シーメンス、無人搬送車(AGV)向けの新しいAIとロボティクス機能で自律生産を推進
シーメンス株式会社

• 物理的なAIエージェントと連携するOperations Copilot
• ビジョン:自律搬送システムと移動ロボット向けの物理的・仮想的AIエージェントによるマルチエージェントシステム
• 新しいソフトウェアベースの安全ソリューション Safe Velocity
シーメンスは、AUTOMATICA(自動化とロボティクスの主要展示会)にて、無人搬送システムおよび移動ロボットへOperations Copilotを統合する計画を発表しました。 Operations Copilotは、機械の操作と保守のための産業用コパイロットです。 移動搬送ロボットが人工知能(AI)を活用した自律的な物理エージェントとしてますます活躍する中、Operations Copilotは人とロボットをつなぐユーザーインターフェースとしての役割を果たします。 このエージェントベースのインターフェースを通じて、ユーザーは自律走行搬送ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)の設定を行い、工場内での資材や物品の搬送などのタスクを割り当てることが可能になります。 これは、生成AIの支援により工場の自動化をさらに自動化するための新たな構成要素となります。
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自律搬送システム向けAIエージェントによるOperations Copilotの機能拡張(出典:シーメンス)
Operations Copilotは、AMRおよびAGV向けのエージェントにより機能を拡張
シーメンスは、次のステップとしてAMRとAGV専用に開発されたAIエージェントを導入することで、Operations Copilotの機能を拡張する計画です。 これらのエージェントは、個々の車両および車両群全体の立ち上げと運用の両方をサポートします。 特に立ち上げは複雑で時間のかかるプロセスです。AGVは工場の既存のITおよびOTインフラストラクチャーに統合され、走行ルートや受け渡しステーションなどの特定の条件に合わせて設定する必要があります。 このタスクを効率化するため、エンジニアはOperations Copilotを活用できます。AGVのセンサーとカメラを利用して、周囲環境の詳細な把握が可能となります。 Operations Copilotは、エージェントインターフェースを通じて、設置されたコンポーネントの関連技術文書すべてにアクセスし、システムのリアルタイムデータを取得することができます。 これにより、立ち上げエンジニアやオペレーターはより効率的に作業を行い、問題をより迅速に解決し、迅速な展開を確実に実現できます。
「物理的および仮想的なAIエージェントの両方をOperations Copilotに統合することで、人間とロボティクス、そしてAIの間の新次元のインタラクションを実現します。これにより、お客様は自律搬送システムをより迅速に導入し、効率的に運用し、安全性を向上させることが可能となり、完全自律型工場の実現へ、私たちはまた一歩近づくことができます」とシーメンスのファクトリーオートメーションCEOのライナー・ブレームは述べています。
新しいSafe Velocityソフトウェアが製造現場の安全性を向上
AGVはナビゲーションおよびセンサー技術を搭載しており、人による直接的な介入なしに、生産現場および物流環境内を安全かつ確実に移動することが可能です。 AGVは、進路上に人や物が現れた場合、自動的に減速、停止、または障害物を迂回します。 シーメンスの新しいソフトウェアソリューションSafe Velocityは、車両速度のフェールセーフ監視を可能にし、安全レーザースキャナーの保護領域をリアルタイムで動的に調整することができます。 このTÜV認証済みソフトウェアは、様々なAGVメーカーのハードウェアおよびソフトウェアと互換性があり、厳格な産業安全規格に適合するよう既存の安全システムを強化します。 Safe Velocityは追加の安全機器の必要性を低減します。 これにより、機能安全性を維持しながら、システム構成の簡素化と車両の貴重なスペースの節約を実現し、エンジニアリング作業の複雑さを軽減するとともに、配線要件を最小限に抑えることが可能となります。
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Safe Velocityソフトウェアが自律走行車両のフェールセーフ速度監視を実現(出典:シーメンス)
将来的に、Operations CopilotはSafe VelocityなどのAIエージェントと連携し、安全レーザースキャナーからの特定データを分析し、AGVの速度を監視します。 仮想Safe Velocityエージェントは自律走行車両を監督し、AGVやAMRアプリケーション向けに設計された他のエージェントと連携することができます。 このように、シーメンスは物理的および仮想的なAIエージェントの両方をOperations Copilotが統括するマルチエージェントシステムを構築しており、現実世界とデジタル世界の間でシームレスな相互作用とより深い統合を実現します。
シーメンスは、2025年6月24日から27日にミュンヘンで開催されるAUTOMATICAにおいて、AIとロボティクスが既に自動化を変革している様子を実演し、また将来の開発についての展望を提供します。
【参考資料】
本資料はシーメンスAG(ドイツ、ミュンヘン)が2025年6月23日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語および英語であり、その内容および解釈についてはドイツ語、英語が優先します。原文プレスリリースおよび関連資料は以下の URL よりご覧いただけます(英文)。
https://sie.ag/6YZE7K
シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)について
シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)は、プロセスおよびディスクリート製造業界のあらゆる規模の企業が、バリューチェーン全体にわたるデジタルトランスフォーメーション(DX)とサステナビリティ変革を加速できるよう支援しています。 シーメンスの最先端のオートメーションおよびソフトウェアポートフォリオは、製品と生産の設計、実現、最適化に革命をもたらします。 また、オープンなデジタルビジネスプラットフォームであるSiemens Xceleratorを使用すると、このプロセスがさらに簡単、迅速、スケーラブルになります。 シーメンスデジタルインダストリーズは、パートナーやエコシステムとともに、お客様がサステナブルなデジタルエンタープライズになることを支援します。 シーメンスデジタルインダストリーズは、世界中に約7万人の従業員を擁しています。
シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社はベルリンおよびミュンヘン)は、インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。テクノロジーによってすべての人の毎日を変えることを、パーパスとして掲げています。シーメンスは、デジタルと現実世界を結び付けることで、顧客企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティの変革を加速し、工場の効率化、都市の住みやすさ、輸送のサステナビリティの強化を支援します。産業用AIのリーディングカンパニーであるシーメンスは、その深い専門知識を活用し、生成AIを含むAIを現実世界のアプリケーションに応用することで、多様な産業のお客様にとってAIを身近で影響力のあるものにしています。またシーメンスは、「We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. Sustainably. ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。」が企業理念で、世界的な大手医療技術プロバイダーである上場企業Siemens Healthineersの過半数の株式を保有しています。2024年9月30日に終了した2024年度において、シーメンスグループの売上高は759億ユーロ、純利益は90億ユーロでした。2024年9月30日時点の全世界の社員数は約31万2,000人です。詳しい情報は、
http://www.siemens.com にてご覧いただけます。
日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、135年以上にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして、日本の産業界の発展に貢献してまいりました。近年は特にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する先進的な製品やサービス、ソリューションの提供を中核事業として展開しております。グローバルなテクノロジーと知見、日本市場における経験を活かし、日本のお客様にデジタル化とサステナビリティの実現、競争優位性と価値創造力の強化をご支援してまいります。2024年9月末に終了した2024年度において、日本のシーメンスの売上高は約2,188億円、社員数はおよそ2,680人です。詳しい情報は
http://www.siemens.com/jp にてご覧いただけます。
本件に関するお問合わせ先
報道機関からのお問い合わせ先:
シーメンス株式会社 広報代理
株式会社プラップジャパン 佐藤、藤井
E-mail: siemens@prap.co.jp

記事提供:Digital PR Platform