SBI証券と楽天証券どっちがいいか徹底比較!新NISA・手数料・ポイント制度など全21項目の違いを解説 | 初心者におすすめなのはどちら?

2024年1月から、今までよりもパワーアップした新NISAがはじまったこともあり、投資を検討する方もいるでしょう。

SBI証券と楽天証券は、ネット証券の中でも手数料が安く、サービスが充実しているため、多くの投資家の人気を集めています。

SBI証券は取引ツールが充実しており、2024年9月には国内株と米国株の両方の取引に対応したアプリが登場予定です。

一方の楽天証券は、2024年秋頃を目途に単元未満株取引の「かぶミニ」に指値注文の機能が実装予定となっており、ますます取引しやすい環境が整います。

とはいえ、投資初心者の方はどの証券会社で口座を開設すればよいのか悩むこともあるでしょう。

本記事では、SBI証券と楽天証券を徹底比較して新NISAや手数料、ポイント制度などの違いを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

【早見表】
SBI証券と楽天証券はこんな方にオススメ!

SBI証券楽天証券
主な特徴
・投資の選択肢が豊富
・クレカ積立が高還元
・楽天ポイントで投資できる
・ツールが使いやすい
おすすめな方
・多くの銘柄から選びたい方
・外国株を購入したい方
・IPO銘柄に投資したい方
・楽天サービスを利用中の方
・NISA口座を開設したい方
・ポイント投資をしたい方
公式サイト公式サイト
目次

【結論】迷っているならばSBI証券がおすすめ!

SBI証券と楽天証券のどちらにするか迷っている方にはSBI証券がおすすめです。SBI証券と楽天証券をいくつかの項目で比較しました。

SBI証券楽天証券
口座開設数
取扱銘柄の種類
投資信託の
取扱銘柄数
国内株式数
海外株式数
IPO
iDeCoの
取扱銘柄数
単元未満株の
取扱銘柄数
取扱手数料
(国内株式)
取扱手数料
(外国株式)
クレカ積み立て
貯められる
ポイントの種類
ポイント投資
ロボアドバイザー
アプリやツール
の種類
詳細公式サイト公式サイト

表を見るとよくわかるように、全体的にSBI証券のほうが楽天証券よりも優れている点が多いといえます。

次の項目から、どのような点においてSBI証券が優れているのかを詳しく解説します。

SBI証券は投資の選択肢が豊富でポイントも貯めやすい

SBI証券は全体的な銘柄数が楽天証券を上回っており、投資の選択肢が豊富です。

投資信託や国内株式の総数はどちらもほぼ同じですが、IPOや外国株式の本数は大幅な差があるため、とくにIPOや外国株式に力を入れたい方にはSBI証券が向いています。

また、SBI証券ではVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなど、好みのポイントを設定して貯められます。

VポイントとPontaポイントはポイント投資に利用できるため、ポイントの使い道に困ることもありません。

さらに2024年4月以降はVポイントとTポイントが統合され、TカードでもVポイントが貯められるようになったため、ポイント投資がさらに使いやすくなりました。

これからネット証券に登録しようと考えている方には、投資の選択肢が豊富でさまざまなポイントに対応している、SBI証券がおすすめです。

ただし、次で説明するように、楽天のサービスをよく利用する方には楽天証券をおすすめします。

楽天経済圏の方は楽天証券がおすすめ!

楽天カードを利用しており、楽天モバイル、楽天市場を活用している楽天経済圏の方であれば、証券会社は楽天証券がおすすめです。

楽天証券で取引すれば、さらに多くの楽天ポイントを貯められます。

とくに2023年10月27日からは、投資信託の残高に応じてポイントが貯まるプログラムが開始され、2024年以降も対象商品が順次拡充されています。

また、今まで貯めた楽天ポイントを投資に利用したり、楽天銀行との連携による金利の優遇があったりするなどのメリットもあります。

楽天証券には使いやすいアプリやツールなどもあるため、投資初心者の方にもおすすめです

SBI証券と楽天証券を全21項目で徹底比較!

