FX自動売買(システムトレード)とは、あらかじめ決められた取引ルールのもと、機械が自動で売買を繰り返すツールのことです。
FXの知識やチャート分析などが不要で、初心者でもすぐに始められる魅力があります。
しかし、FX自動売買ツールは種類が豊富なうえに専門用語も多いため、何を基準に選べばよいか悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、初心者の方でも良質なFX自動売買ツールを選べるように、自動売買の仕組みから選び方、さらにはおすすめのツール7選までを徹底解説します。
ほかにも、自動売買ツールのメリット、デメリットや注意点なども解説しているため、FXをはじめてみたい方はぜひ読み進めてください。
FX自動売買(システムトレード)とは?
FX自動売買(システムトレード)とは、あらかじめ決められた取引ルール(アルゴリズム)をもとに売買プログラムが自動で取引をするトレード方法です。「システムトレード」や略して「シストレ」とも呼ばれています。
自動売買の取引ルールは、自身で設定するタイプもあれば、はじめからシステムが完成されているタイプもあるため、専門知識や経験のないFX初心者でも気軽にはじめられます。
なかには、数万円を超えるツールも存在しますが、FX会社が提供するツールであれば無料で自動売買が可能です。
自動売買と裁量取引の違い
FXには、自動売買のほかにも、自身の判断で取引をする「裁量取引」もあります。
裁量取引と自動売買の違いは、次の表の通りです。
FX自動売買(システムトレード) | 裁量取引 | |
---|---|---|
取引方法 | 機械やシステムが自動で売買する | 自身でおこなう |
取引にかかる時間 | なし | 長時間 |
相場分析 | はじめに設定する | 毎回おこなう |
収益損失の機会 | 逃さない | 逃すことがある |
取引のレベル | 初心者向け | 上級者向け |
裁量取引の場合は、自身の判断でおこなうため常に相場の動きの観察が必要です。深い知識や経験が必要ですが、急な相場の変化にも柔軟に対応できる強みがあります。
一方、FX自動売買は機械が自動で売買を繰り返す仕組みです。そのため、取引にかかる時間はありません。
機械が自動で取引を繰り返すため、相場に関する知識や経験が少なくても利用できます。
自動売買は、決められたルールで取引を繰り返すため柔軟性には欠けますが、24時間稼働できるため、機会損失が起こらない点がメリットといえるでしょう。
自動売買が向いている方の特徴
自動売買が向いている方には、次の特徴があります。
- FXの知識がない初心者の方
- FXに利用できる時間が限られている方
- 裁量取引で過去に大きな損失を出した方
- 裁量取引に自信が持てない方
FX自動売買は、FXの知識がない方や、裁量取引に自信のない初心者に向いている取引方法です。
ただし、FXの知識が豊富で、相場環境にあわせて適切な取引ができる場合は、手数料が安くなる、適切なタイミングで売買できるなどの点から裁量取引も向いています。
自動売買は、経験の少ない初心者の方や時間が限られる方などが、安全に相場の勉強や知識を身に付けるためにはじめる際におすすめです。
自動売買に必要な資金
FX自動売買は、最少で5万円ほどの資金があれば取引を開始できます。スプレッドを最大で利用すれば、4,000円からでも取引できる場合もありますが、リスクを伴うため初心者の方にはおすすめしません。
ただし、資金が少なすぎると「ドローダウン」の数値を超えてロスカットになる可能性があります。ドローダウンとは、運用する資産に対して何パーセントの下落を許容できるかを示す数値です。
ドローダウンは次の計算式で求められます。
損失した金額÷投資した資産×100=ドローダウンの数値
たとえば、5万円の自己資金あり3万円の損失が出た場合のドローダウンの数値は次の通りです。
損失した金額(5万円-3万円)÷自己資金(5万円)×100=40%
5万円の自己資金で計算した場合には、ドローダウンが40%のため自己資金の40%まで資金が減ると、自動的にロスカットされます。5万円の場合は、自己資金が2万円に減少するとロスカットされる計算です。
少額の資金だと、わずかな為替変動によりすぐにロスカットが起きてしまうため、最低でも20万円〜30万円の自己資金を用意するとよいでしょう。
FX自動売買(システムトレード)の3つの種類
