「オール・カントリーとS&P500は両方を買うべきなのか」という悩みを抱えている投資家は多いでしょう。
結論、オール・カントリーとS&P500は、片方を買っても両方を買っても間違いではありません。
投資家それぞれに投資のスタイルがあるため、スタイルに合わせて持ち方を考える必要があります。
本記事では、オール・カントリー(オルカン)とS&P500のメリットやデメリット、両方買う場合のメリットや注意点などをまとめました。
本記事を参考に、自身の投資スタイルにあったポートフォリオを組んでみてください。
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オール・カントリーとS&P500は両方買うべき?
結論、オール・カントリーとS&P500の選択に迷ったら、両方の購入もおすすめです。
オール・カントリーとS&P500のどちらを購入するかは、投資スタイルによって異なります。
両方買うメリット・デメリットを参考にしながら、片方を購入するのか両方保有するのかを選んでみてください。
どっちを買うかは投資スタイルで決める
オール・カントリーとS&P500は、それぞれ異なる投資対象を持つため、どちらを選ぶべきかは投資家のスタイルによって決まります。
S&P500はアメリカの主要企業に投資しており、アメリカ経済の成長を期待したい場合に適しています。
一方で、オール・カントリーは全世界の株式市場に幅広く投資しているため、アメリカ以外の成長も取り込みたい場合に向いているでしょう。
アメリカ市場に期待したいならS&P500、全世界に分散投資して安定性を重視したいならオール・カントリーがおすすめです。
迷ったらオール・カントリーとS&P500を両方買うのもおすすめ
投資判断に迷った場合、オール・カントリーとS&P500を両方購入するのもよいでしょう。
両方を購入するとS&P500でアメリカ市場の成長を享受しつつ、オール・カントリーで全世界に分散投資できます。
両方を持つとオール・カントリーのみを保有する場合よりもアメリカの比重を大きくできるため、アメリカ銘柄に期待しながらも分散投資ができるポートフォリオを持ちたい方にもおすすめです。
両方買うメリット・デメリットを比較!
オール・カントリーとS&P500の両方を買うメリットとデメリットの比較してみましょう。
両方を買うメリットは次のとおりです。
- 分散投資ができる
オール・カントリーは全世界株式、S&P500はアメリカ銘柄に特化しているため、複数の地域に分散投資できる - ファンド選択に悩む時間を減らせる
どちらか一方を選ぶ悩みが無くなるため、その分資産運用にかけられる時間が増える - アメリカ銘柄の比重を調整できる
両方のファンドの保有バランスを調整すれば、アメリカ銘柄の比重を柔軟に調整できる
一方、デメリットは次のとおりです。
- 手数料が増加する
保有ファンドが増えることで、信託報酬などのコストが増える - 管理の手間が増える
複数ファンドを保有すると、リバランスや資産管理が複雑になる - 資産配分が難しくなる
アメリカ銘柄の比重のバランスを自身で調整する必要がある
それぞれのメリット、デメリットを比較して、両方を保有するかどうかを判断しましょう。
オールカントリーとS&P500のメリット・デメリットを比較!