次に、具体的な数字や内容を確認しながら、SBI証券と楽天証券を比較します。

自身が重視するポイントを中心に参考にしてください。

スクロールできます
SBI証券楽天証券
サービスロゴ
口座開設数1,300万口座
※2024年8月現在
1,100万口座
※2024年8月末現在
取扱銘柄の
種類
投資信託・国内株式・外国株式・円貨建て債券・外貨建て債券・FX・先物・オプション・CFD・金・銀・プラチナ投資信託・国内株式・外国株式・円貨建て債券・外貨建て債券・FX・先物・オプション・CFD・金・銀・プラチナ
投資信託の
取扱銘柄数
2,559本2,572本
国内株式数東証・名証・福証・札証東証・名証
海外株式数9か国
(米国・中国・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシア・マレーシア・タイ・シンガポール)
6か国
(米国・中国・インドネシア・マレーシア・タイ・シンガポール)
IPO91社
※2023年実績
61社
※2023年実績
iDeCoの
取扱銘柄数
元本変動型:83本
元本確保型:4本
元本変動型:35本
元本確保型:1本
単元未満株の
取扱銘柄数
東証の全銘柄東証の一部銘柄
つみたて投資枠の取扱銘柄数235銘柄238銘柄
成長投資枠の取扱商品と銘柄数投資信託・国内株式・外国株式・ETF・IPO投資信託・国内株式・外国株式・ETF
取扱手数料
(国内株式)
条件により無料条件により無料
取扱手数料
(外国株式)
約定金額の0.495%
※米国株式の場合
約定金額の0.495%
※米国株式の場合
クレカ積立三井住友カード
タカシマヤカード
東急カードなど
楽天カードのみ
貯められる
ポイント
Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイント楽天ポイント・JALマイル
ポイント投資投資信託・国内株式投資信託・国内株式・バイナリーオプション・米国株式
最低積立額100円~100円~
ロボアドバイザーROBOPRO楽ラップ
アプリやツール
の種類
株アプリ・米国株アプリ・かんたん積立アプリ・FXアプリ・先物オプションアプリ・クリック株365iSPEED for iPhone/Android・iSPEED FX・iSPEED 先物OP
セキュリティ対策不正アクセス・情報漏洩の防止不正アクセス・情報漏洩の防止
銀行との連携SBI新生銀行との連携で普通預金金利が年0.30%にアップ楽天銀行との連携で普通預金金利が最大年0.10%にアップ
キャンペーン口座開設と条件達成で大16,600円相当のVポイントプレゼント口座開設で最大4,000円相当ポイントプレゼント
詳細公式サイト公式サイト

表をもとに、それぞれの比較項目を詳しく解説します。

口座開設数|総合口座はSBI証券・NISA口座は楽天証券が勝利!

口座開設数は、総合口座で比較するとSBI証券のほうが多いです。

2023年8月末時点で、SBI証券が1,300万口座開設されているのに対して、楽天証券は1,100万口座です。

ただし、SBI証券の口座開設数にはSBIネオトレード証券やFOLIOの口座も含まれています。

一方で、NISA口座の開設数は2024年3月末時点でSBI証券が476万口座、楽天証券が520万口座と楽天証券のほうが多いです。

いずれのネット証券も多くの方から支持されている証券会社といえるでしょう。

取扱商品の種類|NISAではSBI証券がわずかに有利

次に、それぞれの証券会社の取扱銘柄ですが、どちらも次の種類の商品を取り扱っています。

  • 投資信託
  • 国内株式
  • 外国株式
  • 円貨建て債券
  • 外貨建て債券
  • 新規公開株式(IPO)
  • FX
  • 先物・オプション
  • CFD
  • 金・銀・プラチナ

ネット証券を選ぶ際には、自身の取引したい商品を取り扱っているか確認する必要があります。

SBI証券と楽天証券はどちらも豊富な商品を取り扱っているため、多様な取引で資産運用が可能です。

なお、NISAでの両社の取扱商品数を比較すると、両社とも国内株式、外国株式、投資信託・海外ETFを取り扱っている点は同じですが、SBI証券ではIPOも取り扱いがあります。

IPOは新規公開株で、上場日に売却すると利益を得やすいことが特徴です。NISAでは売買益が非課税となるため、IPOとの相性はよいといえるでしょう。

NISAでIPO銘柄に投資して利益を得たい方はSBI証券がおすすめです。

また取扱商品の種類は同じであっても、取扱銘柄数は証券会社によって異なる点に注意が必要です。次に、投資信託と国内株式、海外株式などの取扱銘柄数を紹介します。

投資信託の取扱銘柄数|どっちも2,500銘柄以上を取り扱っている

投資信託の取扱銘柄数は、SBI証券が2,559銘柄であるのに対して、楽天証券は2,572銘柄と楽天証券がわずかにリードしています。(2024年8月時点)

