸びを主に反映して44.2%増加しました。個人預金も、主に定期預金の増加が貢献して年初から19.4%増加し、1278億ルーブル(総負債の36.2%)となりました。
2012年末以降、モスクワ信用銀行はデット・キャピタル市場からの資金調達を積極化させており、何件ものユーロ債と国内債券を発行しています。
2013年2月、当行は20億ルーブルの5.5年満期劣後債シリーズ12を発行し、その受取金は当行の追加資本に組み入れられています。この発行は、2012年12月に初めて30億ルーブルの5.5年満期債券を発行して以来当行として2度目の劣後債発行でした。
また、2013年2月、当行は当時として過去最大規模の5億ドルのユーロ債を発行しました。これは、7.7%クーポン・5年満期の債券です。
2013年5月に当行は5億ドルの劣後ティアIIユーロ債を満期5.5年、クーポン8.7%で発行しました。これは、ロシア中央銀行による劣後資本に関する最新の規制の導入後にロシアの銀行が発行した最初の劣後ユーロ債であり、2012年12月28日付の規制第395-P号「信用機関の資本の量の計算およびその十分性の審査の方法(バーゼルIII)」に基づいて行われました。
報告日を過ぎた2013年10月に、当行は総額100億ルーブルの2件の国内債を発行しました。1件目のBO-06シリーズは額面50億ルーブルが満期5年で発行され、発行後2年間は8.95%の固定クーポンとなっています。2件目のBO-07シリーズは額面50億ルーブルが満期5年で発行され、発行後3年間は9.1%の固定クーポンとなっています。
バーゼル合意に基づいた計算による当行の自己資本は年初から53.0%増加して688億ルーブルとなり、自己資本比率は18.0%でした。自己資本の増加は、国内劣後債および劣後ユーロ債発行による受取金(ティアII資本)と留保利益を反映したものです。
2013年第3四半期に当行は登録式株式の追加発行により資本構造を強化しました。この追加発行は、額面1ルーブルの普通株式18億株の制限募集により行われ、資金調達総額は75億ルーブルを超えました。すでに公表されている通り、この株式は現在の当行の受益者により購入されました。当行の最大の株主による新株式の取得は、過去に当行に対して実施された劣後債務の転換によって行われました。
報告日を過ぎた2013年10月に、当行の少数株主のラモント・アレイ・コーポレーションの保有する株式が他の少数株主のEBRD、IFC、RBOFホールディング・カンパニーIに売却されました。その結果、ROSSIUM Concern, LLCは85%の持ち株比率を維持し、EBRDの持ち株比率は7.5%、IFCは2.9%、RBOFホールディング・カンパニーIは4.6%となりました。
インフラ開発については、2013年第3四半期末時点でモスクワおよびモスクワ地域におけるモスクワ信用銀行の支店網は60支店で構成され、キャッシュデスクは19店でした。当行は700台を超えるATMと4700台の決済端末を保有しています。2013年にモスクワ信用銀行とアルファ・バンクはロシア国内の決済端末ネットワークを統合する戦略的な業務提携を結びました。この結果、2700台以上のATMと5000台以上の決済端末で構成されるネットワークが誕生しました。当行は継続的にカード発行を増やしており、2013年第3四半期末にはカード発行枚数は105万9000枚に達しました(2012年末は85万8000枚)。
格付け:ロシア市場および国際市場におけるモスクワ信用銀行の確固たる地位は、大手格付機関によって確認されています。
フィッチ・レーティングス:発行体デフォルト格付(IDR)は「BB」、短期IDRは「B」、存続性格付は「bb」、サポート格付は「5」、国内長期発行体格付は「AA-(rus)」、見通しは「安定的」 ムーディーズ:長期外貨建て・自国通貨建て預金格付は「B1/NP」、財務健全度格付は「E+」、長期ナショナルスケール信用格付は「A1.ru」、見通しは「安定的」 スタンダード&プアーズ:長期信用格付けは「BB-」、短期信用格付けは「B」、見通しは「安定的」、ロシア・ナショナルスケール格付は「ruAA-」 ラスレーティング:国際スケール信用格付は「BBB+」、ナショナルスケール信用格付は「AA+」、見通しは「安定的」 エキスパートRA:信用格付は「A++」、見通しは「安定的」信用格付は証券の購入、売却、保有を推奨するものではなく、いかなる時点にも変更あるいは撤回される可能性があります。
最近の動き
2013年10月、国際格付機関のスタンダード&プアーズはモスクワ信用銀行の長期信用格付けを「BB-」、ロシア・ナショナルスケール格付を「ruAA-」に引き上げ、見通しは「安定的」としました。短期信用格付けは「B」に据え置かれました。
2013年10月、ロシアの格付機関、エキスパートRAは、当行の信用格付けを最高ランクの「A++」としました。
2013年11月、国際格付機関のフィッチ・レーティングスはモスクワ信用銀行の長期発行体デフォルト格付とシニア無担保債務格付を「BB」、劣後債務格付を「BB-」、存続性格付を「bb」、ロシア・ナショナルスケール格付を「AA-(Rus)」に引き上げました。見通しは「安定的」とされました。短期信用格付けは「B」、サポート格付は「5」に据え置かれました。
背景説明
モスクワ信用銀行(公開株式会社)は1992年に設立され、ロシア中央銀行から一般ライセンス(No.1978)が発行されています。2013年10月1日時点で当行は純資産でロシア第14位に位置づけられました(RBC Ratingによる)。
モスクワ信用銀行は総合商業銀行で、フルレンジの銀行サービスを提供しています。当行はモスクワおよびモスクワ地域に重点を置き、2004年からロシア預金保険制度に加入しています。
モスクワ信用銀行の株式の85%は、ROSSIUM Concern, LLCを通じて最終的にロマン・イワーノビッチ・アヴデーエフ氏が保有しています。
株式の7.5%は欧州復興開発銀行が保有し、2.9%は国際金融公社(IFC)が、4.6%はRBOFホールディング・カンパニー(IFCと同じ企業グループに属するIFCロシア銀行キャピタリゼーション・ファンドが100%所有)が保有しています。
当行の格付はB1/BB-/BB(ムーディーズ/スタンダード&プアーズ/フィッチ)です。
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telephone:
797 42 22 ext. 6795
likovNS@mkb.ru
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