将来に備え、楽天証券でNISAをはじめようと考えている方も多いのではないでしょうか。楽天証券は、手数料が低く、初心者でも利用しやすいネット証券会社です。
本記事では、楽天証券の特徴や、NISAのはじめ方を解説します。
これから投資をはじめようとしている投資初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
口座開設数 | 1,100万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 2,572銘柄※1 |
IPO実績 | 61社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など6か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
- 頻繁に楽天サービスを利用する方
- 楽天ポイントで投資をしたい方
- .投資信託の銘柄数が豊富な会社を選びたい方
楽天証券の特徴
楽天証券は、総合口座数が1,000万を超える人気のネット証券会社です。
利用者が多い理由は、次の4つです。
- 楽天グループのため安心安全
- 利用手数料が安い
- 楽天ポイントが貯められる
- 初心者に優しい
楽天グループのため安心安全
楽天証券は、楽天グループが運営するサービスです。
楽天グループは、楽天証券のほかにも、多数の金融サービスを提供しています。
- 楽天カード
- 楽天銀行
- 楽天生命
- 楽天損保
- 楽天ペイ
- 楽天ウォレット など
とくに金融事業は、十分なセキュリティ対策が必要な分野です。さまざまなセキュリティ対策がおこなわれているため、安全に利用できるでしょう。
楽天証券は、なりすまし防止や不正ログイン、不正出金などにも力を入れています。
セキュリティへの詳しい取り組みについては、楽天証券のセキュリティへの取り組みのページから確認できます。
利用手数料が安い
楽天証券の特徴の一つは、利用手数料が安いことです。2023年10月より、国内株取引の手数料が無料になる「ゼロコース」が誕生し、よりお得に利用できるようになりました。
ゼロコースでは、約定代金にかかわらず、現物取引や信用取引の手数料が無料になります。1株単位で取引できる「かぶミニ」の売却取引手数料も無料です。
さらに、外国株や先物、オプション、金やプラチナ取引の場合でも、取引手数料が1%キャッシュバックされます。
一回の取引で、手数料は気になりませんが、取引回数が多くなるほど手数料の安さは重要になります。
楽天証券なら、ほかの証券会社と比較しても手数料が安いため、余計なコストをかけずに取引できるでしょう。
楽天ポイントが貯められる
楽天証券では、複数のポイントプログラムを実施しているため、ポイントが貯まりやすいです。
ポイントプログラムの対象サービスは、次の表のとおりです。
サービス名 | 特典 | 条件 |
---|---|---|
SPU (投資信託) | 楽天市場での買い物のポイント還元率が最大+1倍 | ・マネーブリッジ設定 ・楽天ポイントコース設定 ・月合計30,000円以上の投資信託買付 |
SPU (米国株式 円貨決済) | 楽天市場での買い物のポイント還元率が最大+1倍 | ・マネーブリッジ設定 ・楽天ポイントコース設定 ・月合計30,000円以上の米国株式買付 |
投信積立 (楽天カードによる楽天キャッシュチャージ) | チャージ金額に対して0.5%のポイント還元 | ・楽天カード経由で楽天キャッシュをチャージ |
投信積立 (楽天カードクレジット決済) | 決済額の0.5%~1.0%のポイント還元 | ・楽天カードで決済 |
金、プラチナ (楽天カードクレジット決済) | 決済額の0.5%のポイント還元 | ・楽天カードで決済 |
楽天証券では、SPUのポイント倍率が高まったり、決済額に応じたポイントを獲得できたりします。楽天ショッピングの利用や支払い、ポイント投資など、楽天ポイントの使い道は豊富です。
投資しながらポイントが貯まるため、普段から楽天ショッピングや楽天カードを利用している方に向いています。
初心者に優しい
楽天証券は、初心者の方でも投資に取り組みやすい証券サービスです。実際に、楽天証券の利用者のうち、投資未経験の方の割合は78%です。
楽天証券から、投資をはじめる方が多いことがわかります。
初心者が利用しやすい理由は、次のとおりです。
- ポイントで投資できる
- アプリで直感的な操作で取引できる
- 投資の情報収集がしやすい
