株式投資に興味はあるけれど、リスクが気になり最初の一歩が踏み出せずに悩んでいる方は多いでしょう。
結論からお伝えすると、投資初心者で株式投資に挑戦したい方には、まずは「少額投資」がおすすめです。
少額投資はリスクを最小限に抑えられ、初心者でも安全に投資をはじめられる利点があります。
そこで今回は、少額投資におすすめの証券会社を厳選して5つ紹介します。
おすすめの少額投資の方法やメリット、デメリットについても解説するので、低リスクで投資をはじめたい方はぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの少額投資とは?
少額投資とは、1万円以下の少額資金でもはじめられる投資方法のことです。
少額投資には、次の2つの特徴があります。
- 1万円以下の少額資金からはじめられる
- リスクが少なく投資が続けやすい
詳しく解説します。
1万円以下の少額資金から始められる投資
少額投資の1つ目の特徴は、1万円以下で投資をはじめられるところです。投資初心者の主な不安点は、投資に失敗して資産がなくなることではないでしょうか。
しかし、少額投資であれば損失が出た場合でも、費やしたお金が少ないため大きな痛手にはなりません。
通常の株式投資だと10万円以上の資金が必要ですが、少額投資の場合は最低100円から投資できます。また、買い物で貯めたポイントを利用して株式を購入できる「ポイント投資」では、現金を利用せず投資が可能です。
投資で損失がでても、数百円やポイントを失う程度のリスクであれば、初心者の方でも許容できるでしょう。
少額資金でリスクも少なく投資が続けやすい
少額投資の2つ目の特徴は、リスクが少なく続けやすいことです。少額投資は、投資する資金が1万円以下からでもはじめられるため、暴落時でも大きな損失になりません。
はじめから高額な資金を投資に回すと、1度の株価暴落で資金が尽きてしまいます。
しかし、1万円以下の少額投資であれば株価が暴落しても生活に大きな影響はなく、初心者でも続けやすいです。
少額投資は、短期、中期では大きなリターンは望めませんが、長期間続けることで複利の効果で資産が加速して増えていきます。
初心者の方は、リスクが少なくコツコツと続けられる少額投資がおすすめです。
少額投資の方法
少額投資には、次の3つの方法があります。
- ミニ株(単元未満株)
- 投資信託(NISA制度を活用)
- ポイント投資
それぞれの特徴やメリットなどを詳しく解説します。
ミニ株(単元未満株)
ミニ株(単元未満株)は、1万円以下からはじめられる投資方法です。通常の個別株投資は、最小単元が100株からしか購入できません。
しかし、ミニ株であれば1株から購入可能です。ミニ株は最安であれば1株500円から購入できるため、初心者の方でも気負わず投資できる魅力があります。
ただし、投資額が少ない分、リターンも少なくなるため大きな利益は期待できません。
ミニ株は、お試しで株をはじめたい初心者向けの、リスクが少ない少額投資です。
投資信託(NISA制度を活用)
投資信託とは、最少100円からの少額投資ができる投資方法です。投資家から資金を集めて、運用のプロが国内外の次のような商品に投資をします。
- 株式
- 不動産
- 金(ゴールド)
- 債券
運用のプロが上記の商品に投資して、利益を投資家に分配する仕組みです。投資信託は、個別株とは違い「株のパック詰め合わせ」のように、複数の金融商品に投資できる特徴があります。
たとえば、アメリカの株価指数である「S&P500」に投資する商品の場合は、500社ものアメリカ企業へ同時に投資が可能です。そのため、初心者の方でも気軽に分散投資できるメリットがあります。
分散投資をすると1つの銘柄が暴落した場合でも、複数の銘柄で損失をカバーできます。一つの銘柄への投資で分散効果を見込める投資信託は、リスクを最小限に抑えたい初心者におすすめです。
投資信託をはじめる場合は、NISA口座を開設するとお得に投資できます。
通常、投資信託で利益を得て売却する場合には、20.315%の税金がかかります。しかしNISAで投資信託をおこなうと、投資で得られる利益が非課税になります。
長期の積み立てにかかる税金は、のちに大きな負担となるため「NISA」の口座開設をしてからはじめましょう。
ポイント投資
ポイント投資とは、現金を利用せずにポイントで投資ができる投資方法です。普段の買い物で貯めたポイントを金融商品と交換できるため、お金をかけずに投資ができます。