オールカントリーとS&P500のメリット・デメリットの比較を紹介します。
商品 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オール・カントリー | ・日本を含む全世界に国際分散投資ができる ・100円から投資できる ・信託報酬が低水準 | ・60%はアメリカに集中している ・成長率が好ましくない国にも投資される ・過去4年間の値動きはS&P500より利回りが低い |
S&P500 | ・投資初心者でも始めやすい ・分散投資ができる ・手数料が安い | ・ハイリターンには期待できない ・短期的に利益を上げたい方には向いていない ・投資対象国がアメリカのみ |
オールカントリーとS&P500のそれぞれのメリット・デメリットを比較し、自身にあった商品を選んでみましょう。
それぞれのメリット、デメリットについては次項から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
オール・カントリー(オルカン)のメリット
オール・カントリーのメリットは、次のとおりです。
- 日本を含む全世界に国際分散投資できる
- 100円から投資できる
- 信託報酬が低水準
一つずつ解説します。
日本を含む全世界に国際分散投資ができる
オール・カントリーは、世界中の多様な市場に投資できます。
資産運用は投資先を1つに絞るのではなく、さまざまな銘柄に分散投資をすると損失のリスクを抑えられます。
オール・カントリーは1本で世界中の国に分散投資できるため、リスクを回避しつつ、手堅く利益を狙う投資を実現できます。
100円から投資できる
オール・カントリーは、100円から投資できます。
株式投資で分散投資するとなると数十万円程度のまとまった資金が必要ですが、オール・カントリーであれば投資初心者やまとまった資金が用意できない方でも手軽に投資できます。
また、少額から投資をはじめれば、リスクを抑えつつ投資経験を積めます。
少額投資でも長期的に積立をすると十分資産形成ができるため、資産運用の第一歩にも向いているファンドです。
信託報酬が低水準
オール・カントリーは信託報酬が低水準であり、コストを抑えた投資が可能です。
信託報酬は純資産総額にパーセンテージをかけた金額が請求され、年1.0〜2.0%程度かかるのが一般的です。
投資信託を保有している間は継続して発生するため、抑えた分だけ確保できる利益が大きくなります。
オール・カントリーは純資産総額に対して0.05775%(2024年10月時点)に設定されており、非常に低い水準です。
運用コストが低い点は、資産を効率的に増やすうえで大きなメリットでしょう。
オール・カントリー(オルカン)のデメリット
オール・カントリー(オルカン)には、次のようなデメリットもあります。
- 60%はアメリカに集中している
- 成長率が好ましくない国にも投資される
- 過去4年間の値動きはS&P500より利回りが低い
それぞれ詳しく解説します。
60%はアメリカに集中している
オール・カントリーは国際分散投資を提供する投資信託ですが、投資対象の約60%はアメリカの企業に集中しています。
47の国や地域が投資対象ですが、対象の区や地域に均等に投資できる投資信託ではありません。
例えばすでにアメリカ銘柄に投資をしている方は、オール・カントリーの投資銘柄に重複する部分が出てくる可能性があるため、投資先をよく考える必要があります。
成長率が好ましくない国にも投資される
オール・カントリーは全世界の株式市場に分散投資できますが、成長率が低い国や経済的に不安定な地域にも投資されます。
そのため、リスクが高い国や地域に投資したくない方にとってはデメリットになるでしょう。
成長率が低い国が構成比率として大きな比重を占めているわけではありませんが、オール・カントリーには成長率が低い国も含まれると把握しておきましょう。
過去4年間の値動きはS&P500より利回りが低い
オール・カントリーの過去4年間の値動きを見ると、S&P500に比べて利回りが低いです。
オール・カントリーとS&P500の過去の年率収益率は次のとおりです。
オール・カントリー | S&P500 | |
---|---|---|
2023年 | 19.6% | 23.3% |
2022年 | 2.1% | 6.0% |
2021年 | 32.7% | 44.5% |
2020年 | 9.0% | 10.3% |
2019年 | 26.8% | 30.5% |
オールカントリーは世界中の株式に分散投資するため、大きなリターンは見込めません。
ただし、損失のリスクも抑えられているため、安定感を求める方には向いているでしょう。
S&P500のメリット
S&P500のメリットは、次のとおりです。
- 投資初心者でも始めやすい
- 分散投資ができる
- 手数料が安い
一つずつ解説します。
投資初心者でも始めやすい
S&P500は、投資初心者にとって始めやすい投資商品です。
株価指数との連動を目指すインデックス商品であるため、値動きがわかりやすい点も特徴です。
アメリカを代表する500社に投資できる人気商品で、オール・カントリーと同様、新NISAで選べるファンドでもあります。
2000年代のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックなどの影響を乗り越え、現在も成長を続けているアメリカ市場に投資できるのは、大きなメリットです。
分散投資ができる
