アルファ・ラバル(Alfa Laval)、デンマーク・コペンハーゲンに新たな食品イノベーションセンターを設立
アルファ・ラバル株式会社
アルファ・ラバル(Alfa Laval)は、デンマーク・コペンハーゲンに新たな食品イノベーションセンターを設立し、食品生産の持続可能性向上と効率化を推進します。この施設は、食品および飲料業界の顧客が新しい食品製品や効率的な生産ソリューションを開発するための場を提供し、グローバルな食品システムの変革に寄与します。
■ 現代の食品システムの課題とアルファ・ラバルのビジョン
現在、グローバルな食品システムは温室効果ガス排出量の約3分の1を占め、利用可能なエネルギーの3分の1、淡水資源の70%を消費しており、生物多様性の喪失にも寄与しています(UN, 2024)。
アルファ・ラバル食品システム事業部長、ラース・ディスマー氏は次のように述べています。
「アルファ・ラバルの革新的な技術と専門知識を活用することで、食品および飲料メーカーがサプライチェーン全体で責任を果たすことができます。これは、地球の限界内で増加する人口を養うために必要不可欠です。」
■ 食品イノベーションセンターの概要
新センターは2027年に完成予定で、約1,200平方メートルの施設にはビジターセンターも併設されます。この施設は、デンマークおよび南スウェーデン地域の強力な学術基盤と、活気あるバイオソリューション業界の中心に位置し、企業や学術機関との連携を深める拠点となります。また、既存のデンマークおよびスウェーデンの試験施設を補完する役割を果たします。
■ コンセプトと主要な注力分野
施設では、食品生産の効率化と持続可能性を推進する以下の2つの分野に重点を置きます:
1. 従来型食品および飲料
高収率でエネルギー、水、原材料の消費を削減し、廃棄物ストリームから資源を回収・再利用する技術開発。
2. 次世代食品
植物ベースおよび発酵ベースの食品向けに新しいプロセスを開発。コンセプトの検証から産業生産まで対応し、環境負荷を大幅に削減。
次世代食品部門副社長、ヨハン・アグレル氏は次のように述べています。
「この施設は、食品供給の現在と未来の課題に取り組むための世界クラスの開発拠点です。スタートアップからグローバル企業、学術機関まで幅広く連携し、食品イノベーションの加速を図ります。」
施設内にはフル食品加工ラインが設置され、柔軟な試験と開発が可能です。また、AIを活用したデジタルソリューションの開発も進め、効率性と環境負荷低減に貢献します。
■ 初期注力分野:たんぱく質の加工
たんぱく質は、持続可能な食品供給を実現する上で最大の課題です。植物や発酵ベースの原材料からたんぱく質を効率的に抽出する新技術を開発し、少ない水とエネルギーで高品質な食品を生産します。同時に、肉や魚の加工も最適化し、環境負荷を最小限に抑えます。
■ 詳細情報
https://www.alfalaval.jp/media/news/2025/alfa-laval-invests-in-food-innovation-centre-to-reinforce-contribution-to-the-transformation-of-the-global-food-system/
■ アルファ・ラバルについて
アルファ・ラバルは、熱交換、分離機、流体処理の分野で世界をリードする企業です。食品、エネルギー、清潔な水を必要とする社会の基盤を支え、持続可能な未来の実現を目指しています。2023年の売上高は636億スウェーデンクローナで、現在100か国以上で事業を展開しています。
■お問い合わせ
ヨハン・アグレル
次世代食品部門 副社長
MAIL:
johan.agrell@alfalaval.com
ハンネ・オヴェセン
サステナビリティ コミュニケーション マネージャー
MAIL:
hanne.ovesen@alfalaval.com
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記事提供:@Press