ただし、差はわずかなものであり、ほかの証券会社に比べるとどちらの証券会社も取扱銘柄数は多いといえるでしょう。

投資信託の銘柄数が多いとリスク分散に役立ちますが、運用コストが増えたり、リターンが低下したりなどのデメリットもあります。

リスク許容度や投資額によって適切な銘柄数は異なります。

SBI証券も楽天証券も投資信託の取扱銘柄数が多いため、自身の目的や状況にあわせた銘柄を選びやすいでしょう。

国内株式数|福証・札証があるSBI証券が有利

国内株式は、楽天証券が東証と名証の上場銘柄のみを扱っているのに対して、SBI証券は福証と札証の上場銘柄からも購入可能です。

国内株式の取引は東証がメインですが、中には名証や福証、札証などにのみ上場している企業もあります。

名証や福証、札証は地域に根付いた企業が多いことが特徴です。投資してみたいと考える企業が福証や札証にある場合は、SBI証券を検討してもよいでしょう。

ただし、東証以外の証券取引所では出来高や流動性が東証より低いため、材料によっては株価が大きく乱高下する可能性が高くなる点には注意が必要です。

なお、銘柄によっては東証と名証など複数の取引所に重複して上場しているものもあります。こうした場合は、流動性が高く、より有利な価格で注文しやすい東証の銘柄を購入するとよいでしょう。

海外株式数|ロシア・韓国・ベトナムも対象のSBI証券が有利

SBI証券と楽天証券は国内株式のみでなく、海外株式も取り扱っています。そのため、日本にいながら外国の株式の取引が可能です。

SBI証券はネット証券の中で最多の海外株式数であり、海外株式は、SBI証券のほうが楽天証券よりも多くの国の株式を取り扱っています。

具体的には、楽天証券が米国、中国、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールの6か国であるのに対して、SBI証券はロシア、韓国、ベトナムも加えた9か国です。

韓国株やロシア株、ベトナム株への投資に関心がある方はSBI証券を選択するとよいでしょう。

IPO|取扱銘柄の豊富なSBI証券がおすすめ!

IPO(新規公開株)は利益が出やすいことから人気を集めている取引の1つですが、SBI証券のほうが楽天証券より取扱銘柄が豊富なためおすすめです。

2023年を例に挙げると、楽天証券のIPO取扱銘柄数は61社でしたが、SBI証券は91社と約1.5倍多いです。

さらに、SBI証券のIPOの場合、抽選に外れてもチャレンジポイントが貯まり、次回の抽選で当たりやすくなるシステムを取り入れていることも大きなメリットといえるでしょう。

なお、IPOはSBI証券と楽天証券の両方同時に抽選に申し込めます。当選の確率が上がるため、両方で申し込むのもおすすめです。

iDeCoの取扱銘柄数|SBI証券の圧勝!

投資信託に毎月掛け金を積み立てて投資するiDeCo(確定拠出型年金)は、運用益がすべて非課税になる制度です。

iDeCoの取扱銘柄数は圧倒的にSBI証券のほうが豊富で、SBI証券のiDeCoの取扱銘柄数は元本変動型が83本、元本確保型が4本あります。

一方、楽天証券は元本変動型が35本、元本確保型が1本です。

SBI証券にすれば、幅広い選択肢から運用先を選択できるでしょう。

SBI証券にはどの商品を選べばよいかわからない方のために、DC Doctorと呼ばれるサポートツールも用意しています。なお、口座管理手数料はどちらの証券会社でも無料です。

単元未満株の取扱銘柄数|SBIは東証すべてが対象・楽天証券は一部のみ

通常の株式では100株を取引単位としている場合が多く、投資するためにはある程度の資金が必要です。

一方、単元未満株は1株から株式を購入できる制度のため、少額からでも投資可能なことが魅力です。

SBI証券では単元未満株がS株と呼ばれていますが、東証すべての株式(約3,500銘柄)が対象になります。それに対して楽天証券ではかぶミニと呼ばれ、東証の一部のみ(約1,600銘柄)が対象です。

多数の銘柄から選べるのはSBI証券のメリットですが、楽天証券にはリアルタイム取引に対応している利点があります。

手数料はどちらも無料ですが、楽天証券はリアルタイム取引の場合、スプレッドが0.22%発生するため、取引コストは少し高くなります。

【新NISA】つみたて投資枠の取扱銘柄数|どっちもほぼ同じ銘柄数

SBI証券と楽天証券それぞれのつみたて投資枠の取扱銘柄数は、SBI証券が235銘柄、楽天証券が238銘柄と、どちらもほぼ変わりません。(2024年8月時点)

