「資産運用しないと老後が厳しいらしいけど、何からはじめればよいのかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
また、早期退職(FIRE)を目指して、資産を増やしたいと考えている方もいるでしょう。
しかし「預金以外の方法でお金を増やしたことがない」「投資は損するかもしれない」などの不安により、なかなか資産運用に踏み出せない方も多く見られます。
本記事では、初心者でも100万円以下で始められるおすすめの資産運用6つと、100万円以上の資金があるときにおすすめの資産運用3つを紹介します。
なかには100円や実質0円でできる資産運用もあるため、少ない資金しかないという方もぜひ参考にしてみください。
記事を読めば資産運用をはじめるうえでの注意点や、年代別のおすすめ資産運用についてもわかるため、これから老後に向けてお金を増やしたい方は必見です。
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資産運用とは?必要なワケや主な方法を紹介
はじめに、資産運用はなぜ必要なのか、近年資産運用が重要視されている原因は何かについて解説します。
「そもそも資産運用は本当に必要なのか」と疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも資産運用とは?
資産運用は、手持ちの資産を投資し、利益を上げて資産を増やすことです。
具体的な例は次のとおりです。
- 株に投資し、価値が上昇したあと売却して値上がり益を取得する
- 株を保有している際に得られる配当で利益を得る
銀行に預け入れをする普通預金も、利息で利益を得られるため資産運用の一つです。
ただ大手銀行の利息は0.001%程度であり、預金の利益による資産の増加はほぼありません。
そのため効率的に資産を増やすためには、株式や債券、不動産などに投資して資産を増やす必要があります。
今資産運用が必要なわけ
資産運用の必要性が話題になっている主な原因は、老後の資産問題にあります。
2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」で公表された資産の中に、「老後20〜30年で約2,000万円が不足する」と受け取れるデータがあり、ニュースやSNSで話題となりました。
総務省「家計調査年報(令和4年)」によると65歳以上の夫婦のみの無職世帯の実収入は約24万6千円で、支出は約26万8千円で、収入よりも支出のほうが多いのが実態です。
また、公益財団法人生命保険文化センターによると、ゆとりのある老後生活に必要な金額は37万9千円というデータもでています。
これらにより、「人生100年時代」と言われる現代では老後の暮らしに年金のみでは足りず、老後に向けて資産運用が必要ではないかとの意識が広まりはじめているでしょう。
そのため、ある程度のリスクを踏まえても、資産運用をしてお金を増やしたい、お金を増やす方法はないかと興味を抱く方が増えています。
さまざまな資産運用方法
主な資産運用の方法は次のとおりです。
- 株式投資
- 債券
- 投資信託
- ETF
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
資産を大きく増やす方法には、株式投資や不動産投資などが挙げられます。
なかでも近年利用者が増えているのは、投資知識がなくてもはじめられるうえ、手間もかからない投資信託です。
また、投資の運用益が非課税になるNISAや、節税効果のある個人型年金iDeCoなども、効率的な資産運用として活用する方が増加しています。
【初心者向け】100万円以下でもできるおすすめの資産運用方法6選
初心者におすすめの資産運用方法は次の6つです。
- 投資信託
- ポイント投資
- ロボアドバイザー
- 個人向け国債(債権)
- REIT
- 貸付投資
どのような資産運用なのか、なぜ初心者におすすめなのかを詳しく解説します。
1:投資信託【投資のプロに運用をおまかせ】
投資信託とは、投資に詳しいプロに資金を預けて投資を代行してもらい、儲けた利益を得る手法です。
投資の知識がなくても資産を増やせるため、手間がかからず、隙間時間で資産運用できるのが大きな利点です。
運用益が非課税になるNISA(旧つみたてNISA)や、私的年金のiDeCoでも投資信託をおこなえます。
