NISAの始め方・口座開設方法!おすすめの証券会社5選も紹介

NISAは、将来の資産を形成するうえで人気の公的制度です。

これから始める方の中には「NISA口座を開設する方法が知りたい」と考える方も多いでしょう。

NISA口座は多くの証券会社で開設できますが、できるだけ自身に適した特徴を持つ会社での開設がおすすめです。

本記事では、NISAの口座の開設方法、証券会社を選ぶ際のポイントやおすすめの証券会社について解説します。

自身に最適な証券会社で口座を開設し、将来のために少しでも多くの資産を形成したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

NISA口座の選び方・ポイント

NISAの口座を選ぶ際のポイントは、次のとおりです。

  • 取扱商品数、銘柄
  • 貯まるポイントの有無、種類
  • 積立頻度
  • 最低積立金額

一つずつ解説します。

取扱商品数・銘柄

NISA口座を選ぶ際は、取扱商品や銘柄の数が重要です。

NISAの対象商品や銘柄は多くありますが、取り扱い数は証券会社によって異なります。

自身がNISAで投資したい商品や銘柄が決まっている場合は、取り扱い数が少ない証券会社でも問題ありませんが、決まっていない場合は選択肢が多い会社で口座を開設しましょう。

貯まるポイントの有無・種類

証券会社によっては、NISAの利用によってポイントが貯まる場合があります。

そのため、ポイントを貯めたい方は、ポイントサービスを提供しているのか、どのポイントが貯まるのかも確認しましょう。

たとえば、人気の証券会社であるSBI証券でNISAを利用すると、次のポイントを貯められます。

  • Vポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント
  • JALマイル
  • PayPayポイント

ポイントのみでなくマイルも貯まるため、多くの方に利用されています。

証券会社を選ぶ際は、ポイントの有無や種類を確認してみてください。

積立頻度

証券会社を選ぶ際は、積立頻度も重要です。

多くの証券会社は、月に1回の積立頻度を設定していますが、なかには毎日や毎週などの頻度で積み立てられる会社もあります。

そのため、自身の好みの頻度で積み立てたい方は、積立頻度が選べる証券会社で口座を開設する必要があります。

一例として、いくつかの証券会社や銀行の積立頻度を比較してみましょう。

証券会社・銀行名積立頻度
SBI証券・毎月
・毎週
・毎日
松井証券・毎月
・毎日
楽天証券・毎月
・毎日
みずほ銀行毎月
三井住友銀行毎月

表のとおり、証券会社や銀行によってばらつきがあるため、積立頻度にこだわりがある方は、慎重に選んでください。

最低積立金額

証券会社によって、最低積立金額も異なります。

最低積立金額が低く設定されていれば少額での積立が可能なため、低リスクで投資を始めたい方は、積立金額が低めに設定されている証券会社で口座を開設しましょう。

なかには、最低100円(税込)で積み立てられる証券会社もあります。

いくつかの証券会社や銀行の最低積立金額を比較してみましょう。

証券会社・銀行名最低積立金額
SBI証券100円〜
松井証券100円〜
楽天証券100円〜
みずほ銀行1,000円〜
三井住友銀行1万円〜
※料金はすべて税込表示です。

できるだけ少額から積み立てたい方は、最低積立金額が低い証券会社を選んでみてください。

NISA口座の開設方法

NISA口座の開設方法は、次のとおりです。

  1. 口座開設したい金融機関を選ぶ
  2. 必要書類の提出、口座開設
  3. 投資銘柄の選択
  4. 積立金額、頻度を設定
  5. 注文、積立開始

難しい手順はないため、本項を参考にしつつ口座を開設してみてください

1:口座開設したい金融機関を選ぶ

まずは、口座開設したい金融機関を選びます

取り扱い銘柄数、貯まるポイント、積立頻度、最低積立金額などを考慮して選択しましょう。

2:必要書類の提出・口座開設

金融機関を選んだ後は、必要書類を提出し、口座を開設しましょう。

本人確認書類として利用できる書類は、口座を開設する証券会社によって異なりますが、一般的には次の書類が利用できます。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 国民年金手帳
  • 身体障害者手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書