ポイント投資ができる代表的な証券会社は、次のとおりです。
- SBI証券
- 楽天証券
- auカブコム証券
上記の証券会社はポイントを利用して、投資信託や個別株などの金融商品と交換できます。いきなり現金に投資してお金を失うことが怖いと感じる方は、まずはポイント投資からはじめましょう。
少額投資に利用する証券会社を選ぶ方法
少額投資に適した証券会社を選ぶ際には、次の3つのポイントを重視しましょう。
- 少額で購入可能な銘柄が豊富
- 取引手数料が無料、低い
- NISAが利用可能
選び方のポイントについて、1つずつ詳しく解説します。
少額で購入可能な銘柄が豊富
少額投資に適した証券会社を選ぶ際は、少額で購入可能な銘柄が豊富な会社を選びましょう。銘柄が豊富にあると、次のメリットがあります。
- 目的の銘柄を見つけすい
- 成長株に投資しやすい
- 分散投資ができる
上記のように、少額投資の銘柄が豊富にあると、成長株に投資しやすい環境や、複数の銘柄にリスクを分散しやすいなどの利点があります。
取り扱い銘柄が少ないと、目当ての銘柄が見つからず、妥協して投資する可能性があります。優良な銘柄に投資するために、少額投資の銘柄が豊富な証券会社を選びましょう。
取引手数料が無料・低い
少額投資をする際は、取引手数料が無料または低い証券会社を選びましょう。取引手数料は高くても数百円で収まるため、気にする方は少ない傾向にあります。
しかし、何度も取引すると手数料の負担は増えていきます。
取引手数料の一例
SBI証券 | 買付時:無料 売却時:0.55%(最低55円) |
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野村証券 | 売買手数料:約定金額×1.1% 最低売買手数料550円 |
SBI証券でミニ株を購入する場合は、手数料が無料で利用できるのに対して、野村証券は最低でも550円(税込)の手数料が必要です。
手数料が多くかかる証券会社を選ぶと、同じ利益の場合でも手元に残るお金が少なくなります。とくに少額投資の場合は、リターンが少ないため手数料の安さは重要なポイントです。
NISAが利用可能
少額投資に適した証券会社を選ぶ際は、NISAが利用できる会社を選びましょう。NISAとは、投資で得た利益にかかる税金が非課税になる制度のことです。
投資の税金は、株を売却する際に20.315%かかります。仮に20年間の運用で200万円の利益が出ている場合は、売却時に40万6,300円もの税金が発生する計算になります。
しかしNISAを利用していれば、40万6,300円の税金がすべて非課税になります。少額投資で選択できる「投資信託」は、10年〜20年の長期運用を前提とした投資です。
利益に大きな差を生まないためにも、NISAが利用できる証券会社で口座開設しましょう。
少額投資におすすめの証券会社5選
少額投資におすすめの証券会社を6つ紹介します。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
それぞれの証券会社の特徴や手数料などについて、1つずつ詳しく解説します。
SBI証券
口座開設数 | 1,300万口座※1 |
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投資信託銘柄数 | 2,569銘柄※1 |
IPO実績 | 91社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など9か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(三井住友カードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | Vポイントなど5種類 |
- NISAを始めてみたい
- クレカ積立でお得に投資したい
- 取扱銘柄が多い証券を選びたい
ミニ株(単元未満株) サービス名 | S株 |
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ミニ株(単元未満株) 手数料 | 買付時:無料 売却時:約定代金の0.55%(最低55円) |
投資信託手数料 | 無料(100万円まで) |
ポイント投資 | ・Tポイント ・Vポイント ・Pontaポイント |
NISA口座 | 〇 |