ただし購入する銘柄に関しては、利益が見込めるものを選ばなければならず、運用を代行してもらう間は手数料(信託報酬)がかかるため注意してください。
信託報酬は1%以上の費用がかかるファンドもあれば、0.1%以下で運用できるファンドも存在します。
投資信託はどの証券会社でも必ず取り扱いがある商品ですが、なかでも銘柄数が多くおすすめなのはSBI証券です。
SBI証券ではネット証券で最多となる2,600件以上のファンドを取り扱っており、豊富な選択肢の中から投資する商品を選べます。
また、100円からでも投資信託を購入できるため、少額の資金で投資を始めたい初心者の方にもおすすめです。
2:ポイント投資【余ったポイントを活用】
ポイント投資とは、その名のとおりポイントを利用して投資をする方法です。
一部の証券会社では、買い物やクレジットカードの利用で貯めたポイントで投資信託や株式を購入できます。
証券会社 | 使用できるポイント |
---|---|
SBI証券 | Vポイント Pontaポイント |
楽天証券 | 楽天ポイント |
松井証券 | 松井証券ポイント |
auカブコム証券 | Pontaポイント |
使い道に困るポイントで投資をすれば、資産の損失を回避しつつ資産を増やせます。
投資の経験にもなるため、これから株取引をはじめたいと考えている方に最適です。
とくに、楽天証券ではポイント投資をすると楽天市場でのポイント還元率が「+1倍」になるという特典も用意されており、非常にお得です。
注意点は、大きなリターンが期待できない点と、「楽天証券では楽天ポイントしか利用不可」のように特定のポイントしか利用できない点です。
投資の知識を実際に株式を運用しながら習得していきたい方は、投資入門としてポイント投資を検討しましょう。
3:ロボアドバイザー【ほったらかしでOK】
近年、AIが自動で運用してくれるロボアドバイザーなどの資産運用アプリでおこなう投資方法が人気です。
たとえばAIが最適な銘柄を選び、完全おまかせで資産運用をおこなってくれます。
スマホ一つあれば始められるうえ、ほったらかしで運用をおこなえる点がメリットです。
ロボアドバイザーサービスを提供している会社は複数ありますが、なかでもウェルスナビは運用者数が39万人(※)いる人気サービスです。
長期、積立、分散の資産運用でリスクを抑えながら最大リターン目指せるため、投資初心者でも始めやすいでしょう。
※2024年3月31日時点
4:個人向け国債(債権)【1万円から買える】
国が個人に向けて発行している国債は1万円から購入できるため、初心者でも始めやすい投資方法です。
国が発行しているため、安全性が高いとされている点もメリットでしょう。
元本割れしないうえ、0.05%(税引き前)の最低金利が保証されており、リスクをとらずに資産を増やしたい方に最適です。
「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3タイプの商品がありますが、発行から原則1年で中途換金が可能です。急にお金が必要になったときでも対応できるため、安心して投資ができます。
個人向け国債に投資するのであれば、買付金額に応じてポイント還元が受けられるSBI証券と楽天証券がおすすめです。
安定した資産運用で将来に備えたい場合は、個人向け国債を検討してみてください。
SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|
おすすめな方 | |
・多くの銘柄から選びたい方 ・外国株を購入したい方 ・IPO銘柄に投資したい方 | ・楽天サービスを利用中の方 ・NISA口座を開設したい方 ・ポイント投資をしたい方 |
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5:REIT【数万円から不動産オーナーになれる】
REIT(不動産投資信託)は、間接的な不動産オーナーとなり、利益を得る投資手法です。
投資信託と同様に資金を提供し、集められた資金で不動産を運用して得た収益が分配されます。
数百万、数千万円の資金が必要な不動産投資を、数万円程度ではじめられる点がREITの大きなメリットです。
用途の異なる不動産を組み合わせて投資すれば、分散効果で損失発生時のリスク軽減も見込めます。
ただし株式とは異なり実体の不動産があるため、地震や火災などの自然災害の影響を受けやすいデメリットもあります。