現金を失うことを恐れ、なかなか投資をはじめられない方も多いでしょう。楽天証券では、ポイントによる投資が可能なため、現金を使わずに投資を体験できます。
また、専用アプリである「iSPEED」では、簡単に取引の注文が可能です。iSPEEDは、App Storeで星4.5、Google Playでは星4.3と、利用者の評価が高いです。
アプリから、日本経済新聞や日経産業新聞、日経MJなどを閲覧できます。
初心者向けの投資情報メディアもあり、初心者の方でも情報収集がしやすいでしょう。
楽天証券でのNISAの始め方
楽天証券でNISAをする際は、次の手順ではじめましょう。
- 楽天証券のwebサイトから口座開設の申し込み
- 本人確認
- お客様情報の入力
- 口座開設通知を受け取る
- 初期設定の完了
各手順について詳しく解説します。
1:楽天証券のwebサイトから口座開設の申し込み
楽天証券でNISAをはじめるためには、総合口座とNISA口座の両方が必要です。
本人確認は、スマートフォンとパソコンどちらにも対応していますが、スマートフォンのほうが手続きがスムーズに完了します。
Web上での手続きだけでなく、郵送での手続きもできます。申し込む際には、楽天証券のwebサイトへアクセスし、「総合口座・NISA口座同時申し込み」をタップしましょう。
すでに楽天証券の総合取引口座を持っている方は、NISA口座のみの申し込みになります。
2:本人確認
画面にしたがって入力を進めると、本人確認を求められます。
運転免許証や個人番号カードのほかにも、住民基本台帳カードやパスポートなどの書類でも本人確認が可能です。
3:お客様情報の入力
氏名や住所をはじめとする自身の個人情報を入力します。
入力した情報に誤りがあると、手続きに時間がかかったり、審査に通過できず口座を開設できなかったりします。
入力後は、情報が正確に入力されているかを確認しましょう。登録したパスワードは忘れないように、保管しておいてください。
4:口座開設通知を受け取る
手続きが完了し、審査に通過すると、メールで口座開設完了通知が届きます。メールに記載されているログインIDを入力し、専用サイトにログインしましょう。
5:初期設定の完了
ログイン後、初期設定やマイナンバーの登録をおこないます。手続きが完了したら、NISA口座での取引を開始できます。
すでに楽天証券口座を所持している場合
すでに楽天証券の総合取引口座を持っている場合は、楽天証券の総合口座のページからNISA口座への申し込みをおこないましょう。
申し込み後、本人確認書類を提出すると、受付完了メールが届きます。
郵送の場合には、申し込み書類が自宅に届きます。必要事項を記入し、本人確認書類のコピーを同封し、返送しましょう。
口座開設の完了メールを受け取ったあと、設定をおこない、NISA口座での取引を開始できます。
法令により、NISA口座を利用する際には、マイナンバーの登録が必要です。マイナンバーが未登録の場合は、登録手続きをおこないましょう。
申し込みと同様に、スマートフォンでの登録と郵送による登録の2つの方法があります。
NISAとは
NISAとは、2014年に開始された、国が推奨する少額投資非課税制度のことです。少額での長期積立投資により、資産形成ができます。
通常、投資で得た売却益には20.315%の税金が課せられますが、NISAを利用すると、得た利益に対して税金が発生しません。
以前までは非課税になる期間が定められていましたが、2024年からは制度が改変され「新NISA」となり、非課税保有期間が無期限になりました。
NISAが初心者に適している理由は、専門的な知識が必要なく、手軽に投資をはじめられるためです。
一定金額で定期的に投資する手法は、「ドルコスト平均法」と呼ばれ、収益が安定しやすい利点があります。
値動きの予測や売り買いの判断が不要なため、知識のない方でもはじめやすいでしょう。
節税しながら資産形成したい方は、ぜひNISAを利用してください。
NISA・証券会社の選び方
楽天証券以外の証券会社の利用を検討する方もいるかもしれません。
証券会社ごとに特徴が異なるため、投資スタイルによっては、ほかの証券会社が適している場合もあります。
そこで、NISAや証券会社の選び方を4つ紹介します。
- 取扱銘柄数
- 最低積立金額
- 積立頻度
- ポイント
取扱銘柄数
証券会社を選ぶうえで重要となる項目が、取扱銘柄数です。
投資できる銘柄数が多いと、選択肢が豊富なため、ニーズに合う投資商品が見つかりやすいです。
取り扱い銘柄数の多い証券会社を選びましょう。一方で、選択肢の少ない方が選びやすいと感じる方もいます。
