マネックス証券は、米国株、中国株の取り扱い数が業界トップの証券会社です。これから投資をはじめたい方や、外国株に投資してみたい方のなかには、口座開設を検討している方もいるでしょう。
しかしマネックス証券には「やばい」との噂があり、申し込みを悩んでいる方もいるかもしれません。
結論から言うと、マネックス証券はツールの利便性の高さや手数料の安さにより評判の良い証券会社であり、決してやばい会社ではありません。
本記事では、マネックス証券を実際に利用した方の悪い口コミとよい口コミを紹介しつつ、メリットやデメリットを余さず解説します。
この記事を読めばマネックス証券がやばいと言われている理由がわかるので、口座開設を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
口座開設数 | 260万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 1,700銘柄以上※2 |
IPO実績 | 53社※3 |
取引手数料 | 55円〜 |
外国株 | 米国・中国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(dカードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | マネックスポイント |
- 米国株・中国株に投資したい方
- クレカ積立でポイント貯めたい方
- 1株単位で取引したい方
マネックス証券の概要
はじめに、マネックス証券の概要を次の表にまとめました。
サービス名 | マネックス証券 |
---|---|
口座開設数 | 255万口座 (2024年1月時点) |
取り扱い商品 | ・国内株 ・米国株 ・中国株 ・投資信託 ・IPO ・ETF ・ワン株(単元未満株) ・債権 ・FX ・暗号資産CFD ・先物・オプション ・金・プラチナ など |
取引手数料 | 55円〜 |
ポイント サービス | マネックスポイント |
NISA | ○ |
iDeCo | ○ |
IPO抽選方法 | 完全平等抽選 |
設立 | 1999年5月 |
取り扱い商品は国内外株や投資信託、債券や金、プラチナなどであり、NISAやiDeCoなどの非課税制度にも対応しています。
IPO抽選に優遇はなく、誰にでも当選のチャンスがある完全平等抽選制です。
また投資信託の保有やキャンペーンの参加などで、投資信託の買付や暗号資産の購入に利用できるマネックスポイントが貯まります。
マネックス証券の悪い評判・口コミ
SNS上で見つかったマネックス証券の悪い評判、口コミは次のとおりです。
- 手数料が高い
- 配当金の支払いが遅延する
- 申し込み不備があったときの連絡が遅い
上記の理由により、マネックス証券は「やばい」とされることもあります。ここでは、詳しい口コミ内容を一つずつ紹介します。
手数料が高い
「マネックス証券は他の大手ネット証券よりも手数料が高い」という口コミは少なくありません。
取引手数料が高いと余計なコストがかかるため、少しでも利益を上げたい場合は避けたいところです。
しかしマネックス証券は2022年3月から、次のように1約定ごとの現物手数料を引き下げました。
マネックス証券 (旧コース) | マネックス証券 (新コース) | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|---|
5万円以下 | 110円 | 55円 | 55円 | 55円 |
10万円以下 | 110円 | 99円 | 99円 | 99円 |
20万円以下 | 198円 | 115円 | 115円 | 115円 |
30万円以下 | 275円 | 275円 | 275円 | 275円 |
40万円以下 | 385円 | 275円 | 275円 | 275円 |
上記の表のとおり、5万円以下の約定の場合は手数料が110円必要でしたが現在は半額の55円です。
そのため2022年3月以降、マネックス証券では業界最安水準のSBI証券、楽天証券とほぼ同様の手数料で取引ができるといえます。
配当金の支払いが遅延する
「マネックス証券は配当金の分配が遅い」という口コミもありました。配当金の分配が遅れると再投資する際に遅れが生じ、複利で得られるはずだった利益が得られなくなる可能性があります。
ただし外国株を保有している場合、どの証券会社でも手続きの遅延は発生します。
他のネット証券を利用しても遅延が発生する可能性がある点については、しっかりと理解しておきましょう。
申し込み不備があったときの連絡が遅い