S&P500はアメリカの主要な500社に分散投資できます。
「Apple」や「Amazon」などの世界を代表する米国銘柄に分散投資できる点はメリットです。
リスクヘッジした状態で投資できるため、とくに投資初心者の方も安心できるでしょう。
手数料が安い
S&P500の信託報酬は年0.09372%と低く設定されています。
ほかの人気ファンドとの信託報酬の比較は次のとおりです。
ファンド | 信託報酬 |
---|---|
S&P500 | 0.09372% |
eMAXIS Slim 国内株式 | 0.143% |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1338% |
コストを抑えてアメリカ市場に投資したい方は、S&P500へ投資しましょう。
S&P500のデメリット
S&P500には、次のようなデメリットがあります。
- ハイリターンには期待できない
- 短期的に利益を上げたい方には向いていない
- 投資対象国がアメリカのみ
それぞれのデメリットについて解説します。
ハイリターンには期待できない
S&P500は、ハイリターンを狙える金融商品ではありません。
S&P500はあくまでも株価指数との連動を目指して運用されるものであり、平均以上のリターンは狙えません。
S&P500のように500社に分散投資する商品は、ローリスクローリターンになります。
その分、リスクも抑えられているため、投資初心者の方にもおすすめのファンドです。
短期的に利益を上げたい方には向いていない
S&P500は長期的な成長に投資してリターンを狙う商品であり、短期的な利益を求める投資家には適していません。
S&P500はアメリカの500社の銘柄で構成されているため、S&P500に含まれている1つの企業の業績が伸びても、短期間で大きな利益は期待できません。
たとえば、1か月や2か月で大きなリターンを狙うような投資をしたい方には不向きです。
S&P500に投資するのであれば、数年~数十年単位で利益を積み重ねるようなイメージをしておきましょう。
投資対象国がアメリカのみ
S&P500の投資先はアメリカの企業に限定されているため、地域リスク面での分散投資の効果はありません。
S&P500はアメリカ経済の動向に強く依存するため、アメリカ以外の地域の成長や市場の動きから得られる利益を確保できません。
アメリカ以外の企業も含めて分散投資したい場合は、オール・カントリーの方が向いています。
オール・カントリーとS&P500の基本情報
オール・カントリーとS&P500の基本情報は次のとおりです。
項目 | オール・カントリー | S&P500 |
---|---|---|
投資対象 | 全世界(日本含む) | アメリカ主要500社 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | S&P500インデックス |
信託報酬 (年率・税込) | 0.05775%以内 | 0.09372%以内 |
過去5年のリターン (年率) ※1 | +18.74% | +22.29% |
リスク分散 | 全世界に分散 | 米国株式に集中 |
オール・カントリーは全世界に分散投資をし、特定の地域リスクを避けながら安定的な運用を目指せます。
一方で、S&P500はアメリカ主要500社を投資対象にしており、「Microsoft」「Apple」「Amazon」など米国の世界的大企業の成長の恩恵を享受できます。
各ファンドの特徴を把握し、自身にあった商品を選んでみてください。
オール・カントリーとS&P500を項目別に比較
オール・カントリーとS&P500を次の項目別に比較します。
- 年間収益率
- 組入銘柄
- 分散性
どちらを買うのか迷っている方は、比較結果を参考にしてみてください。
年間収益率:利回りはどれくらい?
年間収益率の観点から見ると、次のとおり過去5年間のデータでは、S&P500に投資した方がオール・カントリーよりも高いリターンを得られています。
S&P500 | オール・カントリー | |
---|---|---|
2023年 | 23.3% | 19.6% |
2022年 | 6.0% | 2.1% |
2021年 | 44.5% | 32.7% |
2020年 | 10.3% | 9.0% |
2019年 | 30.5% | 26.8% |
とくに、アメリカの株式市場が力強い成長を見せた近年では、S&P500のパフォーマンスが優れている場合が多いです。
しかし、あくまでも過去の実績であり、未来の収益率がどうなるのかは誰にも予測できません。
投資する場合は、過去のデータに基づきつつも、将来の市場環境を考えて投資先を判断する必要があります。
組入銘柄:どんな会社が入ってる?
オール・カントリーとS&P500の組入銘柄上位5位はどちらも同じ銘柄です。
ファンド | 組入銘柄上位5位 |
---|---|
オール・カントリー | ・マイクロソフト(Microsoft) ・アップル(Apple) ・エヌビディア(NVIDIA) ・アマゾン ドットコム(Amazon) ・アルファベット A(GOOGL) |
S&P500 |
オール・カントリーもアメリカ銘柄に投資しているため、投資先の主要銘柄は重複します。
しかし、オール・カントリーはアメリカ以外に日本を含む先進国や、新興国などの銘柄も構成に組み込まれているため、アメリカ以外の銘柄を組み込みたい方はオール・カントリーが向いているでしょう。
分散性:リスクは低い?