なかには、2種類以上の提出を求められる証券会社もあるため、口座を開設する予定の証券会社の公式サイトで必要書類を事前に確認しておきましょう。

3:投資銘柄の選択

口座開設後は、投資銘柄を選びます

投資初心者の場合は、分散投資ができるバランス型の商品やリスクが抑えられている銘柄がおすすめです。

4:積立金額・頻度を設定

積立をしたい場合は、投資銘柄の選択後に積立金額や頻度を選択します。

資産運用は継続も重要になるため、負担にならない程度の金額を設定しましょう。

5:注文・積立開始

最後に注文して運用、積立開始です。

NISAで長期的に運用をする場合は、頻繁に利益を確認する必要はありません。

1か月〜数か月に一度程度の頻度で確認するような心持ちでよいでしょう。

NISAにおすすめの証券会社5選

ここでは、NISAにおすすめの証券会社を5社紹介します。

口座開設する証券会社選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

SBI証券

SBI証券は、業界最多水準のラインナップを誇る証券会社です。

2024年4月1日時点のデータで投資信託2,617本、つみたてNISA対象銘柄を224本、さらに新NISA成長投資枠対象ファンドも1,190本取り扱っています。

最低積立金額は100円(税込)に設定されており、投資初心者もリスクを抑えつつ安心して始められる点も魅力です

また、NISA口座での買付や売却の手数料は無料です。コストを最小限に抑え、税制優遇のメリットを最大限活用できます。

さらに、次のポイントを貯められる点も特徴です。

  • Vポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント
  • JALマイル
  • PayPayポイント

オンラインからの申し込みであれば、最短2営業日以内に口座を開設できます。

今すぐNISAを始めたい方は、SBI証券を利用しましょう。

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楽天証券

楽天証券は、NISAでの一括投資、積立投資が手数料無料で利用できます

証券会社の中でも取り扱い数が豊富で、自身に最適な商品を見つけやすいでしょう。

さらに、積立の引き落としに楽天カードを利用すると、決済の金額に応じて楽天ポイントが付与される点も特徴です。

最大1.0%のポイント還元率で付与されるため、NISAの利用で大量のポイントを獲得できる方も多いでしょう。

また、楽天カードの決済のみでなく、楽天カードでチャージした楽天キャッシュでも積立が可能です。

貯まったポイントは投資信託の購入代金に充てられるため、使い道に困る心配もありません。

100円(税込)から投資できるため、これからNISAを始めたい方は、楽天証券を検討してみてください。

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松井証券

松井証券は、100円(税込)から投資できる証券会社です。

松井証券で口座を開設すると、いつでも相談窓口を利用できます。

銘柄探しのサポートや取引のタイミング、投資に関する悩みや疑問など、幅広い問題を充実したサポートで解決できる点は大きなメリットです。

電話での問い合わせはもちろん、AIチャットであれば24時間対応しているため、疑問が生じた際はすぐに解決できます。

また、松井証券独自の投信アプリを提供している点も魅力です。

投資信託のすべてのサービスをスマートフォンアプリから利用できるため、投資が身近な存在になります。

PayPayポイントやdポイントが、年間最大1.0%の還元率で貯まるため、ポイントを多く貯めたい方やアプリで手軽に投資したい方におすすめです。

マネックス証券

マネックス証券は、新NISAでの取引(日本株・米国株・中国株・投資信託)の売買手数料が無料です。

また、毎月自動でマネックス証券の口座に入金する「定期自動入金サービス」を提供しているため、資金が不足して積み立てられなくなる事態を回避できます。

マネックス証券で投資信託を持っているのみで、マネックスポイントが付与される点も特徴です。

貯まったマネックスポイントは、Amazonギフトカードやdポイント、JALやANAのマイルなどに交換できます。

手間をかけずに投資したい方や、使い道が幅広いポイントを貯めたい方などは、マネックス証券を選んでみましょう。

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auカブコム証券

auカブコム証券は、NISAの取引手数料無料、積み立ては100円(税込)から始められるため、初心者の方でも使いやすい証券会社です。

また、auカブコム証券で口座を開設すると、月間保有残高に応じて毎月Pontaポイントが付与されます。

auの通信契約の有無によってもポイント還元率は変動されますが、0.02〜0.1%の還元率が適用されます。

月間平均保有残高が3,000万円以上の方は優遇され、0.24%の還元率でポイントが貯まるため、非常にお得です。

口座開設の申し込みは、オンラインで完結します。

Pontaポイントが貯まる証券会社や多くの銘柄を提供している証券会社を選びたい方は、auカブコム証券に申し込んでみてください。

NISAについておさらい

NISAがどのような制度なのかについて、基本的な情報を解説します。

2018年に開始した少額投資非課税制度

NISAは、2018年に開始された少額投資非課税制度です。

老後に2,000万円が必要になる試算から、将来の資産形成のために多くの方が利用しています。

さらに、2024年には新NISAに制度変更され、非課税保有限度額は1,800万円(成長投資枠は1,200万円)、に拡大、また非課税保有期間についても無期限になりました。