マネックス証券では、申し込み手続きに時間がかかる場合があります。
申し込みに不備があった際に連絡が遅いと、利用開始が大幅に遅れてしまいます。申し込み手続きをしてから連絡がこない場合、直接問い合わせてみてください。
新規口座開設の際の連絡先は、次のとおりです。
連絡先 | 電話番号 |
---|---|
はじめての お客様ダイヤル | 固定電話:0120-430-283 携帯電話:03-6737-1667 |
受付時間 | 平日 8:00~17:00 |
急ぎで口座開設の手続きをしたい方は、上記のダイヤルに電話してみてください。
マネックス証券のよい評判・口コミ
ここでは、次の点からマネックス証券のよい評判、口コミを紹介します。
- ツールが便利
- 米国株の手数料が安い
- 取り扱い商品の種類が豊富
一つずつ詳しく紹介するので、マネックス証券に興味がある方はぜひ参考にしてください。
ツールが便利
マネックス証券では企業業績を分析できる「マネックス銘柄スカウター」や、チャートやニュースなどをまとめて表示できる「マネックストレーダー」など、便利なツールが充実しています。
取引に便利なツールが豊富にある証券会社を選びたい方には、マネックス証券がおすすめです。
米国株の手数料が安い
米国株取引に力を入れているマネックス証券では米国株の手数料が安く、取引コストを抑えられます。
売買手数料は約定金額の0.495%であり、業界内でも最低水準です。
米国株のETFなら現物取引買付手数料が実質無料になる銘柄もあるため、米国株を中心に取引したい方はマネックス証券を利用しましょう。
取り扱い商品の種類が豊富
マネックス証券の取り扱い商品の種類は非常に豊富です。
国内株、米国株、中国株、投資信託、IPO、ETF、
ワン株(単元未満株)、貸株サービス、債権、
FX、J-REIT、暗号資産CFD、先物・オプション、
金・プラチナ、NISA、iDeCo
とくに米国株と中国株の銘柄数が豊富で、あわせて6,000銘柄以上の取り扱いがあります。
また、近年利用者が増えているNISAやiDeCoなどの口座開設も可能です。
さまざまな金融商品に投資したい方、税金の優遇制度を活用して効率よく資産を増やしたい方は、マネックス証券を利用してみてください。
マネックス証券のメリット
ここからは、口コミをもとにマネックス証券のメリットを6つ解説します。
米国株と中国株に強い
マネックス証券は、米国株と中国株に強い証券会社です。大型銘柄はもちろん中小型の銘柄も豊富に取り揃えており、米国・中国株を合わせた取り扱い銘柄数は6,000以上です。
米国株に関する情報や取引ツールも豊富で、米国株の企業業績推移を10期以上遡れる「銘柄スカウター米国株」や、銘柄分析のできる「トレードステーション米国株」などが用意されています。
また中国株は2,000銘柄以上の取り扱い数に加えて、現物手数料も0.275%(税込)と業界最安水準です。
米国株、中国株に投資したい方は、マネックス証券を利用しましょう。
取引に役立つツールやアプリが豊富
マネックス証券には、取引に役立つツールやアプリが豊富にあります。
マネックス証券のツール、アプリ | 詳細 |
---|---|
マネックス 銘柄スカウター | 国内外に対応した分析ツール |
マネックス トレーダー | パソコン向けトレーディングツール |
MONEX VISION | 保有資産の詳細分析やリターン予測が可能なサポートツール |
マーケットボード | 保有銘柄や株価情報を確認できる情報収集ツール |
企業業績や資産の状況を詳しくチェックしながら取引をしたい方には、ツール、アプリが充実しているマネックス証券がおすすめです。
レポートが充実している
マネックス証券では、口座開設するのみで次のような投資に役立つレポートを閲覧できます。
- アナリストレポート
- 各種外国株レポート
- 中小型株アナリストレポート
- バロンズ・ダイジェスト
- 資産運用セミナー
将来の資産形成に役立つ知識を高めたい方は、マネックス証券の口座を開設してみましょう。
マネックスカードでのクレカ積立がお得
マネックス証券では、クレジットカード、マネックスカードでのクレカ積み立てがお得です。
マネックスカード決済で投資信託の積み立て投資をすると、1.1%のポイント還元を受けられます。
1.1%ものポイント還元率はネット証券のクレジットカード積み立てのなかでもトップクラスであり、お得にポイントを貯められるでしょう。
一例として、クレカ積み立てによりポイントがもらえるサービスを表にまとめました。
証券会社名 | ポイント還元率 |
---|---|
SBI証券×三井住友カード(NL) | 0.5% |
