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NTTとTBSがIOWN APNを活用した映像制作向けGPUの長距離リモート接続を実証~約3,000km離れた拠点間でも高度な映像プロダクションを低遅延で実現可能に~

NTT株式会社

NTTとTBSがIOWN APNを活用した映像制作向けGPUのutf-8

発表のポイント:

IOWNオールフォトニクス・ネットワーク(以下、「IOWN APN」)の低遅延性とゆらぎなしの特長により、バーチャルプロダクションに利用される映像制作向けのゲームエンジンとGPUを柔軟に割り当てできる共通基盤への約3000kmの長距離リモート接続を実証。
遠距離に分散された複数のGPUをIOWN APNで接続することで、制作現場に高性能な機材を常設せずとも、高品質の映像制作を低遅延で実現可能であることを確認。

 NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)、株式会社TBSテレビ(本社:東京都港区、代表取締役社長:龍宝 正峰、以下「TBSテレビ」 )、株式会社TBSアクト(本社:東京都港区、代表取締役社長:安田 淳、以下「TBSアクト」 )は、映像・音声プロダクションの効率化と高度化を目的として、約3,000km離れた拠点間のバーチャルプロダクションにおける映像制作向けゲームエンジンのリモートGPUをIOWN APN(※1)(※2)で接続する実証に成功しました。
 この成果により、IOWN APNを活用することで高品質で迫力のある映像制作が、拠点規模によらず広範囲で実施可能となることが期待されます。
 なお本取り組みは、2025年11月19日~26日に開催されるNTT R&D FORUM 2025 IOWN∴Quantum Leap(※3)に展示予定です。

1. 背景
 映像制作においては、多くのスタッフを現地に派遣する必要があるという業務効率化の課題や、人口減少による映像・音声系技術者数の不足といった課題があります。
 映像プロダクションDXのひとつにバーチャルプロダクションという手法があります。バーチャルプロダクションとは、現実の被写体と仮想空間をリアルタイムで融合して撮影する映像制作技術で、LEDウォールに映し出した背景映像と、手前の実写被写体を同時に撮影します。
 バーチャルプロダクションは実際のロケーション撮影や大規模なセット構築が不要であり、撮影後の合成作業を大幅に短縮できるほか、リアルな照明演出により演者の演技を引き出しやすくなるなど、コスト削減とクリエイティブの自由度向上の両立を実現します。一方で映像処理に多くのGPUを必要とするため消費電力、構築期間などが新たな課題となっていました。

2. 取り組みの概要
 本取り組みでは、従来同一拠点内に設置していた映像制作向けGPUを柔軟に割り当てできる遠距離の拠点の共通基盤に設置し、IOWN APNを用いて接続しました。本環境においてリモート化に伴うさまざまな拠点間のデータをIOWN APNによって低遅延で伝送できることを確認し、従来のようなスタジオにあるGPUを使うのと変わらない品質での映像制作業務が可能であることを実証しました。



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図1. IOWN APNを活用したバーチャルプロダクションのイメージ

3. 取り組みの成果
① IOWN APNにより長距離リモート環境での低遅延を実証
 IOWN APNの低遅延性とゆらぎなしの特長により、日本縦断相当の長距離(約3,000km)のフィールド検証環境において、バーチャルプロダクションに用いる映像制作向けゲームエンジンの時刻同期やカメラや照明の座標情報など、連携に必要なさまざまなデータの伝送に成功しました。また、撮影カメラとLED背景の間で5フレーム(約84ms)の低遅延を確認し、従来のようなスタジオにあるGPUを使うのと変わらない品質での映像制作業務が可能であることを実証しました。

② GPUを柔軟に割り当てできる共通基盤との長距離リモート接続を実証
 バーチャルプロダクションに用いるLEDパネルの規模や、映し出す映像の画素数やフレームレートの高精細化に応じた柔軟でスケーラブルなGPUの割り当てを可能とするため、映像制作向けゲームエンジンとGPUを柔軟に割り当てできる共通基盤との長距離リモート接続が可能であることを実証しました。

4. 技術のポイント
① IOWN APNにより長距離リモート環境での低遅延を実証
 映像制作向けゲームエンジンの長距離リモート接続にIOWN APNを活用することで、低遅延かつゆらぎなしの拠点間接続を実現し、装置間の安定した時刻同期や遅延を最小限に抑えた伝送を可能としました。また、装置構成のシンプル化とさらなる低遅延化のために、NVIDIA_Rivermax(※4)技術を採用し、SMPTE ST2110規格(※5)の非圧縮映像の大容量伝送をGPUメモリダイレクト(※6)で低遅延送信可能としました。