SBI証券は、ミニ株、投資信託、ポイント投資の取り扱いがあり、少額投資におすすめの証券会社です。銘柄数も豊富にあるため、目当ての投資商品も高い確率で見つかります。
SBI証券のミニ株は、買付手数料が無料で24時間いつでも購入が可能です。ミニ株の購入が初めての方でも、気軽に購入できる魅力があります。
投資信託に関しては、最低100円から購入が可能です。さらに、次の3つのポイント投資に対応しています。
- Tポイント
- Vポイント
- Pontaポイント
利用可能なポイントの種類が多いため、現金を利用せずにポイント投資から始めたい方にも最適な証券会社です。
さらにSBI証券はNISAにも対応しており、少額からの積み立て投資を考えている方もお得に利用できます。
SBI証券は、幅広い少額投資に対応しているため、投資初心者におすすめの証券会社といえるでしょう。
楽天証券
口座開設数 | 1,100万口座※1 |
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投資信託銘柄数 | 2,572銘柄※1 |
IPO実績 | 61社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国・中国など6か国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 楽天ポイント |
- 頻繁に楽天サービスを利用する方
- 楽天ポイントで投資をしたい方
- .投資信託の銘柄数が豊富な会社を選びたい方
ミニ株(単元未満株) サービス名 | かぶミニ |
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ミニ株(単元未満株) 手数料 | 買付時:無料 売却時:11円/回 ※別でスプレッド手数料0.22%あり |
投資信託手数料 | 無料(100万円まで) |
ポイント投資 | ・投資信託:楽天ポイント ・ミニ株:楽天ポイント |
NISA口座 | 〇 |
楽天証券は、ポイント投資が充実している少額投資に適した証券会社です。楽天証券の魅力は、楽天ポイントを100円から投資に利用できるところです。
そして楽天ポイントは、次の金融商品に投資可能です。
- 国内株式
- 単元未満株
- 投資信託
- 米国株式
- バイナリーオプション
楽天ポイントの使い道に悩んでいる方は、まずは100円からポイント投資をはじめるのもおすすめです。楽天証券のもう1つの強みとして、投資信託の取扱銘柄の豊富さがあります。
2,600銘柄を超える豊富な数を揃えており、優良な商品も見つかりやすいです。NISAの口座開設もおこなえるため、非課税で運用したい方にもおすすめの証券会社です。
マネックス証券
口座開設数 | 260万口座※1 |
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投資信託銘柄数 | 1,700銘柄以上※2 |
IPO実績 | 53社※3 |
取引手数料 | 55円〜 |
外国株 | 米国・中国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(dカードなど) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | マネックスポイント |
- 米国株・中国株に投資したい方
- クレカ積立でポイント貯めたい方
- 1株単位で取引したい方
ミニ株(単元未満株) サービス名 | ワン株 |
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ミニ株(単元未満株) 手数料 | 買付時:無料 売却時:約定代金の0.55%(最低52円) |
投資信託手数料 | 550円(100万円以下) |
ポイント投資 | 投資信託:マネックスポイント ミニ株:マネックスポイント |
NISA口座 | 〇 |
マネックス証券では、ミニ株(単元未満株)の買付手数料が無料なため、気軽に少額投資をはじめられます。ミニ株の銘柄数も3,789銘柄の商品が対象のため、投資先に困る心配もありません。
マネックス証券のポイントサービス「マネックスポイント」は、投資信託やミニ株で利用できます。1ポイント1円で利用可能なため、現金と同じように投資も可能です。
またマネックス証券では、口座開設すると次の株式に関する情報を無料で閲覧できます。
- 市場レポート、個別株リサーチ
- オンライン動画セミナー