FX自動売買には、次の3つの種類があります。
- リピート型
- 選択型
- 開発型
それぞれに特徴やメリット、デメリットがあるため、1つずつ詳しく解説します。
リピート型
リピート型は、事前に設定したレンジ幅のなかで取引を繰り返す自動売買です。
レンジ相場のときに強みを発揮する自動売買で、中長期でコツコツと収益を伸ばせる特徴があります。
短期トレードのように値幅の変動による大きな利益は期待できないものの、安全に運用したい初心者にはおすすめです。
組み込まれているシステムも簡単でわかりやすく、初心者でも気軽に操作できるうえに、相場に慣れて知識がついた場合には、より細かな設定もできます。
選択型
選択型は、FX会社が用意しているシステムのなかから、好みのタイプを選択して自動売買ができる方法です。
未経験、知識不要ではじめられますが、一度選択したシステムは変更しづらい欠点もあります。
選べるシステムは、優秀なトレーダーの売買手法を組み込んだものを採用しています。選択型は、初心者でも気軽に優秀なトレーダーの手法を再現できる魅力があるでしょう。
開発型
開発型は、自由度の高いシステムを組み込んだ自動売買で、細かな設定ができる特徴があります。
「リピート型」や「選択型」と比較すると、FXの知識を求められるため初心者には不向きです。
自身でシステムを組み込むため、FXの知識はもちろんプログラミングの知識も求められます。
また、開発型は有料ツールが多く、利用にはハイスペックなパソコンが必要であるなど、初心者にはハードルが高いツールです。
FX自動売買(システムトレード)の5つのメリット
FX自動売買には、次の5つのメリットがあります。
- 初心者でも知識なしで運用できる
- 24時間自動で売買できる
- 取引を冷静におこなえる
- 本業が忙しい方でも運用が可能
- 売買する際に迷いがなくなる
詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
初心者でも知識なしで運用できる
FX自動売買は、売買プログラムに相場分析や売買タイミングが組み込まれているため、初心者でも知識なしで運用できます。
裁量取引の場合は、経済状況や相場状況、金融政策を常にチェックしながらの売買が必要です。さらに、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などの専門知識も求められます。
しかし、FX自動売買であれば、売買のタイミングから相場分析までツールがおこなうため、難しい知識は必要ありません。
いきなり自身の判断で取引すると不安な方は、FX自動売買がおすすめです。
24時間自動で売買できる
FX自動売買は、24時間いつでも自動で売買できます。FXは24時間取引ができ、外国為替市場についても常に取引が可能です。
取引が盛んにおこなわれるNY市場は、日本時間では深夜から早朝にかけて値動きが大きくなります。つまりは、大きく利益を出しやすい時間帯は、深夜から早朝にかけて訪れます。
裁量取引であれば、チャンスを逃す可能性は高いですが、自動売買では深夜や早朝でも、常に取引ができるためチャンスを逃しません。
時間を気にせずいつでも取引できる点が、FX自動売買の強みといえるでしょう。
取引を冷静におこなえる
FX自動売買は、感情に流されずいつでも冷静に取引ができます。FXにおいては、感情をコントロールするのは難しい作業です。
資金を投資して、値動きが激しい為替相場に向き合う必要があるため、感情が動くのは当然といえるでしょう。
為替の値動きは、経済情勢や金融政策により大きく動くため、感情を揺さぶられる場面が多く、失敗を招きやすいです。
FX自動売買であれば、機械が取引ルールのもとで自動で売買を繰り返す仕組みのため、感情の影響は受けません。
本業が忙しい方でも運用が可能
FX自動売買は、取引にかかる時間が不要なため、本業が忙しい方にもおすすめです。
自動売買であれば、24時間決められた取引ルールを繰り返す仕組みのため、相場を毎日確認する必要はありません。
初期設定を済ませれば、あとは仕事中でも就寝中でも売買を繰り返します。
FXに興味はあるけれど、取引や相場分析に割く時間がない方は、自動売買からはじめてみましょう。
売買する際に迷いがなくなる
FX自動売買は、機械が自動で売買からロスカットまでおこなうため、判断に迷う心配がありません。