新NISAでは旧制度のつみたてNISAを引き継いでいるつみたて投資枠があります。投資上限額は年間120万円で、長期投資に適した投資信託が対象です。

NISA口座の開設でとくにおすすめなのはSBI証券で、積立投資専用のスマホアプリも用意されているなどメリットがあります。

また、積立頻度も楽天証券では毎日か毎月の積立から選択できますが、SBI証券では毎週の積立も選択可能です。

SBI証券の新NISAにおけるおすすめの銘柄や選び方は、こちらの「SBI証券の新NISA(旧つみたてNISA)でおすすめの銘柄14選!」で紹介しています。参考にしてみてください。

【新NISA】成長投資枠の取扱商品と銘柄数|投信・外国株式でSBI証券が有利!

新NISAの成長投資枠では、投資信託のみでなく国内株式や海外株式をはじめ、ETFやIPOの取引も可能です。また、年間240万円の投資上限枠があります。

SBI証券では国内株が東証、名証、福証、札証から選べることに加え、外国株も9か国取り扱っています

また、楽天証券では成長投資枠の対象に含まれていないIPOも取引可能です。

できるだけ幅広い取扱商品の中から検討したい方や、成長投資枠でIPO投資をしたい方はSBI証券を選択しましょう

取扱手数料(国内株式)|どっちも無料!

国内株式の取扱手数料は、条件を満たせばどちらのネット証券でも無料です。

SBI証券の場合、取引報告書や各種交付書面を郵送ではなく、電子交付に切り替えると、手数料が無料になります。

一方で楽天証券は、ゼロコースの選択が手数料無料の条件です。また、SOR注文の利用同意も必要になります。

いずれの証券会社も約定代金に関係なく無料で売買可能なため、コストを抑えて投資できるでしょう。

取扱手数料(外国株式)|米国株式は同額!

外国株式の取扱手数料は、米国株式の場合どちらも同額で、約定金額の0.495%です。

米国株式の場合、取扱手数料のほかに為替手数料もかかる場合がありますが、SBI証券も楽天証券も買付売付ともに為替手数料はかかりません。

米国株式以外の取扱手数料は、どちらの証券会社もどの国の株式か、また約定代金はいくらかに応じて異なります。

米国株式はどちらも取扱手数料は同額のため、投資コストは変わりませんが、取扱銘柄数はSBI証券のほうが多い点を念頭にいれておきましょう。

クレカ積立|SBI証券の方が還元率は高い

SBI証券楽天証券

三井住友カード

楽天カード
クレカ積立還元率
・三井住友カード(NL):0.5%
・三井住友カード ゴールド(NL):1.0%
・三井住友カードプラチナプリファード:5.0%
・楽天カード:0.5%
(代行手数料年率0.4%以上の銘柄は1%)
・楽天ゴールドカード:0.75%
(代行手数料年率0.4%以上の銘柄は1%)
・楽天プレミアムカード:1.0%
年会費
・三井住友カード(NL):無料
・三井住友カード ゴールド(NL):11,000円
・三井住友カードプラチナプリファード:33,000円
・楽天カード:無料
・楽天ゴールドカード:2,200円(税込)
・楽天プレミアムカード:11,000円(税込)
公式サイト公式サイト

SBI証券と楽天証券では、投資信託の積立をクレジットカードでおこなった場合、ポイントが還元されます。そのため、クレジットカードで投資信託の積立をおこなうことがおすすめです。

ただし、両社で利用できるクレジットカードには違いがあるほか、ポイント還元率も利用するクレジットカードによって異なります。

SBI証券の場合、三井住友カードやタカシマヤカード、東急カードなどによる投資信託の積立が可能です。カードの種類によっては5%もの高い還元率を持つ場合があります。

楽天証券では楽天カードでのみクレカ積立が可能ですが、還元率は楽天プレミアムカードでも1%です。

どちらのネット証券もカードの種類によってポイント還元率が異なっていますが、還元率の高いクレジットカードは年会費がかかるため、注意しておきましょう。

貯められるポイントの種類|SBIはポイントの選択肢が豊富

SBI証券と楽天証券では、ともにサービスの利用によってポイントが貯まるシステムを採用しています。

貯められるポイントの種類はそれぞれ次のように異なります。

  • SBI証券:Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイント
  • 楽天証券:楽天ポイント・JALマイル