- 人気アナリストによるメールマガジン
上記の情報が無料で見られるため、投資を勉強したい方にもおすすめです。もちろん投資信託や積立NISAにも対応しており、税制優遇制度を活用したい方にも向いています。
auカブコム証券
口座開設数 | 175万口座※1 |
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投資信託銘柄数 | 1,800銘柄※2 |
IPO実績 | 24社※3 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | ○(au PAY カード) |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | Pontaポイント |
- Pontaポイントを貯めたい方
- au PAY カードを利用している方
- スマホから手軽に資産形成したい方
ミニ株(単元未満株) サービス名 | プチ株 |
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ミニ株(単元未満株) 手数料 | 約定代金の0.55%(最低52円) |
投資信託手数料 | 無料(100万円以下) |
ポイント投資 | 投資信託:Pontaポイント ミニ株:Pontaポイント |
NISA口座 | 〇 |
auカブコム証券は、ミニ株と投資信託の手数料が無料の証券会社です。とくに、投資信託は100万円まで手数料が無料のため、少額で積立投資を考えている方におすすめできます。
auカブコム証券の最大の魅力は、Pontaポイントで投資ができることです。
使い道に悩んでいるPontaポイントを、投資信託やミニ株の運用に回すことで、本来は利用せずに期限切れになる予定のポイントが、利益を生む可能性があります。
auカブコム証券は「投資信託」「ミニ株」「ポイント投資」でお得に投資できるため、これから少額投資をはじめる方は、口座開設しても損はないといえるでしょう。
松井証券
口座開設数 | 約150万口座※1 |
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投資信託銘柄数 | 1,800銘柄以上※1 |
IPO実績 | 70社※2 |
取引手数料 | 0円〜 |
外国株 | 米国 |
NISA/iDeCo | ○ |
クレカ積立 | – |
ポイント投資 | ○ |
ポイントサービス | 松井証券ポイント |
- 取引手数料を抑えたい方
- 25歳以下の方
- 少額から投資を始めたい方
証券会社 | 松井証券 |
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ミニ株(単元未満株) サービス名 | なし |
ミニ株(単元未満株) 手数料 | 約定代金の0.55% |
投資信託手数料 | 無料(50万円まで) |
ポイント投資 | 投資信託:松井証券ポイント ミニ株:ポイント投資なし |
NISANISA口座 | 〇 |
松井証券は、証券会社として90年以上の歴史がある老舗の証券会社です。松井証券の魅力は、投資信託が50万円まで手数料無料で利用できるところです。
50万円以内であれば、何度購入しても手数料がかかりません。また投資信託には、松井証券ポイントが対応しておりポイント投資も可能です。
積立NISAの口座開設もできるため、長期の積み立て投資を考えている方も、安心して利用できるでしょう。
松井証券は、少額の積み立て投資を考えている方におすすめできる証券会社です。
少額投資のメリット
少額投資には、次の3つのメリットがあります。
- 少額資金で投資ができる
- リスクが少ない
- 初心者でも取引しやすい
投資を低リスクではじめたい方は、少額投資のメリットをチェックしておきましょう。
少額資金で投資ができる
少額投資は、少ない資金で投資できる魅力があります。たとえば、通常の株式投資の場合は100株からしか購入できませんが、ミニ株は1株から投資できるため少ない資金でもはじめられます。
そして、同時に複数の株に投資する「投資信託」は、積立投資ができるため一括投資のような大きな資金は必要ありません。投資信託は個別株と異なり分散投資ができるため、急な株価暴落のリスクも低減できます。
さらに、少額投資は1度に投資する金額は1万円以下のため、ほかの投資商品も気軽に試せます。少額投資は、少ない資金で投資できるため、貯金がそれほどない方でもはじめられる方法です。