とくに投資先にこだわりがない方は、ほかの項目で証券会社を選んでください。
最低積立金額
証券会社の最低積立金額をチェックしましょう。ネット証券会社の多くは、最低100円からの金額で積立できます。
はじめての投資では、不安なことが多いでしょう。少額での積立に対応していれば、リスクを抑えて投資をはじめられます。
最初の積立は、100円単位で積立投資をおこなってもよいでしょう。
投資初心者の方は、できるかぎり最低積立金額の低い証券会社を選んでください。
積立頻度
NISAでは、毎日、毎週、毎月のいずれかから積立頻度を選べます。希望する頻度で積立できる証券会社を選びましょう。
どの積立頻度でも、最終的な資産額に大きな差はありません。わずかな差ですが、積立頻度の高い方がやや利益を得やすい傾向にあります。
ただし、毎日積立は取引回数が多い分、取引明細の数も多くなります。
積立頻度が高いと、明細の確認に手間がかかるでしょう。上記のポイントを踏まえ、積立頻度を選んでください。
ポイント
証券会社を選ぶ際には、ポイントの貯まりやすさにも目を向けましょう。主に、クレカ積立や投資信託の保有などで、ポイントが還元されます。
ポイント還元率が高い証券会社なら、投資しながら多くのポイントを貯められるでしょう。
たとえば、楽天証券であれば、楽天カードでの積立で、0.5%〜1.0%のポイントが還元されます。
証券会社によっては、貯まったポイントを投資に回せます。ポイントを貯めつつ、積立投資をおこないたい方は、ポイント還元率にも注目してみてください。
NISAをはじめる際の注意点・ポイント
NISAをはじめる際には、次の2つのポイントを覚えておきましょう。
- 投資のため元本割れする可能性もある
- 価格変動に惑わされず長期的に考える
投資のため元本割れする可能性もある
NISAでの少額投資は、資産形成に有効な方法ですが、100%資産が増えるとはかぎりません。投資には、元本割れのリスクがあります。
元本割れとは、投資した金融商品の価格が変動し、元の投資額を下回ることです。投資した金額が減ることであり、借金するわけではありません。
たとえば1万円を投資し、購入した金融商品の売却価格が9,000円となった場合は、元本割れとなります。
NISAには、元本割れのリスクがあるため、生活に支障が出ない範囲の余剰資金を投資に回しましょう。
長期間かけて積立をおこなうと、元本割れを起こす確率が低くなります。できるかぎり長期間での運動を検討しましょう。
価格変動に惑わされず長期的に考える
投資がはじめての方は、価格が変動すると売買した方がよいのかと、不安になることが多いでしょう。
しかし、値動きは日々変動する指標です。値動きの予測は難しいため、価格変動を気にせず長期的な視点で運用しましょう。
前述したとおり、長期間で運用した方が、安定して利益を得やすいといわれています。
価格はチェックせず、ほったらかしにしましょう。
NISAに関するよくある質問
NISAについてのよくある質問に回答します。
他社から楽天証券に乗り換えはできる?
ほかの証券会社や金融機関に預けている、上場株式やETF/ETNは楽天証券へ乗り換えができます。
預けている証券会社に、口座振替依頼書もしくは特定口座内上場株式等移管依頼書を請求しましょう。
必要な情報を入力して返送し、楽天証券のマイメニューから移管手続きを完了すると、反映されます。
本人確認に利用できる書類は?
本人確認に利用可能な書類は、次の7つです。
- 運転免許証
- 住民票の写しや印鑑証明証
- 個人番号カード(顔写真付き)
- 各種健康保険証
- パスポート
- 在留カードや特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
通知カードは、本人確認書類として利用できません。
積立金額の途中変更は可能?
積立金額は途中で変更できます。ただし、積立の申し込みには締切日があり、締切日を過ぎると翌々月からしか反映されない可能性があります。
楽天証券では、毎月の12日が申し込み締切日です。締切日までに金額を変更すると、次回の積立購入から変更した金額が反映されます。
利用する証券会社の申し込み締切日を確認しましょう
まとめ
楽天グループのサービスを利用しており、これからNISAをはじめるなら、楽天証券がおすすめです。
国内株取引の手数料は無料で、取引ツールで簡単に注文可能です。積立投資しながら、同時に楽天ポイントを貯められます。
ただし、NISAは投資である以上、元本割れの可能性があります。元本割れのリスクを抑えるために、長期的に運用しましょう。
<参考>
楽天証券