インフレに備えて不動産を保有しておきたい方、利回りの高い金融商品を運用してみたい方におすすめの方法です。
6.貸付投資【値動きを気にする必要なし】
貸付投資は、特定の企業に間接的に投資して利益を狙う手法です。利回りと運用期間があらかじめ決まっており、期間が終了すると分配金が支払われます。
相場や売買タイミングに振り回されることがないため、これから投資に触れる初心者におすすめの投資方法です。
貸付投資で人気のサービスとしては「Funds」が挙げられます。
口座開設・運用手数料は0円で、資産運用を始める際に手数料コストがかかりません。
また、ファンドによっては特別優待が用意されており、スイーツ・牛肉などの食品や優待・割引券などがもらえます。
値動きに左右されず、ほったらかしで資産運用したい方は、Fundsを検討してみましょう。
【中上級者向け】100万円以上の投資におすすめの資産運用方法3選
100万円以上の資金を投資に回せる場合に、おすすめの資産運用方法は次のとおりです。
- ETF(上場投資信託)
- 株式投資
- 純金積立
それぞれの資産運用方法について詳しく解説します。
1:ETF(上場投資信託)【ハイリターンを狙える】
ETFは「Exchange Traded Funds」の略であり、日本語では上場投資信託と呼ばれています。
通常の投資信託とは異なり株式市場に上場しているため、株式と同じようにリアルタイムで市場価格が変動することが特徴です。
上場していない投資信託は基本的に積立投資ができますが、ETFは自動積立に対応していない場合が多いです。
そのため積立でコツコツ資産を増やしたいというよりも、リアルタイムで動向を確認し、価格が下がったタイミングで大きく投資してハイリターンを狙いたい方に向いています。
100万円以上の資金を投資に回す余裕がある場合は、ETFで大きなリターンを狙う方法もおすすめです。
2:株式投資【成長企業に個別投資】
期待する企業の株式を個別に購入する株式投資では、値上がり益のほかに配当金や株主優待を得られることが特徴です。
国内株式は100株から、海外株式は1株から購入できます。
なお、SBI証券や楽天証券のように、国内株式を「単元未満株」として1株単位で購入できる証券会社もあります。
ただし、株式は少量を持っていても利益や配当が少なく、株主優待も100株以上の保有から対象になることが大半です。
100株以上購入すれば値上がり益や配当金の額も大きくなるため、100万円以上を投資するのであれば、100株単位で購入することも検討してみてください。
3:純金積立【金を毎月自動購入できる】
純金積立とは、金、銀、プラチナに投資ができる積立商品です。
金、銀、プラチナは世界的に需要があり、基本的に価値がゼロになることはありません。
また、金、銀、プラチナの採掘量には限界があることから、今後は価値がさらに上がるとも予測されています。
ただし、純金積立は価値が変動しやすいことからメインの投資先としては適していません。
そのため、メインの投資先は投資信託、サブの投資先は純金積立のように、投資先を分散できる程度の余力がある方におすすめです。
100万円以上の元手があれば、リスク分散として純金積立を保有するのも選択肢の一つになり得るでしょう。
【年代別】100万円以下でもできるおすすめの資産運用方法
おすすめの資産運用方法を年代別に紹介します。
- 【20代向け】投信積立
- 【30代向け】確定拠出型年金
- 【40代以降】株式投資
- 【50代以上向け】債券投資
資産運用に興味のある方は、これから紹介する方法も検討してみましょう。
【20代向け】投信積立
資産運用は長期間でコツコツ運用するのがコツです。
20代の若いうちから、貯金感覚で投信積立をしておくとよいでしょう。
投信積立は投資信託の中でも積立方式で投資をおこなう方法で、毎月一定額を購入しながら積立てていきます。
投資信託であれば専門知識がなくても、プロが運用してくれるため安心です。
また少額から積立ができるため、あまり投資にお金を使えないという方にもおすすめといえます。
【30代向け】確定拠出型年金
確定拠出年金は金融商品を選択し、掛金を毎月積み立てて運用をおこなう制度です。
運用益は非課税になるうえ、所得控除の対象にもなるため、税負担を軽減できる点がメリットです。
確定拠出年金には企業型と個人型(iDeCo)があります。
勤務先の企業で企業型確定拠出年金がおこなえる方は、積極的に利用してみるとよいでしょう。