上記のように、SBI証券のほうがポイントの選択肢は幅広いことが特徴です。

自身が貯めたいポイントに応じてサービスを利用するとよいでしょう。

なお、SBI証券でポイントを貯める場合、還元率の高さからVポイントがおすすめです。とくにクレジットカードによる投資信託の積立では還元率が高くなります。

ポイント投資|楽天証券のほうが対象は広い

ポイント投資は、現金の代わりに普段の生活で貯めたポイントを利用して投資できるサービスです。ポイントを有効活用できるほか、少額からの投資が可能などのメリットがあります。

SBI証券でも楽天証券でもポイントを利用したポイント投資が可能です。ただし、ポイントを利用できる投資対象が異なります。

楽天証券では投資信託や国内株式、バイナリーオプション、米国株式にポイント投資が可能です。

一方、SBI証券は投資信託と国内株式のみポイント投資ができます。さまざまな投資対象にポイントを利用したい方は楽天証券を選択するとよいでしょう。

最低積立額|どちらも100円からで引き分け

両社の最低積立額は、どちらも同じで100円からです。

少額から積立可能なため、無理なく積立をおこなえるでしょう。

なお、最低積立額は証券会社や金融機関によって異なり、店舗型の銀行や証券会社では1000円からはじめられるケースが多いでしょう。

ロボアドバイザー|楽天証券の方が使いやすくて手数料も安い

近年、AI(人工知能)を活用して投資アドバイスを得たり、運用したりできるロボアドバイザーが注目を集めています。

SBI証券と楽天証券はいずれもロボアドバイザーが利用できる証券会社です。

SBI証券ではROBOPROと呼ばれるロボアドバイザーがありますが、利用するためにはFOLIOの証券総合口座を開設する必要があります。

楽天証券では楽ラップと呼ばれるロボアドバイザーが別会社の口座開設なしに利用でき、運用手数料もSBI証券より低額です。

アプリやツールの種類|SBI証券のほうが豊富

SBI証券と楽天証券ではさまざまなアプリやツールを用意しており、株取引や分析、銘柄検索などをおこなえます。

アプリやツールの種類に注目すると、SBI証券のほうが豊富です。具体的には、株アプリや米国株アプリ、かんたん積立アプリ、FXアプリなどがあります。

一方、楽天証券では、iSPEED for iPhone/AndroidやiSPEED FX、iSPEED 先物OPなどのアプリやツールが用意されています。

SBI証券のほうがアプリやツールは多いものの、機能が分散しているため使いにくいとの意見もあります。

使い勝手はそれぞれの証券会社によって異なるため、実際に利用してみて判断しましょう。

セキュリティ対策|どっちも万全のセキュリティ対策を実施

ネット証券においてとくに気になるのは、不正アクセスや情報漏洩などを防止するためのセキュリティ対策です。

SBI証券と楽天証券は、どちらも万全のセキュリティ対策を実施しており、安全性が高いといえます。

たとえばSBI証券は、デバイス認証やログイン通知、FIDO(スマホ認証)などにより、第三者からの不正アクセスを防止することが可能です。

楽天証券でも本人認証や不正ログイン、不正出金の通知などをおこなっており、万全の取り組みがなされています。

SBI証券と楽天証券はどちらもセキュリティ対策に力を入れているため、安全に利用できるでしょう。

銀行との連携|SBI証券は銀行連携で普通預金金利が0.3%に

SBI証券と楽天証券はいずれも銀行連携に対応しており、自動入出金や金利アップなどの特典を得られます。

とくにSBI証券とSBI新生銀行を連携すると、普通預金金利が年0.30%にアップするため、非常にお得です。

一方の楽天証券は、楽天銀行との連携による普通預金金利は最大年0.10%と優秀ですが、SBI証券に比べると低くなります。

またSBI証券は、住信SBIネット銀行や三井住友銀行との口座連携も可能です。

三井住友銀行のOliveならクレカ積立で最大5.0%が還元されたり、住信SBIネット銀行なら外貨預金が低コストだったり、それぞれ特典があります。

銀行の選択肢が多く連携の特典も豊富であることから、銀行との連携はSBI証券の方が優れているといえるでしょう。

キャンペーン|口座開設キャンペーンはSBI証券がおすすめ

SBI証券と楽天証券は、どちらも新規口座開設キャンペーンを実施しています。

2024年10月現在、SBI証券は新規口座開設と一定の条件達成で最大16,600円相当のVポイントが還元されるキャンペーンを実施中です。

