Audi Q6 e-tron、インゴルシュタットにて持続可能かつ柔軟に生産
Audi Japan

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*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
インゴルシュタットにあるアウディの本社は、ドイツにあるアウディの拠点として、独自のバッテリー組立施設を持つ最初の工場です
既存のボディショップおよび組立て構造を生産に統合
生産およびロジスティクス担当取締役 ウォーカー:「アウディは電動化により、既存の工場を包括的に変革しています」
(ドイツ本国発表資料)2025年5月14日、インゴルシュタット:Audi Q6 e-tronシリーズは、2023年の後半に生産が開始されて以来、アウディがインゴルシュタットの本社で生産している、初めての大量生産による完全電動のモデルシリーズです。ブランドの360factory生産戦略に沿って、アウディは生産工程を、既存のボディショップおよび組立て構造とプロセスの中に統合しています。2024年1月1日以降、アウディはインゴルシュタットの拠点で、ネットゼロ排出での生産も行っています。さらに、フォーリングスブランド、アウディの本社工場は、ドイツにおけるアウディの拠点として、独自のバッテリー組立施設を持つ初めての場所です。
AUDI AG CEO ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)に基づく最初のモデルの重要性を強調します。「PPE、そしてそれを採用するAudi Q6 e-tronシリーズは、後続のアウディ電動モデルの基盤となります。私たちは中期的にすべての主要セグメントで電動モデルを提供することに向け、決定的な一歩を踏み出しているのです」。AUDI AG生産およびロジスティクス担当取締役 ガード ウォーカー(Gerd Walker)は、2023年後半の生産開始を360factory生産戦略にとっての重要な節目と見なしています。「この先10年で、私たちはアウディのすべての拠点を、電動モビリティに向けて段階的に対応させていきます。私たちは電動化によって、既存の工場を包括的に変革しています。Audi Q6 e-tronシリーズの生産により、インゴルシュタット工場は360ファクトリーへと向かう次のステップを踏み出しています」。アウディは将来の生産に対して、明確なビジョンを持っています。
この包括的で持続可能なアプローチの一環として、アウディは既存の工場を近代化、デジタル化し、変革しています。Audi Q6 e-tronシリーズ、ならびにその拠点で製造されるすべての他の車両は、2024年以降、ネットゼロ排出で製造されています*。
新しいバッテリー組立施設における最先端の生産技術
PPEモデル用の新しいバッテリー組立施設は、アウディが既存のシステムをいかに近代化し拡張しているかの事例となっています。約30,000㎡の敷地で、300人の従業員が3交代制で働き、PPEベースのモデル用の高電圧バッテリーを1日最大1,000個組み立て、その自動化率は約90%です。「このようにして、私たちは製造の垂直統合範囲を広げると同時に、新たなスキルと技術をこの拠点にもたらしています」と、生産およびロジスティクス担当取締役 ウォーカーは説明します。
この新しい施設は、インゴルシュタットの物流・貨物輸送センター(GVZ)にあるバッテリー組立専用のホールに位置しており、グリーン電力のみで稼働しています。これにより、アウディは新しい建物のために新たな土地を用意することなく、生産においてさらに高い柔軟性と効率性を実現することができます。
PPE用の電動モーターは、世界最大のパワートレイン工場であるジェールから
インゴルシュタットは、新しいPPEテクノロジープラットフォーム用の電動モーターを、ハンガリー・ジェールにある世界最大のパワートレイン工場から調達しています。アウディ ハンガリーは、新たに設置された3本の生産ラインで、PPE用の電動モーターを製造しています。これらのモーターは、その後、輸送・物流企業のDBカーゴ社によって、ゼロエミッションでインゴルシュタットへ輸送されます。アウディは2020年以降、ジェールの拠点でネットゼロ排出*で生産を行っています。「既存の工場での持続可能な生産は、私たちの360factory生産戦略の中核であり、将来にわたって持続可能な生産ネットワークを構築するための不可欠な一歩です」と、ウォーカーは述べています。
ボディショップにおける再装備と柔軟な設備コンセプト
Audi Q6 e-tronシリーズの生産を持続可能かつ効率的に行うために、アウディはPPE用のボディショップなどの生産領域を、既存の構造の中に統合しています。PPEモデルのボディは、約148,000㎡の面積を持つインゴルシュタット工場で組み立てられています。そこでは、1シフトあたり328人の従業員と1,150台のロボットが、Audi Q6 e-tronシリーズのボディ部品を製造し、その自動化率は87%です。