ただし、原則60歳までは資産を引き出せません。
そのため、今すぐ資産を増やしたい方には向いていない制度ですが、老後に向けて少しずつ資産運用をしていきたい30代の方におすすめです。
【40代向け】株式投資
住宅購入や子どもの教育資金などで出費が増える40代の方には株式投資がおすすめです。
発行された企業の株式を購入すると、株主優待として商品や商品券をもらえたり、企業の利益の一部を配当として受け取れたりします。
国内株式は100株単位からの買付になりますが、SBI証券や楽天証券などでは単元未満株として1株単位での買い付けが可能です。
そのため、手元資金は少なくても手軽に株主になることができます。
ただし、企業の株価が下がったり会社が倒産するリスクもあるため、どの企業の株を買うかはよく検討してください。
【50代以上向け】債券投資
老後資金は貯めたいが、極力リスクをとりたくない50代の方には債券投資(個人向け国債)がおすすめです。
国が債権を発行している個人向け国債の他にも、企業や地方公共団体などが発行している債権もあります。
国や安定した企業の債権であれば、比較的低リスクで投資がおこなえるでしょう。
定期的に利子が受け取れ、満期になったら額面金額が戻るため、資産運用のスケジュールを立てやすいのもメリットです。
「ハイリスクハイリターンの資産運用は避けて、今ある資産を減らしたくない」という60代、70代の方も個人向け国債なら安心です。
資産運用をおこなうメリット
資産運用には次のメリットがあります。
- 貯金のみでは形成できない資産を得られる
- お金の価値の目減りを防ぐことができる
- 低リスク・少額からでもはじめられる
「資産運用は本当に必要なのか」と疑問を抱いている方は、一度確認してみてください。
貯金のみでは形成できない資産を得られる
資産運用をはじめると、貯金のみでは形成できない資産を得られます。
銀行の普通預金や定期預金にお金を預け入れる貯金では、資産は大幅に増えません。
大手の銀行(メガバンク)の場合、普通預金の利息は0.001%程度、定期預金でも0.002%程度です。
普通預金で100万円預けたとしても、年間で10円(源泉分離課税されるので実際には8円程度)しか利息を得られません。
一方、株式や不動産に投資をすれば運用次第で大きな利益を獲得できます。
自身が働いていない間もお金を増やせる不労所得を得られるため、資産を効率的に増やしたい方は貯金以外の資産運用をはじめてみましょう。
お金の価値の目減りを防ぐことができる
株式や不動産を保有して資産運用すると、お金の価値の目減りを防げます。
保有している資産がお金のみの場合、インフレが起きた際にティッシュペーパーや食料品などの日常に必要なものを購入できず、生活に困窮する可能性があります。
インフレとはインフレーションの略称で、物の価値が上昇し、お金の価値が低下する状況のことです。
たとえば200円で購入できていた卵の料金が1,000円になるような状況を指します。
しかし資産運用でお金以外の資産を保有しておくと、万が一の際にその時の価値基準のお金に変えられるため、インフレの影響をある程度抑えられるでしょう。
お金の価値が目減りするリスクに備えたい方は、お金以外の資産を運用しておくのがおすすめです。
低リスク・少額からでもはじめられる
資産運用は低リスク、少額からでも十分はじめられます。
「株や不動産は数百万円ないとできないのでは」と考えている方もいるかもしれませんが、近年では次のように少額から投資でき、少ないリスクではじめられる投資が増えています。
- 投資信託:100円〜の積立ではじめられる
- ポイント投資:ポイントで資産を増やせる
- REIT(不動産投資信託):1万円程度から不動産投資をはじめられる
運用がうまくいかない場合でもリスクの少ない投資もあるため、資産運用をはじめてみたい方は少額から可能な投資信託やポイント投資を試してみましょう。
資産運用のデメリット
資産運用をするうえでのデメリットは次のとおりです。
- 知識がないと難しく感じる
- 資産運用にはリスク・損失が伴う
低リスクではじめられる資産運用があるとはいえ、デメリットには気を付けておかなければなりません。
詳しく解説するので、資産運用をはじめてみたい方は確認しておきましょう。
知識がないと難しく感じる
株式や不動産投資などの資産運用は、知識がないと運用が難しいです。
どのような銘柄を選べばよいか、どのタイミングで売買や貸付すればよいかなど、専門的な知識が必要になります。