とくにロスカットの判断は難しいですが、自動売買では自身で売買する必要はありません。ツールに組み込まれた取引ルールにあわせて、機械がロスカットの判断をします。
裁量取引であれば、含み損がある場合は、ロスカットするか売却せずに保有するかを自身で判断する必要があります。
損切の判断は、経験のない初心者にはすぐに身に付けられないため、自動売買に任せるほうがリスクは少ないでしょう。
FX自動売買(システムトレード)の4つのデメリット
FX自動売買は、初心者や時間の限られる方でも気軽にはじめられる利点はありますが、次の4つのデメリットもあります。
- 短期間では利益が出にくい
- 取引にかかる手数料が高い
- 相場の急変に反応しにくい
- 取引ツールごとに設定が異なる
FX自動売買を安全にはじめるためにも、デメリットについても理解しましょう。
短期間では利益が出にくい
FX自動売買は、裁量取引に比べると短期では利益が出にくい仕組みです。
FX自動売買の仕組みは、あらかじめ決められたルールで取引を繰り返します。そのため、急な為替変動には対応しづらく、大きな利益は期待できません。
大きな利益を目指すためには、相場状況や経済情勢を見ながら急な為替変動に対応し、自身で取引する必要があります。
ただし、自動売買の場合は短期的な取引は期待できないものの、中長期的な取引を得意としています。
初心者であれば、裁量取引で短期的な利益を目指すより、コツコツと売買を繰り返し中長期的な利益が期待できる、自動売買がおすすめです。
取引にかかる手数料が高い
FX自動売買は、裁量取引に比べると手数料は高いです。
たとえば、米国ドルのスプレッドが「裁量取引」は0.3銭なのに対して、「自動売買」では1.0銭と高く設定されています。
自身で売買判断ができる方は、裁量取引の方が利益を出せる可能性があります。
取引手数料は、自動売買のツールにより変わりますが、基本的には裁量取引よりは高いことは覚えておきましょう。
相場の急変に反応しにくい
自動売買は、決められたルールで取引をするため、相場の急変には対応しにくいです。
たとえば、自動売買の一種である「リピート型」の場合は、レンジ幅にあわせて取引をするため、相場が乱れると機能しなくなる場合があります。
為替の変化によりレンジ幅を超えてしまうと、今までの売買ロジックが通用しなくなり、再設定が必要になる場合や、新たなストラテジーを探す必要もあります。
自動売買は、万能なツールではないため、急激な為替の動きには注意してください。
取引ツールごとに設定が異なる
FX自動売買は、取引ツールごとに設定が異なります。取引ツールのなかには自身で細かな設定が必要なツールが存在します。
とくに「メタトレーダー4」の名称で世界的に知られている自動売買ツールは、設定が難解で有名です。
メタトレーダー4を使いこなすためには、自身でプログラミング言語を理解していないと、運用はできません。
高額な金額でツールを購入しても、運用できなければ意味がありません。自動売買は取引ツール選びを間違えると設定が難解になるため、初心者の方はとくに注意しましょう。
FX自動売買(システムトレード)のツールを選ぶ際の5つのポイント
FX自動売買は、ツールが多く存在するため次の5つのポイントを基準に選びましょう。
- 実際の利用者の実績で選ぶ
- 取引手数料やスプレッドで選ぶ
- 操作性や機能性で選ぶ
- 通貨ペア数で選ぶ
- 最低取引金額で選ぶ
詳しく解説します。
実際の利用者の実績で選ぶ
自動売買ツールを選ぶ際は、実際に利用した方の実績や、収益を上げているかどうかを確認しましょう。利用者の口座開設数や収益は、公式サイトから確認可能です。
さらに深く実績を確認する場合は、口コミサイトやTwitterをチェックしましょう。
公式サイトには、会社に都合のよい情報のみが記載している可能性があります。
Twitterや口コミサイトでツールの名前で検索すると、リアルな評価を確認できます。
初心者の方でも口コミや実績を確認すれば判断が簡単なため、優良なツールを探す方法としておすすめです。
取引手数料やスプレッドで選ぶ
取引手数料やスプレッドも、自動売買ツールを選ぶ際に重要です。
取引手数料やスプレッドは、FX会社により異なります。何度も取引を繰り返すFXでは、手数料が高いと収益に直結します。
FX自動売買は、手数料が安い場合でも通貨ペアの購入や売買の際にスプレッドとして手数料がかかる場合もあるため、注意が必要です。
