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アストラゼネカのSGLT2阻害剤フォシーガ、 第III相DAPA-HF試験の詳細結果を発表 心血管死と心不全の悪化、両方の発現率の有意な低下を示す

アストラゼネカ株式会社

DAPA-HF試験は2型糖尿病合併および非合併の
左心室駆出率が低下した心不全の患者さんを対象とするSGLT2阻害剤で
最初のアウトカム試験

本資料はアストラゼネカ英国本社が2019年9月1 日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、2019年9月1日、SGLT2阻害剤フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)を、心不全の標準治療への追加治療として使用した際に、心血管死と心不全悪化の発現率を低下させた主要第III相DAPA-HF試験の詳細結果を発表しました。
DAPA-HF試験は、2型糖尿病合併および非合併の、左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)の患者さんを対象とするSGLT2阻害剤で最初のアウトカム試験です。

アストラゼネカは、2019年8月、DAPA-HF試験は主要評価項目を達成したというトップライン結果を発表しました。詳細結果は、2019年9月1日、フランス・パリで開催の2019年欧州心臓病学会議(以下、ESC2019)において発表し、フォシーガが心血管死または心不全悪化の主要複合評価項目において26%のリスク低下させ(p<0.0001)、複合評価項目のそれぞれの項目でもリスク低下をさせたことが示されました。

バイオ医薬品研究開発部門担当エグゼクティブバイスプレジデントであるMene Pangalosは次のように述べています。「フォシーガは、2型糖尿病の治療薬として確立されていますが、今回の有望な新たな試験結果は、本剤が2型糖尿病合併の有無を問わず、心不全による患者さんの負担を軽減する治療薬としての可能性を示す、臨床的に有意義な知見となります。当社がESC2019の開催期間中に、このエビデンスを提供し、学会に貢献できたことを誇らしく思います」。

グラスゴー大学 循環器リサーチセンター 循環器・メディカルサイエンス研究所のDr. John McMurray氏は次のように述べました。「我々が実施した試験でフォシーガがよい結果を出したことを非常に喜ばしく思います。心不全の症状を改善し、入院率を減らして生存期間を延長するという、我々が心不全治療薬に望むすべての項目を、フォシーガは達成しました。さらに、糖尿病非合併の心不全患者さんに対しても、糖尿病合併の心不全患者さんと同様の結果が見られたことは、さらに素晴らしいことです」。

主要評価項目の各項目の解析をみると、心不全悪化の初回発現リスクが30%低下(p<0.0001)、心血管死のリスクが18%低下(p=0.0294)しました。主要複合評価項目におけるフォシーガの影響は、検討された主要サブグループ全体で概ね一貫していました。

また本試験結果においては、Kansas City Cardiomyopathy Questionnaire (カンザスシティ心筋症質問票:KCCQ) の総合症状スコア基づいた、患者報告アウトカムの有意な改善も確認され、さらにフォシーガは全死亡率において、名目上有意な17%の低下(100患者・年あたり1イベント換算で患者7.9名対9.5名)を示しました。

DAPA-HF試験におけるフォシーガの安全性プロファイルは、本剤の確立された安全性プロファイルと一貫していました。心不全治療において一般的な懸念事項である体液減少の発現率はフォシーガ群とプラセボ群で7.5%対6.8%、腎有害事象の発現率は6.5%対7.2%、重症低血糖の発現率は0.2%対0.2%でした 。

また、フォシーガについては、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)患者さんを対象としたDELIVER試験およびDETERMINE試験(HFrEFおよびHFpEF)も実施されています。

なお、本邦においてフォシーガは、心血管死や心不全悪化のリスク減少としての適応は取得していません。
以上
*****
DAPA-HF試験について
DAPA-HF(Dapagliflozin And Prevention of Adverse-outcomes in Heart Failure)試験は、2型糖尿病合併および非合併の、左室駆出率が低下した(LVEF40%以下)心不全患者さんが、標準治療への追加療法としてフォシーガ10mg を1日1回投与した際の影響を、プラセボとの比較で評価することを目的とした国際多施設共同無作為化二重盲検並行群間比較試験です。主要複合評価項目は心不全イベント発症(入院または同等のイベント;すなわち、心不全による緊急受診)までの期間、もしくは心血管死でした。

心不全について
心不全(HF)は、心臓が十分な血液を体全体へ送り出すことができない疾患で、生命を脅かす疾患です1。世界中で約6,400万人(半数は左室駆出率低下を有する)を脅かす疾患で、その患者さんの半数は、診断されてから5年以内に死亡する慢性かつ進行性の疾患です2, 3, 4 。罹患率が最も高い男性のがん(前立腺がん、膀胱がん)および女性 のがん(乳がん)と同様に悪性の疾患として知られています5。65歳以上で入院する方の理由として最も多い疾患で、臨床的および経済的に大きな負担となっています6。