しかし近年では投資のプロに運用を委託する投資信託や不動産投資信託(REIT)など、投資知識がなくてもはじめられる資産運用が増加中です。
まずは知識がなくてもはじめやすい投資信託から資産運用をはじめ、少しずつ知識を得てから自身の手で運用する方法もあります。
資産運用にはリスク・損失が伴う
銀行への預金以外の資産運用には、基本的に元本割れのリスクが存在します。
元本割れとは、投資した株式や不動産の価値が落ちた際に、金融商品の価値が投資した金額を下回ることです。
かけたお金よりも価値が落ちない保証を元本保証と呼びます。
ただし資産運用をするうえで、基本的にリスクは避けて通れません。資産を拡大化するためには、ある程度リスクを受け入れる必要があるでしょう。
近年では少額からはじめられる投資も増えているため、少ないリスクで資産を増やすことも可能です。
資産運用をはじめる際の注意点・ポイント
資産運用をはじめるうえでの主な注意点やポイントを紹介します。
- なるべく分散投資を心がける
- 早くはじめることで将来のリターンが増える
- 長期運用が重要
リスクを避けて資産を効率的に増やしたい方は、ぜひチェックしてみましょう。
なるべく分散投資を心がける
資産運用では、なるべく分散投資を心がけることが大切です。
分散投資とは、一つの銘柄や商品に集中投資せず、さまざまな方法や地域に投資してリスクを分散する手法を指します。
なぜ分散投資する必要があるのかというと、集中投資すると投資先の金融商品の価値が下がったときに大きな損失が出るためです。
そこで分散投資しておけば、一つの金融商品の価値が暴落した場合もリスクを軽減できます。
具体的な分散方法は次のとおりです。
- お金の他に株式、債券などを保有する
- 換金性の高い不動産やゴールドに投資する
- 投資信託で多数の国に投資する銘柄や数百、数千の銘柄に投資するファンドを選ぶ
異なる金融商品を保有したり、投資先を分散したりしておくと、金融商品の価値が暴落した際も対処しやすくなります。
早くはじめることで将来のリターンが増える
資産運用をするのであれば、早めにはじめた方が将来高いリターンを期待できます。
資産運用において強い味方となるのは時間です。時間をかけて運用した方が、複利の力で資産は増えていきます。
安定した銘柄に投資すると、低リスクな反面、短期的には大きな利益は得られません。
しかし長期的に運用すると、利息の分を加えて収益はさらに増えていきます。
将来に向けて貯蓄をしたい方は、少額でもよいので早めに資産運用をはじめてみましょう。
長期運用が重要
老後に向けて資産運用をはじめる場合は、長期運用が前提です。
そのため、長期運用を心がけて資産運用の方法を選びましょう。
短期運用で資産を大きくしようとすると、大きなリターンが期待できるものの、リスクも大きくなります。
一方、長期運用を前提にすると、一時的に金融商品が値下がりしても最終的にはプラスに落ち着きやすい傾向にあります。
短期運用は長期の資産運用には不向きなため、長い目で資産を形成したい方は、NISAのつみたて投資枠(つみたて投資)やiDeCoなどの長期運用を前提とした制度を活用しましょう。
資産運用におすすめの証券会社3選
資産運用におすすめの証券会社は次の3社です。
1社ずつ特徴を解説します。
1:SBI証券
口座開設数 | 1,300万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 2,569銘柄※1 |
IPO実績 | 91社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など9か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(三井住友カードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | Vポイントなど5種類 |
- NISAを始めてみたい
- クレカ積立でお得に投資したい
- 取扱銘柄が多い証券を選びたい
SBI証券は取扱商品や銘柄数が業界トップクラスのネット証券です。
投資信託の取引銘柄数は2,500本以上(2024年6月時点)あり、NISAやiDeCoにも対応しています。
VポイントやPontaポイントを使ったポイント投資もできるうえ、三井住友カードでのクレカ積立で効率よくポイントを貯められます。