② GPUを柔軟に割り当てできる共通基盤との長距離リモート接続を実証
 映像制作向けゲームエンジンには、バーチャルプロダクションをはじめ、ゲーム開発やCG開発、XRの3D空間開発などに利用されるゲームエンジンであるEpic Games社の「Unreal Engine」(※7)を利用しました。また、GPUについてはNVIDIA RTX PROを活用し、GPUを柔軟に割り当てできる共通基盤については複数のGPUを一元管理し柔軟に割り当てが可能なComposable Disaggregated Infrastructure(以下、CDI)(※8)のメーカであるLIQID社のプロダクトを用いました。これらのプロダクトを用いて、GPUを柔軟に割り当てできる共通基盤との長距離リモート接続を実証しました。




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図2. NTT R&D FORUM 2025での展示イメージ

【TBSアクト コメント】
 今回の検証により、ドラマ制作におけるバーチャルプロダクションや音楽番組のAR/XR施策などにおいて、コンピュータリソースを必要に応じて柔軟かつ動的に拡張しながらも、実用的な遅延範囲で安定運用できることを確認しました。これにより、番組内容に応じた効率的でスケーラブルな制作環境の構築が可能となったほか、スタジオ内での電源容量や排熱への配慮も軽減され、よりクリエイティブな表現に集中できる、革新的かつ先進的なソリューションとして大きな可能性を感じています。

5. 各社の役割
 本取り組みはNTTとTBSテレビおよびTBSアクトの共同施策として推進しました。

 NTT…IOWN APNおよびGPUを柔軟に割り当てできる共通基盤に関する技術検討
 TBSテレビ…バーチャルプロダクションにおける業務要件抽出
 TBSアクト…バーチャルプロダクションに関する技術検討

 また、GPUを柔軟に割り当てできる共通基盤との長距離リモート接続については、LIQID社のCDI国内正規販売代理店であるサーヴァンツインターナショナル社の技術支援のもとで実施しました。

6. 今後の展開
 本取り組みをふまえ、IOWN APNを活用した映像プロダクションのさらなる高度化と効率化について共同検討を進め、映像・音声プロダクションDXの推進による制作の質の向上、柔軟な制作環境の構築と展開に貢献いたします。
 また、この基盤であるIOWN APNの技術を、放送局および各制作拠点に展開することで、映像・音声制作業界全体のプロダクションDXの発展による制作の効率化と高度化をめざし、今後も連携を推進してまいります。

【用語解説】
※1:IOWN
 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。詳しくは以下ホームページをご覧ください。
■IOWN構想とは
https://www.rd.ntt/iown/index.html

※2:IOWN APN
 IOWN APN(All-Photonics Network)とは、ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現します。詳しくは以下ホームページをご覧ください。
■オールフォトニクス・ネットワークとは
https://www.rd.ntt/iown/0002.html

※3:「NTT R&D FORUM 2025 IOWN∴Quantum Leap」公式サイト 
 https://www.rd.ntt/forum/2025/


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2341/122557/350_155_2025111315324769157b8f97b64.png


※4:NVIDIA_Rivermax
 IPネットワーク上で高精細な映像やデータを低遅延かつ高精度にストリーミングするためのソフトウェア開発キット(SDK)。

※5:SMPTE ST2110規格
 放送業界でSDIベースからIPベース伝送への切り替えを進めるために制定された、放送用の映像・音声・補助データをIPネットワーク上で伝送するための標準規格群。

※6: GPUメモリダイレクト
 GPUと他のデバイス(ストレージやネットワークカードなど)の間で、CPUとシステムメモリを経由せずに直接データ転送を行う技術群。

※7: Unreal Engine
 Epic Gamesが開発した高品質なゲーム制作を可能にするゲームエンジン。ゲーム開発に加えて、映画、建築、バーチャルリアリティ(VR)など多様な分野で活用されている。

※8: Composable Disaggregated Infrastructure(CDI)
 コンピューティング、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアリソースを分離し、必要な時に必要なリソースをソフトウェアで動的に割り当て・解放できる次世代のインフラストラクチャ。

NTTとTBSがIOWN APNを活用した映像制作向けGPUのutf-8NTTとTBSがIOWN APNを活用した映像制作向けGPUのutf-8

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