NISAでの運用がより柔軟になったうえに、大きな金額を非課税で投資できるため、税制上のメリットを多く受けられます。

 税制優遇がある

通常であれば、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISAは運用益が非課税になるため、利益をすべて受け取れます。

たとえば、NISAによって200万円の利益が出た場合、通常であれば約40万円の税金を支払う必要がありますが、NISAであれば、全額の200万円がそのまますべて利益になります。

また、新NISAに移行してから、年間投資枠や非課税保有枠が大幅に増加したため、さらに税制優遇措置を利用しやすくなったといえるでしょう。

投資初心者でも簡単に始めやすい

NISAは、投資初心者でも簡単に始められます

証券会社によっては、100円(税込)から積み立てられるため、大きな元金を用意する必要がありません。

また、NISAで投資できる商品はすべて金融庁が選定しているため、投資初心者で知識がない方でも安心して選べるでしょう。

旧NISAとの異なる点

新NISAは旧NISAと比べて、投資額、非課税期間などが大幅に改善されています

まず、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用できるようになり、年間投資額もつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円まで引き上げられました。

また、非課税保有期間は無期限、さらに、非課税保有限度額は1,800万円まで投資可能になったうえに、口座開設も恒久化されています。

新NISAになったことで、投資家はより柔軟に非課税優遇のメリットを受けられるでしょう。

NISA口座開設の際の注意点

NISA口座を開設する際の注意点は、次の2つです。

  • 元本割れする可能性がある
  • 申し込みから口座開設まで時間がかかる

順番に解説します。

元本割れする可能性がある

NISAは、元本割れのリスクがあります。

金融庁が商品を選定しているものの、元本保証はなく、確実に利益を得られるとは限りません。

長期運用で分散投資をすればリスクは抑えられますが、元本保証ではないことを理解しておきましょう。

申し込みから口座開設まで時間がかかる

NISAの口座を開設する際は、完了まで数週間程度かかります。

一例として、いくつかの証券会社の口座開設までの期間の目安を確認しましょう。

証券会社名口座開設までの期間
auカブコム証券1〜2週間
野村證券2〜3週間
松井証券3日〜1週間
GMOクリック証券2〜3週間
SBI証券1〜2週間

上記のとおり、証券会社によっては3週間程度かかる場合もあります。

オンラインで申し込むと、比較的早く開設できる証券会社が多くあるため、急ぎの方はオンラインで申し込むとよいでしょう。

NISAに関するよくある質問

NISAに関するよくある質問に回答します。

途中で積立金額の変更はできる?

運用の途中でも、積立金額の変更はできます。

積立が自身の負担になっている場合は、金額を低く設定しましょう。

投資に回せる余剰資金が増えた場合は、積立額を上げることも検討してみてください。

途中での解約はできる?

NISAは途中解約が可能です。

もしも急に入用になった場合でも途中解約をして現金にできます。

ただし、現金が口座に入金されるまでには数日間かかる場合がある点には注意しましょう。

つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる?

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能です。

旧NISAでは、つみたてNISAと一般NISAの併用はできませんでしたが、新NISAに移行したことでより柔軟に投資を行えます。

マイナンバーカードがなくてもNISAは利用できる?

マイナンバーカードがなくても、マイナンバーが記載された住民票や住民票記載事項証明書、通知カードがあればNISAを利用できます。

マイナンバーカードは交付申請をおこなうと、発行に必要な交付通知書が届くまで1か月ほどかかります。

交付通知書が届くまで時間がかかるため、マイナンバーカードの申請は早めにしておくとよいでしょう。

まとめ

新NISAに移行してから、NISAはさらに柔軟に利用できるようになりました。

NISA口座を開設する証券会社で迷った際は、取扱銘柄数や貯まるポイントの種類、積立頻度や最低積立金額を重視して選んでみてください。

本記事内で紹介したSBI証券や楽天証券などは、初心者にもうれしいメリットが豊富にあります。

自身が投資したい銘柄を扱っている証券でNISAを始めて、非課税のメリットを享受しながら資産運用を進めましょう。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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