オール・カントリー、S&P500ともに分散投資ができるため、リスクは抑えられています。
どちらかと言えば、オール・カントリーの方が多様な国や地域に投資できるため、分散性は高いといえます。
オール・カントリーで投資できる国の一例は、次のとおりです。
- アメリカ
- 日本
- イギリス
- カナダ
- フランス
S&P500はアメリカ企業に集中して投資する商品のため、地域による分散性は低めです。
地域リスクの分散性という点では、オールカントリーの方が分散効果があるといえます。
NISA対応:NISA口座で積み立てできる?
オール・カントリーとS&P500は、どちらもNISA口座で積み立てできます。
2024年から始まった新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠と合わせて360万円まで非課税で利用できます。
オール・カントリーとS&P500でNISAを活用しながら長期投資をすると、非課税の利点を享受しつつ複利効果を最大限に活用できるため、ぜひ利用してみてください。
【シミュレーション】オールカントリーとS&P500のチャートを比較!
オールカントリーとS&P500のチャートを比較してみましょう。
年率リターン | オールカントリー(eMAXIS Slim) | S&P500 |
---|---|---|
1年リターン | +25.74% | +28.87% |
3年リターン | +17.03% | +20.37% |
5年リターン | +18.74% | +22.29% |
それぞれのファンドの過去の実績を参考にしながら、三菱UFJアセットマネジメントの投資シミュレーションを利用して算出したそれぞれのファンドの5年後の予想資産投資額は次のとおりです。
オールカントリーの投資シミュレーション
- 元本:100万円
- 投資期間:5年
- 想定リターン:18.74%(過去5年間のリターンを適用)
- 5年後の予想資産額:2,360,398円
S&P500の投資シミュレーション
- 元本:100万円
- 投資期間:5年
- 想定リターン:20%※1
- 5年後の予想資産額:2,488,320円
※1 過去5年間のリターンを適用。ただし、シミュレーションの想定リターン(年率)が上限20%なため、20%で算出
それぞれのファンドは過去に安定したリターンの実績があります。
購入を悩んでいる方はシミュレーション結果とあわせて考慮し、検討してみてください。
どっちがいい?オール・カントリーとS&P500に向いている人の特徴
オール・カントリーとS&P500に向いている人の特徴についてまとめました。
オール・カントリーとS&P500の持ち方について悩んでいる方は、ぜひ、参考にしてみてください。
オール・カントリーだけでいい人の特徴
オール・カントリーだけでいい人の特徴は次のとおりです。
- 世界中の株式に分散投資をしてリスクを抑えたい人
- 米国以外の株式にも期待したい人
オール・カントリーは世界中の銘柄に広く分散投資が可能で、地域リスクを抑えながら長期的に資産を増やしたい方におすすめです。
アメリカ以外にも成長の可能性がある新興国や他の先進国にも投資できるため、米国以外の株式にも期待したい人にも向いています。
S&P500だけでいい人の特徴
S&P500だけでいい人の特徴は次のとおりです。
- 分散投資をしながらもアメリカ経済の成長に期待したい人
- 過去の運用実績がよいファンドを持ちたい人
S&P500はアメリカの主要企業に投資できるため、米国市場の成長を最大限に享受したい方におすすめです。
また、S&P500の過去5年のリターン(年率) は+22.29%であり、オールカントリーの +18.74%より実績があるため、過去の運用実績がよいファンドを持ちたい方にも向いているでしょう。
オール・カントリーとS&P500両方がおすすめな人の特徴
オール・カントリーとS&P500の両方がおすすめな人の特徴は次のとおりです。
- アメリカ銘柄の比重を調整したい人
- ファンド選択に悩む時間を減らしたい人
両方を保有すると、自身のポートフォリオ内でのアメリカ銘柄の比重を調整できます。
また、ファンドの選択に悩む時間を減らしたい方は、両方を保有するのもおすすめです。
オール・カントリーとS&P500を両方買う場合の割合
オール・カントリーとS&P500を両方買う場合は、ニーズや目的にあわせて割合を調整しましょう。
リスク分散をしたい方や米国株に期待したい方におすすめの割合を紹介します。
リスク分散したい方はオール・カントリー多め
リスク分散をしたい方は、オール・カントリーを多めに持つとよいでしょう。
例えば、オール・カントリーを70%、S&P500を30%のような配分で保有すると世界中の株式に幅広く分散投資ができるため、リスクを抑えやすくなります。
特定の国や地域に依存せず、安定した成長を目指したい方におすすめです。
米国株に期待したい方はS&P500多め
成長著しいアメリカの株式市場のリターンを最大限に享受したい方は、S&P500に多めに配分しましょう。
S&P500を70%、オール・カントリーを30%のような比率で保有すると、、リスク分散を図りながらも米国株を多めに投資できます。
米国経済の成長に強く期待したい方に向いています。
オール・カントリーとS&P500を両方買う際の注意点
オール・カントリーとS&P500を両方買う際の注意点は、次のとおりです。