auカブコム証券×au PAYカード | 1.0% |
マネックス証券×マネックスカード | 1.1% |
貯まったポイントは他社ポイントへの交換、株式手数料への充当などで利用できます。
クレジットカード積み立てでよりお得にポイントを貯めたい方は、マネックス証券を検討してみてください。
IPOの当選確率が平等
マネックス証券において、IPO抽選は完全平等抽選制で実施しています。完全平等抽選とは、当選確率の優遇制度がなく、誰でも平等にIPO抽選に当選する可能性があるシステムのことです。
他の証券会社では、資産残高や抽選回数に応じて当選確率が高まるシステムを採用している場合があります。
優遇制度を採用しているネット証券の一例 | 詳細 |
---|---|
SBI証券 | 落選すると貯まるポイントで抽選が有利になるポイント優遇制度 |
SMBC日興証券 | 資産残高に応じて当選確率が変動するステージ別抽選制度 |
優遇制度のある証券会社では、はじめてIPO抽選をする際の当選確率が下がってしまいます。しかしマネックス証券では平等に抽選がおこなわれるため、初心者でも当選のチャンスがあります。
IPOの当選確率が平等なネット証券を利用したい方には、マネックス証券の利用がおすすめです。
少額からの投資が可能
マネックス証券は、1株からの少額投資や100円(税込)からの積み立て投資に対応しています。
日本株は単元株制であり、株式は最低でも100株から購入しなければなりません。そのため1株が高い株式を購入する際は、数十万円以上の初期投資が必要です。
しかしマネックス証券のワン株(単元未満株)を利用すれば、1株からの投資ができます。
まず少額から投資をはじめたい方は、低リスクで取引できるマネックス証券で口座を開設しましょう。
マネックス証券のデメリット
マネックス証券には「やばい」とされる原因となっているデメリットもあります。利用前にデメリットの内容を確認しておきましょう。
米国・中国株以外の外国株に弱い
マネックス証券は米国、中国株に強いものの、それ以外の外国株は取り扱っていません。
一方、楽天証券は6か国、SBI証券は新興国を含めて9か国の外国株の取り扱いがあります。
そのためさまざまな国に投資したい方や、リスクを避けた分散投資をしたい方にはあまり向いていないといえるでしょう。
マネックスポイントの使い勝手が悪い
マネックス証券関連のサービスの利用で貯まるマネックスポイントの使い道は限られており、やや使い勝手が悪いといえます。
マネックスポイントは投資または他のポイントに交換するためにしか利用できず、普段の買い物では役立ちません。
またポイントの有効期限は、ポイントが獲得された日の翌々年度末までです。たとえば2023年6月に加算されたポイントは、2026年4月1日になると失効します。
ただしマネックスポイントの使い勝手が悪くても、他のポイントに交換すれば利用できるシーンが増えるでしょう。
- dポイント
- amazonギフト券
- Tポイント
- pontaポイント
- nanacoポイント
- WAONポイント
- ANAマイレージクラブ
- JALマイレージバンク
マネックスポイントは、早めに普段利用しているポイントに交換しておきましょう。
マネックス証券がおすすめの方
マネックス証券をおすすめできるのは、次のような方です。
- 米国株・中国株に投資したい方
- 資金が少なくてもIPO投資に挑戦したい方
- 投資情報を確認しながら投資をしたい方
自身がマネックス証券に向いているか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
米国株・中国株に投資したい方
米国株、中国株を中心に投資したい方には、マネックス証券が向いています。マネックス証券は米国株、中国株に強く、取り扱い銘柄数は業界トップクラスです。
米国株、中国株の手数料が安く、情報収集の方法も豊富に用意されているため、米国株、中国株に投資する予定の方はマネックス証券を利用しましょう。
資金が少なくてもIPO投資に挑戦したい方
資金が少なくてもIPO投資に挑戦したい方は、完全平等抽選のマネックス証券がおすすめです。
他社のIPO抽選では保有資産残高や抽選回数による優遇制度がありますが、マネックス証券には優遇制度がなく資金が少なくても当選するチャンスがあります。
資金力に左右されない完全平等抽選のIPO投資を希望している方は、マネックス証券で口座を開設してみてください。
投資情報を確認しながら投資をしたい方
投資情報を確認しながら資産運用をしたい方にも、マネックス証券は向いています。マネックス証券では取引ツールが充実しており、取引と同時にマーケットや銘柄の情報収集が可能です。