1つの手数料が安いと判断しても、ほかの部分の手数料が高く設定されている場合には、結果として高くなる可能性もあります。
そのため、総合的に判断して一番手数料が安く抑えられる自動売買ツールを選びましょう。
操作性や機能性で選ぶ
操作性や機能性も自動売買ツールを選ぶ際に重要です。FX自動売買は、定期的に相場の動きを確認する必要があるため扱いやすいツールの方がストレスが少なくなります。
初心者の方は、操作がシンプルで画面がわかりやすいツールを選ぶとよいでしょう。また、スマートフォンアプリの見やすさや操作性も重要です。
急な為替変動が起きて、出先で相場を確認したい場合にアプリが見やすいと便利なためです。
複数のFX自動売買ツールに登録して実際に利用してみて、使いやすいツールを選択しましょう。
通貨ペア数で選ぶ
通貨ペア数も、ツールを選ぶ際に重要です。とくに、自身が投資を考えている通貨ペアの取り扱いがあるかは、必ず確認しましょう。
ツール選びの失敗を減らすためには、通貨ペア数が豊富なツールを選ぶと確実です。とはいえ、あまりにも通貨ペア数が多いと初心者は通貨選びに迷うでしょう。
通貨ペアを確認する際は、次の基準を最低限クリアしていれば大きな問題はありません。
- 主要な通貨ペアの取り扱いがある
- 自身の目的の通貨ペアの取り扱いがある
初心者の方であれば、主要な通貨ペアと目的の通貨ペアの取り扱いがあれば、不便は感じにくいでしょう。
最低取引金額で選ぶ
初心者の方は、最低取引金額の低いツールがおすすめです。自動売買は初心者向けであるとはいえ、いきなり大きな金額を投資するのは気が引ける方も多いでしょう。
一般的には、FXの最低取引金額は10,000通貨の場合が多いです。しかし、自動売買ツールのなかには、最少取引金額が1,000〜5,000通貨に対応しているものもあります。
少額の資金ではじめれば、暴落時の損失も最小限で済みます。
初心者でリスクを少しでも減らしたい方は、少ない金額ではじめられるツールを探しましょう。
FX自動売買(システムトレード)のおすすめツール7選
FX自動売買のおすすめツール7選は、次の通りです。
- インヴァスト証券 トライオートFX
- auカブコムFX システムトレード
- アイネット証券 ループイフダン
- 外為オンライン iサイクル2取引、サイクル2取引
- トレイダーズ証券 みんなのシストレ
- FXブロードネット トラッキングトレード
- インヴァスト証券 マイメイト
それぞれのツールにより、手数料や通貨ペア数、最低取引金額などに違いがあるため、1つずつ詳しく解説します。
インヴァスト証券 トライオートFX
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 17通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | 0.3銭 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「インヴァスト証券 トライオートFX」は、利用者の約60%が初心者のリピート型の自動売買ツールです。
豊富なストラテジーを揃えており、自身に合うシステムを自由に選択できます。ランキング形式でストラテジーを選べるため、初心者でも迷う心配がありません。
相場に慣れてきた場合には「セレクト機能」で簡単に設定を変更できるうえに、中級者や上級者向けには「ビルダー機能」も搭載されており、相場にあわせてオリジナルの自動売買を作成できます。
スプレッド幅も業界最狭水準の0.3銭のため、手数料も安く抑えられるのも魅力です。過去の勝率も「12戦9勝」を記録したこともあり、たしかな実績を残しています。
初心者の方で、簡単にシステムを選べて実績が豊富なツールを探している方には「インヴァスト証券 トライオートFX」がおすすめです。
auカブコムFX システムトレード
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 19通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | 非公開 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「 auカブコムFX システムトレード」は、リピート型の自動売買ツールです。特徴は、売買手数料が何度利用しても無料なところです。