フォシーガについて
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、成人2型糖尿病患者さんの食事、運動療法の補助療法としての血糖コントロールの改善を適応とし、経口1日1回投与で単剤療法および併用療法の一環として使われる、ファーストインクラスの選択的阻害剤(SGLT2阻害剤)です。本邦では2019年3月、1型糖尿病の適応を取得しました。フォシーガの強固な臨床プログラムは、終了済みの試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されました。

DapaCare臨床プログラムについて
アストラゼネカは、循環器 (CV)、代謝および腎疾患の有病率、これら疾患に関連する死亡率や臓器障害について明らかにすることにより、患者さん中心の包括的なアプローチによる疾患管理を目指しています。これらの疾患は相互に関連していることを受け、アストラゼネカでは、DapaCare臨床プログラムという、ダパグリフロジンの心血管および腎に対する薬効プロファイルを、患者さんの2型糖尿病合併の有無に関係なく検証するプログラムを開始しました。本臨床プログラムでは、約3万人近い患者さんが無作為化臨床試験に登録され、複数国で実施したリアルワールドエビデンス試験によって裏付けられています。DapaCare臨床プログラムは、2型糖尿病合併の有無にかかわらず、心血管疾患の既往がある患者さん、心血管リスク因子を有する患者さん、さまざまなステージの腎疾患を有する患者さんなど幅広い患者データを構築し、患者アウトカムの改善に必要なエビデンスを医療関係者に提供します。
フォシーガでは、慢性腎臓病患者さんを対象とするDAPA-CKD試験、心不全患者さんを対象とするDELIVER試験(HFpEF対象)および DETERMINE試験(HFrEFおよびHFpEF対象)が進行中です。DapaCare臨床プログラムは、心血管 、腎疾患、代謝疾患に伴う複数のリスク因子に対応する、包括的な患者さんへのアプローチを実現し、サイエンスの限界に挑むという当社の理念を象徴するプログラムです。

心不全に対するアストラゼネカの取り組み
アストラゼネカは、心不全患者さんの治療におけるサイエンスの進展と臨床アウトカムの改善に、フォシーガによって貢献できるよう取り組んでいます。当社の広範な臨床プログラムには、心不全に関する包括的な臨床エビデンスの提供とアンメットニーズを明らかにすることを目的とした、心不全の臨床的に重要な領域に焦点を当てた複数の第III相国際試験(DAPA-HF試験、DELIVER試験およびDETERMINE試験)が含まれます。また、アストラゼネカは、心不全に対応する可能性がある複数の新薬候補の早期研究を通じて、意義ある新たなサイエンスの進展に注力しています。

アストラゼネカの循環器・腎・代謝疾患 (CVRM) について
循環器・腎・代謝領域は、アストラゼネカの3つの主要治療領域のひとつであり、重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、循環器・腎・代謝疾患をもつ世界中の何百万人もの患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器およびその機能の再生の実現を目指しています。
References


Mayo Clinic. Heart failure; 2017 [cited 2019 Aug 14]. Available from URL: https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/heart-failure/symptoms-causes/syc-20373142.
Vos T et al. Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 328 diseases and injuries for 195 countries, 1990–2016: A systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. The Lancet 2017; 390(10100):1211–59.
Mozaffarian D et al. Circulation. 2016 Jan 26;133(4):e38-360 and the CDC: https://www.cdc.gov/dhdsp/data_statistics/fact_sheets/fs_heart_failure.htm
Bhuiyan, Taslima, and Mathew S Maurer. “Heart Failure with Preserved Ejection Fraction: Persistent Diagnosis, Therapeutic Enigma.” Current cardiovascular risk reports vol. 5,5 (2011): 440-449. doi:10.1007/s12170-011-0184-2
Mamas, M. A., Sperrin, M., Watson, M. C., Coutts, A., Wilde, K., Burton, C., ... Myint, P. K. (2017). Do patients have worse outcomes in heart failure than in cancer? A primary care-based cohort study with 10-year follow-up in Scotland. European Journal of Heart Failure, 19(9), 1095-1104. https://doi.org/10.1002/ejhf.822
Azad, N., & Lemay, G. (2014). Management of chronic heart failure in the older population. Journal of Geriatric Cardiology: JGC, 11(4), 329-37.



アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.com
または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。


本件に関するお問合わせ先
アストラゼネカ株式会社
東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館
コーポレートアフェアーズ統括部 池井
JPN.Ex.Comm@astrazeneca.com
Tel: 03-6268-2800 / 070-1369-2228

記事提供:Digital PR Platform

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