リスクが少ない
少額投資は、不況や暴落で利益が大きく減少したときでも、リスクを最小限に抑えられます。たとえば、100万円を一括投資して50%の株価下落が起きた場合は、50万円の資産を失います。
ミニ株で5,000円を投資している場合は、50%の暴落が起きても損失は2,500円です。また、少額で始められる投資信託は、毎月決められた日付に積み立て設定が可能なため「ドルコスト平均法」によりリスクを抑えられます。
「ドルコスト平均法」とは、毎月一定額の金額で投資をおこなう方法です。株価が下落したときには株が安くなり多く購入、株価が上昇したときは少なく購入して価格の変動幅によるリスクを低減する効果があります。
少額投資は、暴落のときや大きな価格変動が起きた時でも、リスクが少ないメリットがあります。
初心者でも取引しやすい
少額投資は、投資初心者でも気軽に取引が可能です。個別株投資や不動産投資などとは異なり、大きな資金が必要ないため自身のリスク許容度の範囲内で取引できます。
また、少額投資は最少で100円の金額があれば投資可能なため、資金が足りなくなる心配がなく長期間続けられるのも魅力です。少額投資でも長期間続けることで、複利の効果により資産の増え方は加速します。
そして、長期投資を続けることで投資や経済の知識も身に付き、より確実で安全な投資方法を学べるのも大きな利点です。
リスクの範囲内で投資できる少額投資は、初心者でも気軽に取引できる方法といえます。
少額投資のデメリット
少額投資には、次のデメリットがあります。
- リターン(利益)が少ない
- 取引対応の銘柄が証券会社により異なる
- 取引手数料が割高
リターン(利益)が少ない
少額投資は、投資する金額が少ないためリターンも少なくなります。そのため、短期間で大きな利益を得たい方には、魅力が少なく感じるでしょう。
短期間で大きな利益を得るためには、次のような投資商品を探す必要があります。
- 利回りの高い商品に投資する
- 高額の資金を投資する
しかし、高利回りの商品や高額投資は、リターンは大きくなりますがリスクも大きくなります。資産が少ない状態でハイリターンの商品に手を出すのは、損失に耐えられない可能性があり危険です。
少額投資は短期のリターンは少ないものの、長期間続けることで複利の効果により利益は加速度的に増えていきます。
初心者で資産が少ない方は、短期で大きな利益を狙うより、少額投資でコツコツと積み立てる方法をおすすめします。
取引対応の銘柄が証券会社によって異なる
少額投資は、取引銘柄が証券会社に左右されます。ミニ株や投資信託は、すべての証券会社で購入できるわけではありません。取り扱いのある証券会社でしか購入ができないシステムです。
たとえば「DMM証券」にはミニ株の取り扱いがないため、1株からの取引ができません。また、証券会社により取引銘柄の数も異なるため、希望の投資先が見つからない可能性もあります。
少額投資は事前に、証券会社の取り扱い銘柄を調べてからおこなう必要があるでしょう。
取引手数料が割高
少額投資は、手数料が割高になるデメリットがあります。本来の100株で購入する株式投資に比べると、ミニ株(単元未満株)は手数料が割高に設定されています。
ミニ株の手数料は、約定金額に一定の割合をかけて計算されることが多く、相場は50円〜100円です。
金額を見ると安く見えますが、1株に対しての金額のため、通常の株式投資の最低単元である100株に置き換えると、手数料が5,000円〜1万円かかる計算になります。
100株で購入する株式投資の手数料が100円〜200円であることを考えると、ミニ株の手数料は割高といえるでしょう。
少額投資をはじめる方法
少額投資をはじめる手順は次のとおりです。
- 証券口座を選んで開設
- 投資銘柄を選んで購入
- 継続して運用
順番に解説します。
証券口座を選んで開設する
まずは、少額投資をはじめるために証券口座の開設が必要です。証券会社は、次の基準を参考にして選んでください。
- 少額で購入可能な銘柄が豊富
- 取引手数料が無料、低い
- NISAが利用可能
「楽天証券」や「SBI証券」のようなネット証券などであれば、パソコンで申し込み可能です。インターネットから公式サイトにアクセスし、口座開設を済ませましょう。
口座開設完了までの時間は証券会社によりバラつきがあり、遅い場合は1か月以上かかる場合もあります。すぐに投資をはじめたい方は、早めの申し込みがおすすめです。
投資銘柄を選んで購入する
