Qt Groupとアイ・エス・ビー、長期供給SoC「AG903」を活用した組込みGUI開発ソリューションを日本市場で提供開始
Qt Group、株式会社アイ・エス・ビー
クロスプラットフォームのソフトウェア開発ライフサイクルを包括的にカバーするソリューションを提供するQt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)と、コンサルティングからソフトウェア開発、保守まで一貫してソリューションサービスを提供する株式会社アイ・エス・ビー(本社:東京都港区、代表取締役社長:若尾 一史、証券コード:9702、以下 アイ・エス・ビー)は、長期供給が求められる組込み機器向けのGUI開発ソリューションを日本市場で提供開始したことを発表しました。
本ソリューションは、Qt Groupの組込み向けGUIフレームワーク「Qt for MCUs」と、株式会社アクセル(以下、アクセル)が提供する産業機器向けSoC「AG903」を組み合わせ、長期供給が前提となる産業機器・交通インフラ等の領域において、高品質な映像表現と機能安全対応を見据えた開発プロセスの両立を支援するものです。
Qt Groupとアイ・エス・ビーは、2025年3月に戦略的パートナーシップを締結しており、今回の発表はその取り組みをさらに具体化するものです。また、アイ・エス・ビーはアクセル製品の取り扱い実績も有しています。
産業機器や医療機器、店舗設備、交通インフラ等の用途では、製品ライフサイクルの長期化に伴い、SoCを含む部品の継続供給と保守性が重要になります。同時に、表示器やメータクラスタなどのヒューマンマシンインタフェース(以下、HMI)には、視認性や表現力だけでなく、機能安全の観点も含めた品質要求が高まっています。
今回の統合ソリューションは、アイ・エス・ビーを通じて日本市場向けに提供するものです。Qt for MCUsのポーティングおよびインテグレーションは、アイ・エス・ビーが提供するサービスとして実装されています。
Qt for MCUsは、マイクロコントローラ(マイコン)および組込みSoC環境において、限られたリソースでも滑らかなGUIを実装できる開発フレームワークで、鉄道車両の計器盤(インストルメントクラスター)や製造装置の表示部など、信頼性が重要となるHMI実装に適用可能です。AG903は、産業用途に向けた高性能SoCとして、高品位な映像表現を実現するとともに、先代製品の20年超の実績およびDRAM内蔵を基に、長期の安定供給を謳っています。部品調達リスクを抑え、長期運用・長期保守に適したプラットフォーム構築を支援します。
【組込み機器を開発する製造業へのメリット】
● 長期供給を前提としたプラットフォーム選定:AG903の長期供給コミットメント・DRAM内蔵を活かし、製品ライフサイクルに合わせた安定調達を支援
● 機能安全が求められる表示領域への適用:リアルタイムOSやコンパイラ等のツール群を活用した開発環境と組み合わせ、要求品質に応じた開発を支援
● 高品質なGUI表現:Qt for MCUsの効率的な描画とAG903の性能を活かし、視認性・表現力の高いHMIを実現
● 開発効率の向上:GUI実装をQt for MCUsに集約することで、表示機能の保守性・拡張性を高め、開発期間短縮に寄与
Qt Groupの日本地域担当セールスディレクターの丸山 智樹氏は次のように述べています。「Qt for MCUsは、リソース制約のある組込み環境でも洗練されたGUIを実現し、メータクラスタや表示器など信頼性が求められる領域でのHMI開発を支援します。アイ・エス・ビーとともに、長期供給をコミットするAG903上でのソリューション提供を通じて、日本市場のお客様の製品価値向上に貢献します。」
アイ・エス・ビーの取締役営業本部長の牧田 甲希氏は次のように述べています。「アイ・エス・ビーは、組込みシステム開発で培ってきた知見を活かし、長期運用が前提となる日本市場のお客様に向けて、安定供給と高品質な表示を両立する基盤を提供します。Qt for MCUsとAG903の組み合わせにより、機能安全が求められる領域でも、表現力と開発効率の高いHMI開発を支援してまいります。」
アクセルの事業開発グループ シニアマネージャー大高 直樹氏は次のように述べています。「AG903は医療機器や製造装置、小売店の設備、鉄道車両内の表示部等で使われています。これら産業機器においても機能の集積化が行われており、一方で操作性の向上も求められています。機器本来の機能の開発とユーザーインターフェースの充実、これらを両立させるには、より良いソフトウェア開発環境が必要です。この度のQt for MCUsとAG903のコラボレーションは、今ユーザーが抱える課題解決と、従来から必要とされる長期の安定供給を実現する、産業機器に最適なソリューションになります。」
なお、本ソリューションは、2026年4月8日(水)~10日(金)に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week 春」(アイ・エス・ビーブース)にて展示予定です。ぜひ会場にてご覧ください。
Qt Groupとアイ・エス・ビーは、本ソリューションを起点に、対象市場(産業・医療機器・交通インフラ等)におけるユースケース拡充、開発支援体制の強化、関連ツール群との組み合わせ最適化を進め、日本市場における、長期利用可能な組込みHMIソリューションの普及を推進してまいります。
▼Japan IT Week 春
https://www.japan-it.jp/hub/ja-jp/lp/vis/spring/it.html
【Qt Groupについて】
Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)はグローバルなソフトウェア企業です。産業界のリーダーと150万人を超える世界中の開発者が信頼を置き、ユーザーに愛されるアプリケーションやスマートデバイスを作成しています。UIデザインから、ソフトウェア開発、組込みシステムの最適化、そして品質管理まで、製品開発サイクル全体を通してお客様の生産性向上を支援します。Qt Groupのお客様は70以上の業界で180か国以上に広がっています。Qt Groupの従業員数は約1,100名、2025年の売り上げは2億1,630万ユーロでした。
公式ホームページ:
https://www.qt.io/ja-jp/
【株式会社アイ・エス・ビーについて】
創業55年を超え、独立系ソフトウェアエンジニアリング企業として「官庁・自治体」「医療」「金融」「車載」「AI」「IoT」「モバイル」「5G」など、高度かつ先駆的なソリューションと製品を提供しています。要件定義から開発、運用保守までワンストップのサービスを展開し、自社プロダクトの開発やAIなど最新技術にも取り組んでいます。連結従業員数 2,757名(2025年12月31日時点)。2025年連結売上高 37,020百万円。
https://www.isb.co.jp/
【株式会社アクセルについて】
東証スタンダード 6730
東京都に本社を置くファブレスLSIメーカー。主力は遊技機向けグラフィックスLSIとメモリーモジュール製品。同市場で培ったグラフィックス技術を応用し、液晶表示部が付く産業機器向けLSI「AG9」シリーズも展開。近年はAIにも取り組み、推論フレームワーク「アイリアSDK」を自社開発。
https://www.axell.co.jp/
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記事提供:@Press