また、SBI証券は国内株式の売買手数料が無料です。
低コストで投資ができるため、100万円以下でもできる資産運用を求める方に最適でしょう。
2:楽天証券
口座開設数 | 1,100万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 2,572銘柄※1 |
IPO実績 | 61社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など6か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
- 頻繁に楽天サービスを利用する方
- 楽天ポイントで投資をしたい方
- .投資信託の銘柄数が豊富な会社を選びたい方
楽天証券は楽天経済圏を利用している方におすすめのネット証券です。
投信積立で楽天カードを使うとポイントが貯まり、貯まった楽天ポイントを使ってポイント投資もおこなえます。
投資信託の取引銘柄数も業界トップクラスのため、NISAのつみたて投資枠を始めたい方にもおすすめでしょう。
また、2024年5月からはロボアドバイザー「ウェルスナビ」と提携した「ウェルスナビ×R」が開始されました。
AIにまかせて資産運用できるウェルスナビが楽天証券で利用でき、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。
資産運用をしたいが知識がなくて不安という方は楽天証券を利用しましょう。
3:松井証券
口座開設数 | 約150万口座※1 |
---|---|
投資信託銘柄数 | 1,800銘柄以上※1 |
IPO実績 | 70社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | – |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 松井証券ポイント |
- 取引手数料を抑えたい方
- 25歳以下の方
- 少額から投資を始めたい方
松井証券は25歳以下の方であれば国内株式が手数料無料で取引できます。
26歳以上の方でも、1日50万円以下であれば無料のため、100万円以下の少額で資産運用をはじめたい方におすすめです。
また2023年11月から「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」が開始されました。
松井証券で投資信託を保有すると、残高に応じて業界最高還元率の最大1%のポイントが貯まるためお得でしょう。
NISAやiDeCoにも対応しているため、投資信託で資産運用をはじめたい方は松井証券で口座を開設してみてください。
ネット証券で投資信託をはじめる方法・手順
実際に証券会社で投資信託をする手順を、SBI証券での方法を例に解説します。
どの証券会社でも基本の流れは同じなので、ぜひ参考にしてください。
1:口座開設
まずはSBI証券の公式サイトから口座を開設しましょう。
特定口座の「源泉徴収あり」を選ぶと、自分で確定申告をする必要がなくおすすめです。
NISA口座の同時開設も可能なため、必要な方はあらかじめ開設しておくとよいでしょう。
なお、口座開設にはメールアドレスや本人確認書類が必要になります。
2:入金
口座が開設できたら、口座に入金をします。
入金方法は次の4つです。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 銀行振込入金
- 振替入金(ゆうちょ銀行)
即時入金やリアルタイム入金なら、手数料無料でスピーディーに入金ができます。
3:投資信託の銘柄を選ぶ
投資信託のページから購入したい銘柄を選びます。
「委託会社名」「ファンド名」のほか、ファンド分類や投資地域から選んで検索できます。
SBI証券では最新の投資信託ランキングも掲載されているので、参考にしみてください。
4:目論見書を確認して注文する
購入する銘柄が決まったら、買付ボタンから注文をしましょう。
「金額買付」「口数買付」「積立買付」の3つから選べます。
購入の際、預かり区分でNISA口座を選択すれば、NISAでの積立が可能です。
なお、注文前には必ず目論見書に目を通してください。
資産運用のおすすめに関するよくある質問
資産運用に関してよくある質問を紹介します。
- 資産運用はいくらから始められる?
- 目減りしない資産はある?