最低取引金額も1,000通貨から対応しており、ほかにも1万通貨や10万通貨でも取引できます。少額からはじめたい初心者の方でも安心して取引できるでしょう。
また、アプリの見やすさにも定評があります。パソコンアプリでは、60種類のチャートパターンを選べるため自身に合わせたチャート分析が可能です。
提供会社は金融業界の大手である「三菱UFJフィナンシャルグループ」のため、安心して取り引きできるのも魅力でしょう。
アイネット証券 ループイフダン
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 24通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | 2.0銭 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「ループイフダン」はアイネット証券が提供する自動売買ツールです。簡単3ステップで自動売買をはじめられます。
- 取引額を設定する
- 買値を設定する
- 売値を設定する
ループイフダンは、あらかじめ決められたルールをもとに売買を繰り返すシンプルな仕組みです。初心者の方でもアルゴリズムが理解しやすく、難しい設定の必要はありません。
手数料は無料で、さらに最低取引金額は1,000通貨からのため、大きな資金がなくてもはじめられるのも魅力です。
わかりやすいシステムで、コツコツと中長期的な取引を希望する方は「ループイフダン」の利用を検討しましょう。
外為オンライン iサイクル2取引・サイクル2取引
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 26通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 片道20円 |
スプレッド(米ドル/円) | 0.9銭 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
外為オンラインは「iサイクル2取引」と「サイクル2取引」の2つの異なるシステムで自動売買をするツールです。
「サイクル2取引」では、相場のレンジ幅にあわせて取引をするため、中長期で安定した利益を期待できます。
そして「iサイクル2取引」は、レンジ幅から外れた際に効果を発揮するシステムです。レンジの相場を外れても追随する仕組みのため、急な為替の変化にも対応できます。
「iサイクル2取引」には、次の3種類のはじめ方が用意されています。
ランキング形式 | ランキングのなかから取引システムを選択 |
---|---|
マトリクス方式 | 幅広い分析をしたうえでシステムを選択 |
ボラティリティ方式 | ・売買のタイミング ・過去の値動き ・対象の資産 などを設定 |
優秀な個人トレーダーの取引を再現したい場合には「ランキング形式」から選びましょう。相場にあわせて細かな設定を望む場合は「マトリクス方式」がおすすめです。
レンジ相場以外にも、為替相場に柔軟に対応できるツールを求める方は「外為オンライン」がおすすめです。
トレイダーズ証券 みんなのシストレ
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 31通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | 0.2銭 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「 みんなのシストレ」は、実際に「みんなのFX」で取引をしているトレーダーの声をシステムに反映できるツールです。
利益を得ているトレーダーのシステムを選ぶのみでスタートできるため、初心者でも簡単に利用できます。
取引手順は次のとおりです。
- 証拠金を用意する
- 通貨ペアを選択する
- プログラムを選択する
- 取引数量、金額を設定する
「みんなのシストレ」はスマートフォンアプリの操作性にも定評があり、日ごろパソコンを利用しない方でも安心して取引が可能です。
また、最低取引金額は1,000通貨から対応しているため、少額からはじめたい初心者にもおすすめのツールといえます。
FXブロードネット トラッキングトレード