- アメリカ株比率が高くなり分散性が弱まる
- 同じ相関係数を持つため市場下落時のリスクは高い
両方のファンドの保有を検討している方は事前に確認してみてください。
アメリカ株比率が高くなり分散性が弱まる
オール・カントリーとS&P500を両方買う場合、アメリカ株比率が高くなり、分散性が弱まります。
オール・カントリーの投資比率の約60%はアメリカ株で占められており、S&P500もアメリカ市場に特化しています。
そのため、両方買うとアメリカ株の投資比率が高くなり、地域リスクを抑えづらくなります。
分散性を高くしてリスクヘッジしたい方にとっては、デメリットになるかもしれません。
同じ相関係数を持つため市場下落時のリスクは高い
オール・カントリーとS&P500は、どちらもアメリカ市場の影響を受けやすく、同じ相関関係を持つため市場下落時のリスクが高いです。
また、世界株式と米国株式の10年間の相関関係に関しても0.97〜0.98であり、両方を保有しても暴落時のリスク回避にはなりづらいでしょう。
株式暴落時のリスクを回避したい場合は、株式ではなく債権や不動産などの他の銘柄への投資もおすすめです。
オール・カントリーとS&P500を買うのにおすすめの証券会社3選
オール・カントリーとS&P500を買うのにおすすめの証券会社3選は次のとおりです。
サービス名 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
サービス画像 | |||
口座数 | 1,300万口座 ※SBIネオトレード証券の口座数と合算 | 1,100万口座 | 260万口座 |
ポイント投資 サービス | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
NISA/iDeCo 対応の有無 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
クレカ積立 最大還元率 | 3.0% | 2.0% | 1.1% |
おすすめな方 | 自身の好みのポイントを貯めたい方 | 楽天ポイントを活用したい方 | 便利な資産管理ツールを利用したい方 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
それぞれの証券会社の特徴について解説します。
1.SBI証券
口座開設数 | 1,300万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 2,569銘柄※1 |
IPO実績 | 91社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など9か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(三井住友カードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | Vポイントなど5種類 |
- NISAを始めてみたい
- クレカ積立でお得に投資したい
- 取扱銘柄が多い証券を選びたい
SBI証券は自身の好みのポイントを貯めたい方におすすめです。
SBI証券で貯められるポイントは次のとおりです。
- Vポイント
- Pontaポイント
- dポイント
- JALマイル
- PayPayポイント
貯めたポイントは、1ポイント=1円分として投資信託の買付に活用可能です。
クレカ積立も最大3.0%の還元率で利用できるため、お得にポイントを貯めたい方にも向いています。
オール・カントリーとS&P500で資産運用をしながら、自身の好みのポイントを貯めたい方はぜひ利用してみてください。
2.楽天証券
口座開設数 | 1,100万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 2,572銘柄※1 |
IPO実績 | 61社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など6か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
- 頻繁に楽天サービスを利用する方
- 楽天ポイントで投資をしたい方
- .投資信託の銘柄数が豊富な会社を選びたい方
楽天グループを利用している方や、楽天ポイントを活用したい方は楽天証券がおすすめです。
貯まった楽天ポイントは、投資信託の購入に1ポイント1円から利用できます。
また、楽天ポイントは楽天市場や楽天トラベルなどの他の楽天グループのサービスでも利用可能で、普段のお買い物やサービス利用にも便利に活用可能です。
オール・カントリーとS&P500の購入を通じて、楽天ポイントを貯めたい方はぜひチェックしてみてください。
3.マネックス証券
口座開設数 | 260万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 1,700銘柄以上※2 |
IPO実績 | 53社※3 |
取引手数料 | 55円〜 |
外国株 | 米国・中国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(dカードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | マネックスポイント |