一方の楽天証券は、クイズに答えて楽天証券と楽天銀行の口座開設&条件達成で最大4,000ポイントがプレゼントされるキャンペーンを実施しています。

口座開設で付与される特典はSBI証券の方が大きいですが、楽天証券は口座開設後に適用されるキャンペーンを豊富に実施しているため、積極的に取引をするのなら楽天証券の方がお得になる可能性もあります。

新規口座開設でお得にポイントを獲得したいのであれば、SBI証券の方がおすすめです。

SBI証券と楽天証券はどっちがおすすめ?

これから口座を開設しようと考えている方はどちらがよいか悩むかもしれません。

どちらの証券会社がおすすめかは、どのような投資をしたいと考えているかによって異なります。ここでは、SBI証券と楽天証券のそれぞれがおすすめの方を紹介します。

SBI証券楽天証券
おすすめな方
IPOや外国株式への投資をしたい方
・多くの銘柄から選択したい方
・ポイントを貯めたい方
楽天ユーザーの方
・ポイント投資をしたい方
・使いやすいアプリやツールを探している方
公式サイト公式サイト

投資の選択肢を増やしたい方にはSBI証券がおすすめ

まず、SBI証券がおすすめなのは次のような条件に当てはまる方です。

  • IPOや外国株式への投資をしたい方
  • できるだけ多くの銘柄から選択したい方
  • ポイントを貯めたい方

SBI証券ではIPO銘柄や外国株式が豊富なことが特徴です。そのため、IPOや外国株式の投資をしたい方におすすめです。

また、国内株式や投資信託などの取扱銘柄数も豊富です。できるだけ多くの銘柄を検討して投資したい方にも向いています。

さらに、SBI証券では貯められるポイントの種類もVポイントやPontaポイント、dポイントなど豊富です。自身が貯めたいポイントがある方もSBI証券を検討してみるとよいでしょう

楽天ポイントを貯めたい方には楽天証券がおすすめ

楽天証券がおすすめなのは次のような方です。

  • 楽天ユーザー
  • ポイント投資をしたい方
  • 使いやすいアプリやツールを探している方

楽天証券では、さまざまな取引によって楽天ポイントが貯められます。そのため、楽天ユーザーにおすすめです。

また、楽天サービスで貯めたポイントを利用して投資もできます。ポイント投資の対象は投資信託、国内株式、米国株式、バイナリーオプションと幅広いため、楽天ポイントで投資したい方にも楽天証券はおすすめです。

さらに、楽天証券のアプリやツールは使いやすいと評価が高いことが魅力です。使いやすいアプリやツールを利用して取引したい方にも楽天証券は向いています

SBI証券と楽天証券で迷ったら併用して使い分けよう!

SBI証券と楽天証券を併用すればそれぞれの証券会社のメリットを享受できため、迷ったときは併用して使い分ける方法がおすすめです。

たとえば楽天ユーザーの方であれば、楽天証券でポイントを貯めつつ、SBI証券では楽天証券で取り扱いがない銘柄を取引するという利用方法が考えられます。

SBI証券と楽天証券の両方を使い分けるメリットや方法、注意点などについて解説します。

2つの証券口座を使い分けるメリット

SBI証券と楽天証券、両方の証券口座を使い分けるメリットは次のとおりです。

  • 購入する商品・銘柄の選択肢が増える
  • IPOに同時に申し込みできるため、当選確率が上がる
  • 幅広く情報収集ができる
  • 各社独自の取引アプリやツールを使用できる
  • システム障害が起きたときにも対処できる

SBI証券と楽天証券ではほぼ同じような銘柄を取り扱っていますが、若干の違いがあるため、併用することで投資先の選択肢が増えます。

IPOも両方の証券口座から申し込みできるので、当選確率が2倍になる点も大きなメリットです。

ほかにも、各社独自のセミナーやコラムによる情報収集ができたり、便利なアプリやツールを利用できたりする点も便利です。

もしも一方の証券口座でシステム障害が起きても、もう一方の証券口座では取引が可能なため、取引のチャンスを逃す心配もありません。

両方の証券口座を効果的に使い分ける方法

SBI証券と楽天証券を使い分けるのであれば、両方のメリットを最大限に享受できるようにしましょう。

効果的に使い分ける方法の例は次のとおりです。

  • SBI証券:NISAとiDeCoの資産運用をメインに、クレカ積立で毎月ポイントを得る
  • 楽天証券:楽天サービスで貯めたポイント投資をメインに、日経テレコン(楽天証券版)で情報収集する

