【ライブレポート】<伊藤蘭>伝説のキャンディーズ解散記念日である4/4にスタートした全国ツアーから、スペシャルゲストに趣里を迎えた東京公演をWOWOW独占放送・配信!これに先駆け、ライブレポート公開!
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撮影:岡本隆史
2019年にソロ歌手としてデビュー以来積極的な音楽活動を重ね、今年で7周年を迎えた伊藤蘭。1月26日に先行配信シングル「Dance on!Love on!」、4月1日に4枚目のオリジナルアルバム『Bright on』を発表した彼女は、最新作を携えて全国ツアーに出た。初日となる4月4日はキャンディーズ解散記念日に当たり、48年の歳月を経た今なお新たなステージに臨むその姿勢に大きな賞賛の声が上がった。
ツアーのハイライトとなったのが、東京・SGC HALL ARIAKE 2DAYSだ。全公演の中で唯一紙テープ応援OK、スペシャルゲストとして趣里が登場することもアナウンスされた。週末の開催ということもあり多くのファンが早い時間から詰め掛けた2日目、期待の熱気が昨年開業したばかりの真新しいホールを包んでいた。
定刻を過ぎると場内が暗転し、バンドによるオーバーチュアが奏でられる。そして、舞台中央奥からゆっくりと伊藤が登場する。スパンコールを散りばめた黒のドレッシーなパンツ姿が凛々しくも美しい。ふたりの女性コーラスと共に歌い出したのは「グッド・バイ・タイムス」。キャンディーズのラスト・シングルにカップリングされたメロディックな曲を、艶やかに歌い上げる。
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撮影:近藤みどり
サキソフォーンをフィーチャーした「インスピレーション・ゲーム」もキャンディーズ解散後の発表曲。これまで披露されることのなかったレア曲を冒頭から紡いでいく。今回新たに施されたアレンジとコレオグラファー広崎うらんによる振付けが、楽曲に新たな息吹を吹き込んでいくかのようだ。
「Dance on!Love on!Switch on!心の準備はよろしいでしょうか?」と叫ぶと、サードアルバム『LEVEL 9.9』に収録されたお馴染みの曲目へ。「FUNK不肖の息子」は、かつてカヴァーしていた「PLAY THAT FUNKY MUSIC」(Wild Cherry)を彷彿とさせるファンクチューン。間髪入れずに、刺激的なクラブサウンドの「Shibuya Sta. Drivin’ Night」を連ねる。さまざまな音楽ジャンルを歌い切るヴォーカリストとしての多面性を感じた。
人生を力強く肯定するアンセム「大人は泣かない」で全員と思いを共有すると、最新アルバムから「ファンタスティック・ラヴ」「好きでもなんでもない」を続ける。大人の女性の心の機微を繊細に描いたこの二曲はサウンドプロデューサーの本間昭光が作曲・編曲を手掛けた佳曲。シンガーとしての新たな扉が開いた珠玉のポップソングに心から痺れた。
茶目っ気たっぷりのMCを経て、おまちかねのヒット曲オンパレードへ。メンバーの演奏による応援歌「SUPER CANDIES」が始まると、舞台も照明も客席のペンライトも色とりどりに光り輝き、音楽の饗宴が繰り広げられる。まるで伝説の女神を迎える儀式のようだ。ピンクのラインストーンを散りばめた衣装に着替えたランちゃんが登場すると、大歓声が沸き上がる。「危い土曜日」「その気にさせないで」「やさしい悪魔」とたたみ掛けて、圧倒的なオーラを放つ。
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撮影:岡本隆史
心の奥底に在る大切な記憶と目の前の彼女の姿が重なり合い、興奮と熱狂が時代を超えていくような圧巻の時間が過ぎる。クライマックスは「哀愁のシンフォニー」だった。メンバーカラーの赤、青、黄色の紙テープが次々と投げ込まれていく。昭和から平成を経た令和8年に見届けた奇跡の風景。紙テープに込められたすべての想いを受けとめんとばかりに、オーディエンスに真っ直ぐ向き合う姿には神々しさすら感じられた。
休憩時間を経て、祝祭は再び続いていく。昨年アニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』の主題歌に起用されて話題になった「銀河系まで飛んで行け!」に続いて、「内気なあいつ」「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」「春一番」と往年のシングル4連発だ。至福の音楽空間を分かち合う多幸感に満ちたひとときだった。
本編最後は、最新アルバム『Bright on』から表現者としての真骨頂とも呼ぶ