- 資産運用のシミュレーションはできる?
- 資産運用の勉強方法は?
これから資産運用をはじめる予定の方は、確認してみましょう。
資産運用はいくらから始められる?
資産運用は投資信託であれば毎月100円(税込)から、ポイント投資なら現金0円からはじめられます。
ただし投資信託の最低積立額は証券会社により異なります。
コストを抑えて少額から資産運用をはじめたい方は、100円(税込)から積立投資できるSBI証券や楽天証券の口座を開設してみましょう。
目減りしない資産はある?
インフレで預金が目減りする不安がある方には、不動産やゴールドなどの保有がおすすめです。
現金のみを保有している際にインフレが起こり日本円の価値が暴落すると、生活に必要な最低限の物品さえ購入できなくなる危険性があります。
実物のある資産を所持していると、インフレでお金の価値が下がった際にリスクを軽減できます。
資産運用のシミュレーションはできる?
金融庁の公式サイトで、資産運用シミュレーションの利用が可能です。
長期投資をした際に「目標額に達するためには毎月いくら積み立てればよいか」「毎月積み立てれば、最終的にいくらになるか」を試算できます。
NISAやiDeCoを利用する予定の方は、一度シミュレーションしてみましょう。
資産運用の勉強方法は?
資産運用の勉強方法には、次の方法が挙げられます。
- テレビやネットでニュースやコラムを見る
- 資産運用や投資の本を購入して勉強する
- 実際に少額を投資して知識を蓄える
経済、投資の情報を扱うメディアやネット上のニュースから資産運用の勉強が可能です。
自身で資産運用や投資の本を購入して、知識を得る方法もあります。
また、少額を実際に投資してみて、実践しながら勉強していく方法もおすすめです。
100円(税込)から積立をはじめられる投資信託や、実質0円で投資をはじめられるポイント投資などが該当します。
ネット証券では初心者向けのコラムや投資の最新情報を提供するメディア運営などをおこなうサービスもあるため、資産運用に興味のある方はぜひチェックしてみましょう。
1000万円で運用するのにおすすめの資産運用は?
運用する資金が1,000万円ある場合、さまざまな投資方法を組み合わせるのがおすすめです。
たとえば投資信託に100万円、株式投資に200万円、債権に100万円など少額ずつ複数の投資で資産運用すると、リスクを抑えられるでしょう。
また、いきなり1,000万円を資産運用するのではなく、投資するタイミングを分散するのもリスクを減らすコツです。
元本保証の資産運用でおすすめは?
元本保証の資産運用のおすすめは「預金」です。
低金利時代のため、銀行への預金で大きく増えることはありませんが、減るリスクもありません。
また、個人向け国債も元本割れしないため、おすすめでしょう。
【まとめ】自分に合う資産運用の方法を見つけよう
初心者でも100万円以下でできるおすすめの資産運用方法は次の6つです。
資産運用の方法 | おすすめポイント |
---|---|
投資信託 | 投資のプロに運用をおまかせ |
ポイント投資 | 余ったポイントを活用できる |
ロボアドバイザー | ほったらかしでOK |
個人向け国債 | 1万円から買える |
REIT | 数万円から不動産オーナーになれる |
貸付投資 | 固定利回りで安定した投資ができる |
投資信託は少額から積立して資産を増やせるため、少ないリスクで資産運用をはじめたい方に向いています。
NISAのつみたて投資枠やiDeCoを活用すれば、運用益非課税で投資信託ができます。
知識がない初心者の方には、余ったポイントを活用できるポイント投資や、AIに任せられるロボアドバイザーもおすすめです。
投資に100万円以上を回せるのであれば、ETFや株式投資、純金積立なども選択肢に入ります。
一つの資産に集中して投資すると価値が暴落した際に損失が大きくなるため、分散投資できる投資信託や投資先を分ける工夫なども積極的におこなうとよいでしょう。
将来に向けて資産を増やしたい方は、ぜひ本記事を参考にしながら資産運用をはじめてみてください。
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