またアナリストによるレポートも無料で閲覧できるため、米国株をはじめとした最新の情報も収集できます。
利益を最大化させるために投資先を厳選したい方には、情報収集がしやすいマネックス証券がおすすめです。
マネックス証券で口座開設するときの流れ
マネックス証券の口座開設方法は、オンライン口座開設と郵送口座開設の2つです。
本項では、場所を問わず申し込みが可能なオンライン口座開設の流れを次のとおり紹介します。
- 公式サイトにアクセス
- 申し込みフォームに必要事項を記入
- 本人確認書類を提出する
- 口座開設通知を受け取る
- お客様サイトにログインする
申し込みのまえに、詳しい手順を確認しておきましょう。
1:公式サイトにアクセス
まずは公式サイトにアクセスして、「オンライン口座開設」を選択しましょう。次に、メールアドレスの登録をおこないます。
2:申し込みフォームに必要事項を記入
登録したメールアドレスに添付されたURLにアクセスし、申し込みフォームに必要事項を入力します。間違いのないよう氏名や銀行口座などを入力しましょう。
3:本人確認書類を提出する
本人確認書類を撮影し、提出します。
オンライン口座開設申し込みでは、マイナンバーカードのみ、もしくは運転免許証+マイナンバー通知カードの組み合わせのみ利用可能です。
上記以外の組み合わせの場合は、郵送での申し込みとなります。郵送申し込みで利用できる本人確認書類は次のとおりです。
本人確認書類 | 必要書類内容 |
---|---|
顔写真付きの本人確認書類 | ・個人番号カード (マイナンバーカード) ・運転免許証 ・運転経歴証明書 ・パスポート ・住民基本台帳カード ・各種福祉手帳 |
顔写真なしの本人確認書類 | ・住民票の写し ・住民票の記載事項証明書 ・印鑑登録証明書 ・健康保険証 ・年金手帳 ・児童扶養手当証書 |
顔写真付きの場合は1種類、顔写真なしの場合は2種類の提出が必要です。
4:口座開設通知を受け取る
本人認証が終了したら、登録したアドレスに通知メールが届きます。オンライン口座申し込みの場合、メールが届くのは最短翌営業日です。
5:お客様サイトにログインする
記載されたログインIDとパスワードを入力してマネックス証券のお客様サイトにログインすれば、口座開設の手続きは完了です。
マネックス証券に関するよくある質問
最後に、マネックス証券に関連するよくある質問に3つ回答します。
マネックス証券の評判がやばいと言われている理由は?
マネックス証券の評判がやばいと言われていた主な理由は、手数料の高さです。ただし手数料の高さは2022年3月の取引手数料の引き下げにより改善されました。
またマネックス証券は利用者が多い分、ネガティブな口コミも存在します。
しかしマネックス証券の手数料が業界最低水準であり、数多くのメリットがあるため決してやばい会社ではありません。
マネックス証券は初心者にもおすすめ?
ワン株や100円(税込)からの投資信託に対応したマネックス証券は、初心者にもおすすめの証券会社です。
ワン株では通常100株からでしか購入できない株式を1株から購入可能できることから、投資したい銘柄を手軽に購入できます。
また100円(税込)から運用できる投資信託も、初心者におすすめの投資手法です。
マネックス証券でお得に口座を開設する方法は?
マネックス証券でお得に投資をはじめたい方は、キャンペーンにエントリーしたあとに口座を開設しましょう。
2023年6月現在、マネックス証券では口座開設キャンペーンが実施されています。
クイズに回答したあとに口座を開設すれば最大4,000ポイントが受け取れるため、マネックス証券が気になる方はぜひ参加してみてください。
まとめ
今回はマネックス証券は本当にやばい会社なのか、利用した方の評判、口コミを交えて解説しました。
本記事の内容をまとめると、次のとおりです。
- マネックス証券はやばい会社ではない
- 主な悪い評判は「手数料が高い」
- 主な良い評判は「ツールが便利」「取り扱い商品が豊富」
- マネックス証券は米国・中国株に強い
- 少額投資も可能で初心者にもおすすめ
マネックス証券には手数料が高いというデメリットがありましたが、現在は業界最安水準です。
取引ツールやアプリが豊富に用意されており、取り扱い商品の幅も広いことから投資中級者、上級者の方にぴったりでしょう。
またワン株や100円(税込)からの積み立て投資なども利用可能で、少額から投資をはじめたい初心者にも向いています。
2024年9月現在はお得なキャンペーンも実施されているため、ぜひマネックス証券での口座開設を検討してみてください。
<参考>
マネックス証券