透析患者の就労、治療時間や場所に配慮が必要
2011年07月16日
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全腎協とバイエル薬品が「就労ハンドブック」を作成
社団法人全国腎臓病協議会(東京都豊島区:以下全腎協)とバイエル薬品株式会社(大阪府大阪市:以下バイエル薬品)は先月28日、透析患者の就労促進を目的としたハンドブックを作成、企業などに無料配布を開始している。
雇用が進まない背景には「透析治療」への理解不足が
現在、腎臓機能の低下で人工透析を受ける患者はおよそ29万人。日本の透析医療レベルは高水準であるとされ、治療を受けることで体力的に就労が可能となる透析患者が増えている。
しかし、仕事に就きたいという強い意欲を持っている人がいる一方で、雇用する側が病気に対しての理解不足もあり、なかなか雇用が進まない現状があることも事実だ。
透析治療への理解を広げていくために
このような状況のなか、少しでも理解を広めていこうと作成されたハンドブック「雇用主の方に 透析患者が働くために知ってほしいこと」。透析についての基礎知識はもちろん、雇用にあたっての注意点や理解してほしいポイント、実際の雇用事例などを紹介。ハローワークや企業などに1万部を配布する予定である。
≪就労ハンドブックの概要≫
○ 書名 雇用主の方に:透析患者が働くために知ってほしいこと
○ 仕様 B5判
○ 総頁 全22頁(本文20頁)
○ 価格 無料(非売品)
○ 構成 第1章 透析について
第2章 職場において理解してほしいポイント
第3章 Q&A 透析患者を雇用するにあたって
第4章 さまざまな環境で働く透析患者(雇用事例)
○ 監修 (第1章)
大阪市立大学大学院医学研究科
代謝内分泌病態内科学
教授 稲葉雅章 先生
(第2章~第4章)
社団法人 全国腎臓病協議会
○ 編集・発行元 社団法人 全国腎臓病協議会
○ 協力 バイエル薬品株式会社
ハンドブックを希望する事業主は、全腎協(TEL:(03)5395-2631)へ問い合わせを。
▼外部リンク
社団法人 全国腎臓病協議会バイエル薬品株式会社
記事提供:障害者雇用インフォメーション|