SBI証券はNISAとiDeCoの商品数が多いため、NISA口座を開設して余力があればiDeCoの運用も始めてみましょう。

またクレカ積立のポイント還元率は最大5.0%と高く、効率的にポイントを貯めるのにも向いています。

一方の楽天証券は、ポイント投資の選択肢が幅広いという強みがあることから、ポイント投資をメインに回していく方法がおすすめです。

また楽天証券のiSPEEDアプリでは、日経テレコン(楽天証券版)を無料で購読できるため、情報収集にも向いています。

このように使い分けをすれば、SBI証券と楽天証券の強みを活かしながら効果的に資産運用が可能です。

証券口座の併用には注意点もある

SBI証券と楽天証券を併用する場合、複数の口座を管理する必要があるため、口座間の資産の管理が煩雑になるでしょう。

資金や金融資産の総額を把握するために、それぞれの口座の利益と損失を計算する必要があります。また、IDやパスワードもそれぞれ管理しなければなりません。

さらに、複数の証券口座がある場合、自身で確定申告が必要なケースがある点や、資産が分散することで優遇条件を満たせなくなる可能性がある点にも注意が必要です。

なお、NISAは一人1口座のみ開設可能な点にも注意しましょう。SBI証券と楽天証券の両方でNISA口座を開設することはできません。

SBI証券と楽天証券の口座開設の流れを比較

SBI証券と楽天証券の口座開設の流れを比較してみました。

証券会社申し込みの流れ
SBI証券1:SBI証券の公式サイトから口座開設を申し込む
2:本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出
3:口座開設完了通知がメールまたは郵送でSBI証券から届く
4:SBI証券にログインして初期設定をおこなう
楽天証券1:楽天証券の公式サイトから口座開設を申し込む
2:本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出
3:審査完了後にログインIDがメールで通知される
4:楽天証券にログインして初期設定をおこなう

いずれも4ステップで簡単に口座開設が可能です。

SBI証券と楽天証券、それぞれの口座開設の流れを詳しく解説します。

SBI証券の口座開設の流れ

SBI証券で口座を開設する際の流れは次のとおりです。

  1. SBI証券の公式サイトから口座開設を申し込む
  2. 本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出
  3. 口座開設完了通知がメールまたは郵送でSBI証券から届く
  4. SBI証券にログインして初期設定をおこなう

SBI証券の口座開設は、すべてインターネットで完結します。

本人確認書類の提出完了後は、SBI証券から送付されるメールまたは書面の内容に従い、初期設定をおこないましょう。

初期設定が完了すれば、SBI証券での取引を開始できるようになります。

楽天証券の口座開設の流れ

楽天証券で口座を開設する際の流れは次のとおりです。

  1. 楽天証券の公式サイトから口座開設を申し込む
  2. 本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出
  3. 審査完了後にログインIDがメールで通知される
  4. 楽天証券にログインして初期設定をおこなう

SBI証券と同様、楽天証券もインターネットのみですべての手続きが完了します。

申し込み後に審査が完了するとメールでIDが通知されるため、楽天証券にログインして初期設定を済ませましょう。

初期設定が完了すれば、楽天証券で取引を開始できます。

NISA口座をSBI証券か楽天証券に乗り換える方法

NISA口座は1人につき1口座と決まっているため、すでにNISA口座を持っておりSBI証券や楽天証券に乗り換える場合は、移管手続きが必要です。

SBI証券から楽天証券、楽天証券からSBI証券に乗り換える方法をそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。

SBI証券から楽天証券に乗り換え

SBI証券から楽天証券に乗り換える際の移管方法は次のとおりです。

  1. SBI証券にログイン
  2. 「口座管理」から「お客さま情報 設定・変更」「お取引関連・口座情報」の順に選択
  3. 「NISA」から「他社への変更手続き」で移管の申し込みをする
  4. SBI証券から勘定廃止通知書が送付される
  5. 楽天証券でNISA口座を申し込む
  6. 勘定廃止通知書を含む必要書類を楽天証券に送付
  7. 約1か月でNISA口座の変更が完了する