この非常に柔軟な設備は、将来のモデルのほぼシームレスな立ち上げも可能にします。資源を持続可能かつ相乗的に活用するために、アウディは他のアウディモデルの生産で既に使用されていたロボットなど、600台以上の機械をボディショップでPPEボディの生産に再利用しています。アウディはまた、Audi Q6 e-tronシリーズのために、40台以上の新しいAGV(自動搬送車)の運用も開始しています。AGVは、ホール内で資材を供給し、さらにボディショップに必要な部品を自動で供給します。
既存設備を用いたPPEモデルの組立
アウディは、組立において一貫して既存のシステムと設備に依存しています。例えば、Audi Q6 e-tronシリーズは、以前Audi A4およびA5モデル用に使用されていた組立ラインに、シームレスに統合されました。PPEモデルを組立工程に統合するために8段階の改修作業を行いました。
塗装工場におけるより高度な自動化
生産部門は、新しい完全電動シリーズのために塗装工場も拡張しました。カソード電着塗装(CDC)工程後の乾燥機が拡張され、穴を自動的にシールするための新しい統合プロセスを導入するという変更も行われました。CDCの後、ロボットが粘着パッドを使用してボディにある約70か所の穴をシールしますが、この工程のためにそれぞれの穴が個別に測定されます。以前は、この工程を従業員が手作業で行う必要がありました。アウディは、CDC後のボディ硬化に必要なより高いエネルギー要件を満たすため、乾燥機をアップグレードしました。この改修で、ボディのすべての部分がCDC硬化に必要な目標温度160°C(320°F)に確実に達するようになりました。インゴルシュタットの塗装工場では、表面の不具合を検出し、評価し、処理するのに役立つ自動生産技術も使用しています。これにより、仕上がった表面を客観的に検査することが可能となり、プロセスの信頼性が向上し、品質の監視がより透明になります。最初のステップでは、ロボットが自動測定システムを用いて車両表面をスキャンしますが、この工程は、仕上げ作業(こちらも自動化された工程)の基礎となります。各仕上げロボットには、研磨およびポリッシング用のツールが装備されています。その後の工程では、従業員が大画面で処理された領域を検査します。
ホットフォーミングにおける柔軟な設備コンセプト
ミュンヒシュミュンスターのプレス工場では、エキスパートチームがPPE向けのホットフォーミング工程の改良に懸命に取り組んでいます。ホットフォーミングは主に、安全性に関連する部品の製造に使用されますが、このプロセスにより、PPEを採用する車両のボディ構造に使われるシートメタル部品、たとえばAピラーやBピラー、さらにはロングチューディナルメンバー(縦構造部材)の一部に、より高い剛性と衝突安全性が付与されます。専用の炉で約950℃まで加熱された金属シートは、適切な型を使用して成形プレス機で所定の部品に成形されます。加熱された金属をエアベントで局所的に冷却することで、必要に応じて部品の強度を調整し、車体の重量を削減しながら衝突性能をさらに最適化することができます。
素材の硬度が高いため、所定の輪郭を部品に切り出す際には特別なレーザーを使用する必要があります。
PPEモデル向けの部品の他にも、生産設備は、PPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を基盤とした、内燃エンジンモデル向けの部品の製造にも使用されています。ミュンヒシュミュンスターの設備では合計44種類の部品を製造することができ、柔軟性の水準を新しいレベルに引き上げました。レーザーセルと成形プレスの設定変更は完全に自動化され時間も効率化されるので、1稼働日あたり約2万点の部品を工場で生産することができるようになりました。
Audi Q6 e-tronシリーズに関するさらなる情報は、Audi Japan Press Center にてご覧いただけます。
* CO2 排出量「ネットゼロ」関するアウディの解釈は、あらゆる削減対策を取り入れた後で、アウディの製品や活動によって排出されるCO2 、もしくはアウディのサプライチェーン、生産、リサイクルにおいて現段階では排出が避けられないCO2 は、世界各地で実行する自主的プロジェクトで相殺するというものです。車両の使用段階で排出されるCO2、すなわちお客様へ納車された時点から発生するCO2 排出量は考慮されていません。
本件に関するお問合わせ先
フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 アウディ ジャパン 広報部
https://audi-press.jp/contact/
関連リンク
日本語版リリース
https://www.audi-press.jp/press-releases/2025/s5n52g00000037m8.html
ドイツ本国英語版リリース
https://www.audi-mediacenter.com/en/press-releases/sustainable-and-flexible-production-of-the-audi-q6-e-tron-series-in-ingolstadt-15928
アウディ プレス センター
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アウディ ジャパン
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記事提供:Digital PR Platform