- 米国株・中国株に投資したい方
- クレカ積立でポイント貯めたい方
- 1株単位で取引したい方
投資をスムーズに行うための多機能ツールやアプリが充実している証券会社を探している方は、マネックス証券がおすすめです。
「MONEX VISION」(資産分析)や「MONEX VIEW」(資産推移)など便利なツールが利用可能で、オール・カントリーやS&P500の日々の値動きの変化や将来のリターン予測の確認、追加購入の提案など、初心者から上級者まで役立つ機能を利用できます。
また、資産運用を通じてマネックスポイントを貯められるうえに、クレカ積立にも対応しているため、お得にポイントを貯めたい方にも向いています。
資産運用に便利なツールを利用しながら投資をしたい方は、マネックス証券をチェックしてみましょう。
オール・カントリーとS&P500をNISAで買うときの手順
オール・カントリーやS&P500にNISAで買うときの一般的な手順について紹介します。
手順は次のとおりです。
- 証券総合取引口座を開設する
本人確認書類やマイナンバーを準備しておくとスムーズ - NISA口座を開設する
既に他の金融機関でNISAを利用している場合は、金融機関の変更手続きが必要 - 証券口座に入金する
銀行口座からの振り込みや、クレジットカード決済などで入金 - 「オール・カントリー」「S&P500」を選択し購入する
NISAの場合、「つみたて投資枠」「成長投資枠」どちらで積立を行うかを選択 - 引落方法、購入金額を設定する
積立の場合は積立頻度や買付日、購入金額を設定
上記の手順でNISAを活用したオール・カントリーやS&P500への投資を始められます。
投資初心者でも簡単に取り組める手順なので、ぜひ、参考にしてみてください。
オール・カントリーやS&P500に関するよくある質問
オール・カントリーやS&P500に関する疑問に回答します。
それぞれの質問にわかりやすく回答しているため、ぜひ、参考にしてみてください。
オール・カントリーとS&P500はどちらの方がパフォーマンスがよい?
年間収益率で比較すると、過去5年間はS&P500の方がパフォーマンスがよいです。
しかし、将来的にどうなるのかは予測できないため、過去の情報はあくまでも参考程度にとどめておきましょう。
オール・カントリーとS&P500はどのような割合で買うべきですか?
どのような割合で買うのかは、投資戦略や自身のニーズによって異なります。
基本的にリスク分散したい方はオール・カントリーを多めに、米国株に期待したい方はS&P500多めに配分してみてください。
オール・カントリーとS&P500の手数料はどのくらいですか?
オール・カントリーとS&P500の信託報酬はそれぞれの次のとおりです。
- オール・カントリー:0.05775%
- S&P500:0.09372%
どちらのファンドも信託報酬が低いので、低コストで資産運用がしたい方にも向いています。
オール・カントリーの構成銘柄上位10社とは?
2024年8月末時点でのオール・カントリーの構成銘柄上位10社は、次のとおりです。
- アップル
- エヌビディア
- マイクロソフト
- アマゾン ドットコム
- アルファベット A
- メタ・プラットフォームズ A
- イーライリリー
- タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング
- ブロードコム
- JPモルガン・チェース
上位10社の多くは米国企業ですが、タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾)も含まれており、多様な企業に投資ができます。
S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)の構成銘柄上位10社とは?
2024年8月末時点でのS&P500の構成銘柄上位10社は、次のとおりです。
- アップル
- マイクロソフト
- エヌビディア
- アマゾン ドットコム
- アルファベット A
- メタ・プラットフォームズ A
- バークシャーハザウェイ B
- イーライリリー
- ブロードコム
- JPモルガン・チェース
上位10社はほとんどがテクノロジー企業で、アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった世界的なIT企業が大部分を占めています。
さらに、金融関連企業のバークシャーハザウェイや製薬業界のイーライリリーも含まれており、米国経済の多様な分野に投資ができます。
まとめ:オール・カントリーとS&P500を両方買うのもおすすめ
オール・カントリー(オルカン)とS&P500は、どちらか一方を買っても両方を買っても間違いではありません。
両方の購入がおすすめな方は次のとおりです。
- アメリカ銘柄の比重を調整したい人
- ファンド選択に悩む時間を減らしたい人
両方を保有する方はリスク分散したい方はオール・カントリー多め、米国株に期待したい方はS&P500多めなど、ニーズにあわせて配分を調整するとよいでしょう。
本記事を参考に、オール・カントリーとS&P500のメリットとデメリットを把握したうえで、両方買うのかを決めてみてください。
- 国内株式の売買手数料無料
- 取引銘柄が豊富
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