自動売買の種類 | リピート型 |
---|---|
通貨ペア数 | 24通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | 0.2銭 |
最低取引金額 | 1,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「FXブロードネット トラッキングトレード」は、利益率86.8%の実績を誇る自動売買ツールです。公式サイトで利益率の数字を公表しており、信頼できる数値といえるでしょう。
トラッキングトレードの利益率の高さは、手数料の安さからきています。
- 売買手数料は何回取引しても無料
- スプレッドは業界最狭の0.2銭
分析ツールも、パソコンバージョンとスマートフォンバージョンがそれぞれ用意されており、自身に合うスタイルで取引できます。
取引コストを抑えて、利益率を重要視したい方は「FXブロードネット トラッキングトレード」を利用しましょう。
インヴァスト証券 マイメイト
自動売買の種類 | AI学習選択型 |
---|---|
通貨ペア数 | 16通貨ペア |
利用料金 | 無料 |
売買手数料 | 無料 |
スプレッド(米ドル/円) | カバー先金融機関から提示されたレートがベース |
最低取引金額 | 5,000通貨 |
スマートフォンアプリ | あり |
「マイメイト」は、好みのAI(エージェント)を選ぶのみで自動で売買を繰り返す仕組みの自動売買ツールです。
Googleにも利用されている有名なAIである「アルファ碁」を採用しており、AIの学習機能を駆使して、選んだエージェントを育成しながら取引をします。
AIの自動学習機能により、失敗したトレードや成功したトレードをエージェント自身で分析して、日に日に成長していく仕組みです。
AIのエージェントは、愛嬌のあるキャラクターにデザインされており、育成ゲーム感覚で売買ができます。
長く続けるほど、エージェントは学習していくため、中長期の取引に強みがあります。キャラクターを育成する感覚で、コツコツと長期的にトレードをしたい方には「マイメイト」がおすすめです。
FX自動売買(システムトレード)の始め方
FX自動売買(システムトレード)は、次の3つの手順ではじめられます。
- 口座の開設を申し込む
- FX業者による審査を通過する
- 取引ツールで自動売買する
売買の流れを紹介します。
1:口座の開設を申し込む
はじめに、自動売買をするための口座開設が必要です。申し込みの際は、次の情報が必要となります。
- 電話番号、氏名、住所などの個人情報
- 勤め先の情報
- 資産に関する情報
- 利用目的
- メールアドレス
個人情報は間違いがないように記入しましょう。必要な情報を記入したら、次は必要書類を提出します。
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
- マイナンバーカード
金融取引をするためには、個人番号が必要です。そのため、マイナンバーカードや通知カードを用意する必要があります。
2:FX業者による審査を通過する
本人確認書類とマイナンバーカードの提出が完了したら、FX業者による審査が開始されます。
業者が審査で確認するのは、次の情報です。
- 個人情報に相違はないか
- FXを開始できるほどの資産があるか
FXの審査は、クレジットカードやカードローンの審査ほど厳しくは見られません。よほどのことがない限りは、審査に落ちる心配はないでしょう。
ただし、嘘の情報や間違いのある情報を記載すると、審査に落ちる可能性があるため注意してください。
3:取引ツールで自動売買する
審査が完了すると、ログインIDとパスワードが送られてきます。
メールで送られた「ログインID」と「パスワード」で、公式サイトにログインしてください。
売買をはじめるためには、セレクト画面から好みの自動売買システムを選択します。ランキング形式で選べる場合が多いため、初心者の方は人気のシステムから選ぶとよいでしょう。
売買システムが決定したら注文をして、取引スタートです。
FX自動売買(システムトレード)する際の注意点
FX自動売買(システムトレード)は、初心者でも気軽に始められる一方で、次の注意点も存在します。
- 高額の自動売買ツールに注意する
- 自動売買ツール詐欺の見分け方
FX自動売買のことを、よく知らずにはじめるのは危険です。リスクを避けるためにも、注意点について詳しく解説します。