まずはSBI証券で所定の手続きをおこない、勘定廃止通知書を受け取りましょう。

勘定廃止通知書の受け取り後は楽天証券でNISA口座の移管手続きを進めます。書類に不備がなければ、1か月程度でNISA口座の移管が完了するでしょう。

楽天証券からSBI証券に乗り換え

次に、楽天証券からSBI証券にNISA口座を乗り換える方法を紹介します。

  1. 楽天証券にログイン
  2. 「NISA」から「管理・手続き」「NISA口座申込/受付状況」の順に選択
  3. 「NISA口座 各種手続き」から「他の金融機関へNISA口座を移す」で移管の申し込みをする
  4. 楽天証券から勘定廃止通知書が送付される
  5. SBI証券でNISA口座を申し込む
  6. 勘定廃止通知書を含む必要書類をSBI証券に送付
  7. 約1か月でNISA口座の変更が完了する

手続きの方法はSBI証券から楽天証券に移管する際とほぼ同じで、まず楽天証券で手続きして勘定廃止通知書を請求します。

勘定廃止通知書が届いたらSBI証券でNISA口座の移管手続きをし、必要書類を送付しましょう。

書類の送付後、約1か月でSBI証券への移管が完了します。

SBI証券と楽天証券についてよくある質問

SBI証券と楽天証券についてよくある質問をまとめました。具体的には、次のような質問です。

  • 初心者におすすめなのはSBI証券と楽天証券のどっち?
  • 証券会社の乗り換えはできる?
  • 他におすすめのネット証券はある?

こうした点を疑問に感じている方は参考にしてください。

初心者におすすめなのはSBI証券と楽天証券のどっち?

どちらのネット証券もサービスが充実しているため、初心者におすすめです。自身が何を重視するか、また楽天のサービスをよく利用しているかで選択するとよいでしょう。

できるだけ多くの取扱銘柄の中から投資対象を検討したい方はSBI証券がおすすめです。一方、楽天のサービスをよく利用する方は楽天証券のほうが向いています。

どちらがよいか決められない方は両方の口座を開設して試してみるのも1つの方法です。口座開設や口座を維持するための費用は必要ありません。

実際に両方のネット証券を試して、将来的には自身にあうほうに資産をまとめてもよいでしょう。

証券会社の乗り換えはできる?

証券会社の乗り換えは可能で、現在保有中の株式や投資信託を別の証券会社に移管できます。

証券会社を乗り換えることによって、取引手数料を軽減したり、複数の口座の管理を楽にしたりできることがメリットです。

NISA口座の場合も1年に1回は金融機関を変更できます。変更を希望する前年の10月1日から変更を希望する年の9月30日までに変更手続きをおこないましょう。

移管する場合、出庫に手数料がかかる、外国株の移管には対応していない場合があることなどに注意が必要です。

他におすすめのネット証券はある?

SBI証券や楽天証券以外でおすすめのネット証券には、マネックス証券や松井証券、auカブコム証券などがあります。

マネックス証券は、単元未満株も取り扱いがあり、少額からの投資がしやすいネット証券です。

松井証券は、シンプルな手数料体系を採用しているほか、豊富なツールや充実したサポートなどがあり、初心者におすすめです。

auカブコム証券は、日本株の積立投資ができたり、さまざまな方法による自動売買注文ができたりするなど、初心者から中上級者までおすすめできます。

両方の特徴を理解して最適な証券会社を選ぼう!

本記事では、SBI証券と楽天証券を徹底比較し、それぞれの特徴を詳しく解説してきました。

SBI証券は取扱銘柄数が豊富で、さまざまな種類のポイントが貯めやすいことが特徴です。初心者の方にも使いやすくNISA口座の取扱商品も多いため、どちらか迷ったときはSBI証券を選択しましょう。

楽天証券は楽天サービスをよく利用する方におすすめのネット証券です。楽天経済圏の方は、楽天証券を選択するとよいでしょう。

どちらのネット証券も初心者におすすめですが、それぞれの特徴をよく理解したうえで自身にあった証券会社を選ぶことが重要です。

SBI証券楽天証券
おすすめな方
・多くの銘柄から選びたい方
・外国株を購入したい方
・IPO銘柄に投資したい方
・楽天サービスを利用中の方
・NISA口座を開設したい方
・ポイント投資をしたい方
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