口座開設が完了したら、証券口座に銀行から入金をおこないます。入金ができたら、次は投資する銘柄の選択に移ります。投資する銘柄は、自身の投資スタイルにあわせて選びましょう。
毎月積み立てを考えている場合は「投資信託」の商品を探したり、少額で個別株に投資したい場合は「ミニ株」にしたりなど、自身の投資目的を明確にしましょう。
初心者で何を選べばよいかわからない方は、ネット証券の「条件検索」の機能がおすすめです。人気銘柄や投資信託などに条件を絞り表示するため、初心者の方でも選びやすくなります。
投資銘柄が選択できたら、次は株の注文をします。次の2つから自身にあった方法を選択しましょう。
- 指値注文
- 成行注文
指値注文は、購入金額を指定して注文する方法です。自身の定めた価格で購入できるため、成行より安い価格で購入できる場合もあります。
ただし、指定した価格にならないと注文が決まらないため、約定されない可能性もあります。
一方、成行注文は価格を指定せず、即決で購入できる方法です。価格を指定できないため割高で買う可能性もありますが、注文はすぐに通ります。
「指値注文」と「成行注文」はどちらもメリット・デメリットがあるため、相場状況や環境を判断して注文スタイルを選びましょう。
継続して運用する
株の注文が完了したら、あとは継続して運用をおこないます。投資は、購入してからが本番です。株価や経済状況を見ながら、株を保有し続けるか売却するかを判断する必要があります。
しかし、初心者の方が株価や経済状況を見て正解を判断するのは至難の業です。そのため、売買するときのマイルールを決めておきましょう。
- 決めた価格まで下落したら損切りする
- 決めた価格まで上昇したら利益を確定する
上記のように、感情に流されないようなルールを定めることが重要です。
また、初心者で自身の投資判断に不安を感じる方は、投資信託のような長期運用を前提とした商品を選ぶとよいでしょう。
長期投資であれば、10年〜20年の長期保有を目的としているため、売買するタイミングは少ないです。投資は継続が重要なため、自身にあうスタイルで投資をしましょう。
少額投資に関するよくある質問
少額投資をするときに、よく挙げられる質問は次の3つです。
- スマートフォンからでも少額投資はできるのか
- 少額投資はいくらからはじめるとよいのか
- 少額投資でもハイリターンは狙えるのか
詳しく解説します。
スマートフォンからでも少額投資はできる?
スマートフォンからでも少額投資は可能です。「楽天証券」や「SBI証券」などのネット証券であれば、スマートフォンアプリからミニ株や投資信託の売買ができます。
少額投資はいくらからはじめるとよい?
少額投資をはじめる金額は、個人により異なります。投資金額を選ぶ基準としては「資金を損失しても生活に支障のない金額」を基準にするとよいでしょう。
とくに初心者の方は、投資判断や株価の見方がよくわからないため、リスク許容度の範囲内で金額を設定してください。
少額投資でもハイリターンは狙える?
少額投資では、ハイリターンは狙えません。投資の「リスク」と「リターン」は、常に表裏一体です。そのため、リスクを抑えて少額の資金を投資したら、リターンも少なくなります。
ハイリターンを望む場合は、次のような商品に投資する必要があります。
- 高利回りの商品に投資する
- 高額な資金を投資する
しかし、上記はハイリターンを狙える一方で、ハイリスクな投資方法です。初心者の方は、いきなりハイリターンを望むより、投資を継続する方が重要です。
ハイリターンを狙う投資方法は、余裕資金が準備できてからでも遅くありません。
まとめ
今回は、少額投資ができるおすすめ証券会社を解説しました。
本記事のまとめは次のとおりです。
- 少額投資におすすめの証券会社は「SBI証券」や「楽天証券」
- 少額投資はリスクが少なく初心者でも取引しやすいメリットがある
- 少額投資はリターンが少ないことや手数料が高いなどのデメリットもある
- 少額投資は「ミニ株」「投資信託」「ポイント投資」の3つの投資方法がおすすめ
- 「銘柄が豊富」「NISAの利用が可能」「手数料が低い」証券会社を選ぶ
少額投資は、リスクを抑えながら株価や経済の知識を学べるため、初心者の方におすすめの投資方法です。
ただし、高いリターンは望めないため、少ない元手で大きく稼ぎたい方には向いていません。
初心者の方は、まずは少額投資でNISAやポイント投資のできる「SBI証券」や「楽天証券」で投資をはじめてみましょう。