高額の自動売買ツールに注意する
FX自動売買は、詐欺が多く高額なツールも多く販売されています。実際に、FX自動売買で検索すると「詐欺」のワードが表示されるため、詐欺の被害は多く聞かれます。
ただし、FX自動売買のツール利用そのものが詐欺になるわけではありません。
よく聞かれる手口として、次のように高額の商材を売りつける詐欺が多いです。
- 「必ず収益を得られる」とSNSや公式サイトで誇大広告を流す
- ネットワークビジネス形式で人を勧誘して高額商材を売りつける
- 「1日10分で100万円」のような甘い文言を利用している
上記のような誇大広告で宣伝して、数十万円のツールを販売している業者が存在します。
はじめたばかりの初心者の方は、知識が浅く狙われやすいため詐欺師にはとくに注意してください。
自動売買ツール詐欺の見分け方
初心者の方は、FXに関する用語を知らないため、詐欺師の巧みな話術にだまされる傾向にあります。詐欺師を見極めるためには「確実に儲かる」の言葉に注意しましょう。
投資において「確実に儲かる」商品は存在しません。FX自動売買においても、確実に稼げる商品は存在せず、数ある投資商品の1つです。「確実に」や「絶対に」などの言葉を聞いた時点で、詐欺を疑いましょう。
ほかにも、次の方法で詐欺師を見極められます。
- クーリングオフや返品を一切受け付けていない
- SNSや公式サイトで誇大な表現が見られる
- 簡易的な連絡先のみ記載されている
- 相場を超えた料金を設定している
興味があるアカウントに対して、SNSにダイレクトメッセージを送る詐欺も多いです。
基本的には、知り合いではないアカウントからのダイレクトメッセージは返信しない方が確実でしょう。
そして、詐欺と見分けるポイントとしては「クーリングオフがあるかないか」を確認してください。
話を持ち掛けられた場合でも、クーリングオフが可能であるかを確認すると、詐欺の場合は話題を逸らす可能性が高いです。
自信のある商品であれば、クーリングオフを避ける理由がないため、高い確率で詐欺であると判断できるでしょう。
FX自動売買(システムトレード)で利益を出す5つのコツ
FX自動売買(システムトレード)で利益を出すためには、次の5つのコツがあります。
- 有名な通貨で取引する
- 複数の売買ロジックで運用する
- 定期的に売買ロジックを見直す
- 資金管理を徹底しておこなう
- FX業者のキャンペーンを活用する
初心者の方が自動売買で利益を出すためにも、上手く運用するコツについて1つずつ解説します。
有名な通貨で取引する
FX自動売買で利益を出すためには、有名な通貨で取引をしましょう。理由は「米ドル/円」や「ユーロ/円」などの有名な通貨は流動性が高く、取引が盛んにおこなわれるからです。
流動性が高いほど、いつでも売買が可能になり、為替の急激な変化にも対応しやすいです。流動性が低いマイナーな通貨を選んでしまうと、次のようなデメリットがあります。
- 売りたいときに買い手が見つからずにロスカットできず損失を出しやすい
- 売り手が見つからず高値で取引できない
上記のように、マイナーな通貨は、買い手も売り手も少ないため、好みのタイミングで売買ができない可能性が高いです。
相場についての知見がある経験者であれば、マイナー通貨に挑戦するのは問題ありませんが、初心者は次のようなメジャーな通貨からはじめましょう。
- 米ドル/円
- 英ポンド/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
上記の通貨は、流動性が高く、初心者の方でも安全に取引できます。
複数の売買ロジックで運用する
利益を出す確率を上げるためには、複数の売買ロジックでの運用がおすすめです。
1つの売買ロジックに絞り運用をすると、為替の急な変化に対応できず損失を出す可能性が高まります。
たとえば、レンジ相場に強い「リピート型」は、安定した相場には強みがありますが、レンジ幅を超えた相場の変化には対応できません。
安定性のある「リピート型」はよい選択ですが、異なるロジックで売買する「選択型」を組み合わせるとリスクを分散できます。
利益を安定して出すためには、ロジックの弱点を補うようなストラテジーの組み合わせが望ましいでしょう。
定期的に売買ロジックを見直す
