【上原美優さんが影響?】報道が自殺者急増の可能性を示唆 内閣府参与が報告
2011年07月06日
報道が自殺者の背中を押した?
自殺者が今年5月に急増したのは、有名女性タレントの自殺報道が影響した可能性がある。今月4日、内閣府の自殺対策会議で内閣府参与が発言したこの表現がネット上で論議になっている。
5月の自殺者数は、前年同月に比べて約2割増加
報告したのは内閣府参与を務める、特定非営利活動法人(NPO法人)自殺対策支援センター・ライフリンク代表の清水氏。
自殺者の急増については先月10日の記者会見において、当時の担当大臣であった蓮舫氏が発表していた。減少傾向にあった自殺者数が5月には3,329人に上り、前年同月の2,782人から19.7%と大幅に増加したため、内閣府に東日本大震災との関連を含めて原因を早急に調査するよう指示していた。
首都圏の若い女性に増加の傾向が
2011年に入ってからの自殺者数は1日平均82人だったが、上原さんが自殺した翌日の5月13日は今年最悪の140人が自ら命を絶った。詳細を見ると、大都市圏の20~30代が半数以上を占め、しかも女性が多かった。こうした結果は、内閣府の自殺対策タスクフォースで7月4日に報告されている。
自殺者に占める女性の割合は平均3割ほど。このことからしても異例の増加ぶりで、衝撃的なタレント自殺報道が、願望を抱く若年女性たちの背中を押してしまったのではないだろうか。
▼外部リンク
自殺対策| 政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府自殺統計(警察庁リンク) - 内閣府NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク
記事提供:障害者雇用インフォメーション|