利益を長く出し続けるためには、定期的に売買ロジックを見直す必要があります。なぜなら、同じ相場が長く続くとは限らないからです。
定期的な売買ロジックの見直しをしないと、勝てない売買ロジックでの運用を続ける結果になります。
初心者の方で、自動売買に慣れてきたら、ほかのストラテジーでの運用もはじめ、最適な売買ロジックに入れ替える必要もあるでしょう。
資金管理を徹底しておこなう
資金管理は、FX自動売買を長く続けるために重要です。投資の基本は資金管理にあります。
FX自動売買でも同様で、次のような資金管理が必要です。
- 自動売買を継続するためには、いくらの証拠金を確保する必要があるのか
- リスク許容度を超えた資金を投入していないか
自動売買は、初心者でも簡単にはじめられる魅力的なツールですが、資金が尽きたら続けられません。
自動売買を続けていくうえで、資金管理のスキルを高めることも考えましょう。
FX業者のキャンペーンを活用する
FXで利益を出すためには、FX業者のお得なキャンペーンの活用もおすすめです。
FX業者は、新規口座開設した方に向けてキャッシュバックキャンペーンを開催しているところがあります。
業者のなかには、最大で40万円を超えるキャッシュバックキャンペーンを実施している場合もあり、お得な特典といえるでしょう。
有名なFX業者も、次のようなキャンペーンを実施しています。
auカブコムFX | 新規口座開設と取引で最大5万円プレゼント |
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みんなのFX | 新規口座開設と条件達成で最大40万円キャッシュバック |
FXブロードネット | 新規口座開設で最大6万円のキャッシュバック |
トライオートFX | 新規口座開設と条件達成で7万円キャッシュバック |
新規口座開設者向けの特典が多いため、これからはじめる方は、まずはキャッシュバックキャンペーンでお得に現金を手に入れましょう。
FX自動売買(システムトレード)に関するよくある質問
FX自動売買(システムトレード)に関してよく聞かれる、次の3つの質問を紹介します。
- 利益が出たら確定申告が必要?
- FX自動売買は必ず利益が出る?
- FX自動売買ツールは無料で利用できる?
これからFX自動売買を利用する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
利益が出たら確定申告が必要?
基本的には会社勤めの方でも、20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必要です。被扶養者の方は、利益が38万円以上ある場合に確定申告の必要があります。
FXの利益は「雑所得」として確定申告が必要なため、忘れないように注意してください。
FX自動売買は必ず利益が出る?
FX自動売買は、必ず利益は出ません。投資に絶対は存在しないため、損失がでる可能性もありえます。
FXの相場は常にランダムに変動を続けており、100%の予想は不可能です。また、大きな為替変動が起きた場合に今までの売買ロジックが通用しなくなる可能性もあります。
「コツコツと長期で運用を続ければ、利益がでる可能性が高い」程度の距離感で投資をするとよいでしょう。
FX自動売買ツールは無料で利用できる?
FX自動売買ツールは、自動売買プログラムは無料で利用可能です。ただし、手数料がかかる場合や、スプレッドが高めに設定されている場合があります。
また、はじめの数回のみ無料で利用できて、期間が過ぎると高額な利用料を請求するツールも存在します。
高額なツールや詐欺を避けるためにも、まずは今回紹介した「おすすめのFX自動売買ツール7選」のなかから選んで口座開設しましょう。
まとめ
今回は、おすすめのFX自動売買(システムトレード)について解説しました。
FX自動売買は、あらかじめ決められた取引ルール(アルゴリズム)をもとに売買を繰り返す仕組みのため、初心者の方でも安心してはじめられます。
売買プログラムは24時間稼働を続けるため、相場のチャンスを逃す心配もありません。
ただし、急な為替の変化に弱い場合や手数料が高めに設定されているツールもあるため、実際に利用するツールは慎重に選びましょう。
また、自動売買ツールは詐欺や高額ツールの販売にも注意が必要です。FX初心者の方は、詐欺にかからないためにも、紹介した「おすすめツールの7選」のなかから選んで口座開設しましょう。